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 上棟式を迎えました。

1月20日、快晴のなか、木造としては長かった基礎工事を終え、やっと上棟を迎えました。
甲府での上棟式ははじめての経験です。
地鎮祭も、東京での仕事が多かった僕としては、とても立派な神事でしたが、
上棟式も同様に神主さんはいらしゃらないのですが、棟梁を中心にした、しっかりとした神事でした。
一番の驚きは、女性が式に参加できないこと。
奥様もお母様も娘さんも来客の方々も、ともかく女性はすべて式の間は、
皆さん駐車場に控えていただいていいました。
中学のお姉ちゃんの見守る中、幼い長男が施主とともに神事に参加します。
嫡男としての意識が芽生えるような場面でした。

柱を叩き締める儀式や、家長を清める儀式など、東京ではみたことのないものでしたが、
ちょっと楽しかったのは、下の写真。
参列者への引き出物が、バケツに入れられるのです。
バケツの中のものは、東京と同じように、赤飯やお酒などなのですが、
上棟式の帰りの皆さんは、このバケツを持っているのが普通の風景だそうです。
なぜバケツかというと、火事の時にはこのバケツを持って消火の手伝いにこいよってことだとか。

最後に、はじめての体験。餅投げ。
子供の頃、近所に上棟式があると丸餅やお金を拾いに出かけたものでしたが、
この仕事を始めてからは屋根に登って餅を投げたのはじめての体験でした。

上棟式はまだ中間点です。プレカットの技術が進んだ今の工事では、ここまでがやっと半分というよりは
さあこれからっていうくらいのタイミングですが、これだけに式をしていただけると、
我々も、そして工事に関わる職方さんも、気持よく工事を進められるのでしょうね。