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 内装下地工事のようで実は仕上げです。

先週の山梨の現場確認は、また寒さの厳しいなか。前日には雪が降って、途中の山越えでは、すばらしい雪景色でした。

現場は、内装工事が今月後半のお引渡しに向けて進んでいます。
大工さんが、1階の床フローリングを終わらせて、間仕切りや造作家具との取合い部分の下地組に追われていました。
現場での追加変更でお願いしたリビングのニッチも下地が終わり、既存窓下にベンチ収納も取り付いています。


リビングと中庭の間に出てくる3本の既存鉄骨柱は、茶系のグラデーションで変化を付けました。
クライアントからのグラデーション提案で、とてもかわいらしい色合いになっています。
さらにこの3本の柱は、2.4mの長さのテレビカウンターを取付ける柱にもなっていて、 6cm厚になるロシアンバーチのカウンターを取付けるためのスチールプレートも既についてます。

減築して生まれた中庭のサッシを受ける軽量鉄骨の柱組部分は、ウレタン吹付けによる断熱に頼ると、仕上までに大きなボリュームになってしまい、せっかくの中庭と室内との一体感を損ねかねないので、できるだけ細めにするために、断熱材裏打ちのプラスターボードを使って断熱しています。
断熱材は薄く、一般外壁部分と比べると断熱性能がおちますが、中庭廻りはもともと天井までのガラス(ペア)開口部で、開放感優先の場所と考えています。

ハンモック(ネット)を張る吹抜け部分も、仕上ってきています。

2階は、大きなワンルームで、カーテンで仕切る寝室エリアです。
プラスターボードが貼られ、器具付けも始まりました。

まだ階段手摺家具がついてなく、床も貼られていませんが、壁天井はこれで完成です。今回は、プラスターボード張りのまま仕上です。
大工さんもかなり気を使って、ボードを貼ってくださいました。
床の仕上材はラーチ合板です。こちらもかなりラディカル。
一見すると、今の状態で仕上がりかと思っちゃいますが、これは、既存の床レベルがかなり色々だったのを調整している下地合板です。
2階の間仕切りに使うカーテンレールは、配管用鋼管の直径27.2を使ってつくります。
パイプ用のカーテンリングをカーテン屋さんに用意してもらいました。
一般的に使っているものということですが、アルミの具合がなかなかしっかりして、いい感じのものです。木製のリングも柔らかい感じでいいですが、このアルミリングは、シャープですっきりした優れものです。

 
現場打合が終われば、お待ちかねの山梨のおいしいもの巡りのランチタイム。
ところがこの日は、現場打合がついつい伸びてしまい、お薦めのお店は、ランチタイム終了で間に合いませんでした。
近所で探していると、面白そうなお店があったので、今回はそちらで。


ラーメンのつけ麺のようですが、蕎麦のつけ麺。
「麺は組」という店で、ラー油入りの太めのもちもち蕎麦麺で、なかなかおいしくいただきました。
 
 
 
 
 
 
 

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 外壁の吹付け完了、仕上材の打合完了

甲府の鉄骨造住宅のリノベーション「中庭を造る減築リフォーム」の現場打合は、久々の快晴となりました。
快晴の日は、初狩PAから富士山を見て現場に向かいます。

この現場では、外壁のクラックが大きくて雨漏りの原因になっていた一部の壁は作り替えていますが、基本的にはクラックや窓廻り、既存シーリングの補修の上、吹付け直しまでが外壁工事です。
外壁の吹付け直しが完了したので、吹付けの具合、見落としなどの確認をしてまわったところ、既存の小屋裏換気パイプがそのままついていました。今回の断熱では、屋根スラブの室内側にウレタンを吹付けることで断熱していますから、この換気口は室内に冷気を入れるのと同じことになってしまいます。
既存状態での小屋裏換気にしては、それほど有効なサイズではなさそうな換気口でしたが、塞いでもらうようにお願いしてあったものが、未処理だったようです。
足場解体までに塞ぐ処理をお願いしました。

既存についていた小屋裏換気口。
小さなパイプで防虫網付ですが、これまでの外壁の塗替えなどで目がかなり詰まった状態でした。
外壁吹付けは、きれいに仕上がっています。

既存外壁廻りは、もともとが弾性吹付けタイルでしたので、今回も同じく弾性吹付けタイルの中からクライアントと色の相談をしていきましたが、新設した中庭廻りの外壁は、リビングやダイニングからよく見えるので、少し吹付け状態が穏やかなジョリパットのゆず肌仕上をお願いしています。
仕上の違う中庭の外壁は、左官屋さんが、既存梁との取合い部分をクラック防止のグラスファイバーシートを埋め込みながなの下地づくりの最中でした。

この日もクライアントにきていただいて、残っていた水廻りの仕上材の確認。
水廻りの床には塩ビ系のタイルと長尺シート。クロスも少し変化を付けることでまとまりました。

1階の床仕上は、ナラの無垢フローリングです。低温床暖房対応のものを選んでいます。現場では、大工さんが、床暖房の上に目地巾の調整をしながら、無垢フローリングを貼り始めています。

今回初めて使うのですが、トイレ便器に壁掛け型を使います。
いろいろ各社のコストなども見比べてみて、カタラーノ社の「VELIS」をTOTOのウォシュレットとともに使います。
壁掛け用のフレームが取り付いていました。

室内スチール部分には塗装の下塗りが進んでいます。
2階物干フレームは塗装下塗りが終わり、ハンモックがつく吹抜廻りのスチール部分の塗装も始まったので、この日は吹抜け部分がオープンになっていて、クライアントにも抜けた様子を確認してもらいました。

打合の後は、クライアントからのお薦めのお店「ナチュラリア」で遅めのランチ。
このお店はちょっとかわっていて、いただいたのはワンプレートランチでしたが、ワインもあれば、コスメもあるらしく、実は現場に入れる薪ストーブはこのお店にお願いしています。

お店にはかわいいペレットストーブ「CONCORD」があって、とてもあたたか。

 

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 カーテン打合

「中庭を造る減築リフォーム」の現場へ向かう途中、大月辺りでは雪模様です。天気がよければ、中央に富士山がくっきりと見えているんですが、二週続いてのお隠れです。

現場には、ここのところ毎週のように施主奥様にきていただいての現場打合です。
変更などもありますが、仕上の確認に来ていただいているので、現場で直に確認していただけるので、スムーズに進んでいます。
2階の寝室フロア(ワンルーム)には、お子さんたちの鉄棒遊びの場所になる室内用物干ができました。
物干に2方から囲まれた床は、吹抜けになり、大きなハンモックを取付けます。
ベニヤで養生されていて、まだちょっとイメージしにくいですね。

この日は、カーテン屋さんにも来てもらい、カーテンの相談、下地の確認もしてもらいました。ブラインドかカーテンか、カーテンの生地のグレードのこともありますから、まず寸法取りしてもらい、見積してもらうところからお願いしています。
2階の寝室フロアーは、お子さんたちの勉強の場にもなります。
今はまだ、お母さんの近くですることが多いそうですが、2階には 3人のお子さんのために6mの長さのまっすぐな机が壁から跳ね出しで付きます。
写真は、机の奥にある受け金物の具合です。

1階も工事が進んできました。
トイレや洗面所、パントリーなど水廻りや裏廻り収納の壁下地が組まれてきました。

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 仕上材の確認、色打合

「中庭を造る減築リフォーム」の現場に、先週に続いて施主に来ていただき、仕上材の確認をしてきました。

実施設計の時点で、一度は仕上材の確認をしていただいていますが、現場が進んで空間の広がりや雰囲気が、少しつかめるようになったところで最終確認をしていただくようにしています。
空間の雰囲気というのは、一般の方には、模型やパースをみただけでは、なかなかわからないものですから。
中庭にできる外壁のジョリパットの吹付け色、デッキや羽目板のキシラデコール塗装色、玄関土間タイル、トイレと洗面所のシート、壁天井のクロスなどなど。

リフォームでは、解体してみてわかることも多く、追加工事が必要なことがあります。この現場でも、雨漏りや外壁の傷みから、かなり追加の工事が必要になりました。
その都度、見積を工務店にお願いして、施主にも確認してきましたが、この日は細かな変更も含めて、現時点でのトータルな追加見積金額も確認していただきました。

 
前回の施主との現場打合で、スイッチの位置やつながり、コンセントの位置などの最終確認をすませたので、現場では、天井下地のプラスターボードが貼られる前に、電気の配線が無事完了していました。

床暖房の配線も完了済み
昼過ぎには打合は終わって、甲府市内で遅い昼食をとっているうちに、突然の大雪。
坂道ではノーマルタイヤの車が立ち往生、高速でも降り積もる雪に渋滞。
ヒヤヒヤの帰り道でした。

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 断熱材吹付け完了

新年あけの仕事始めの週に山梨県のリノベーション現場「中庭を造る減築リフォーム」へ、工程確認、施主打合で出かけてきました。
山が大好きだからというわけではないですが、冬の山梨はすばらしい。
甲府市内を走っただけで、冠雪した南アルプスがとっても雄壮です。

現場の予定では、なんとか年末中に断熱工事を終わらせたかったようですが、新年早々の吹付け工事となってしまい、工期は遅れているようです。
工期についてのクライアントへの説明を、工務店よりしてもらいました。
リフォーム工事は、計算通りに進むことの難しい工事ですが、この現場では、少し遅れ方に問題がないわけではありません。ただ工期だけを無理に詰めて、工事の質が雑になってもらっては困ります。
特に最近は職人さんが足りない状況です。現場のわかっていない職人さんを無理に入れてもらっても、うまくいかないことも多いです。そのあたりの読みで、どこまでを工務店さんにお願いできるのかが難しいところです。

この現場は現場発泡の硬質ウレタンフォームB種でお願いしています。
A 種でも、もちろん良かったのですが、既存改修で、外壁を残してのリフォームですから、外壁通気をとることができない今回のリフォームでは、断熱材での内部結露を押えるために、吸湿性の少ない断熱材を選択しています。
中庭のサッシも取り付いていて、ようやく空間ボリュームが見えてきました。
断熱は外壁だけでなく、外壁区画から1m室内側までウレタンフォームを吹いてもらっています 。これは鉄骨が熱橋により、外部の熱環境が室内に入ってくるのを押えるために必要な措置です。
この日は、造園屋さんとの外構打合もお願いしました。
玄関前や、駐車場と南窓との間の既存植込みをどう調整していくのかを、植木屋さんに相談しながら、 残すべき木とあきらめる木を決めながら、クライアントにも植栽のイメージをまとめてもらいました。


初めて聞いたことですが、棕櫚には唐棕櫚と和棕櫚があるのだそうです。
このお宅にある棕櫚は和棕櫚で 、和棕櫚は葉の開き具合、付き具合の姿がよいのだそうです。
意図して植えていないとあるものではないということで、これは残すこととなりました。
最近の植栽の傾向として、松や梅など、和っぽいものを避けることが多く、だんだん使われなくなってきているので、そういう今でこそ、この和棕櫚もうまくいかせないかと思うのです。

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 そろそろ断熱工事です。

「中庭を造る減築リフォーム」の現場の工程確認と工事の状況確認とともに、現場打合せに行ってきました。

お隣との隙間がないために起こった問題、補修工事も終わり、こちら側のALC外壁工事の準備もととのって、あと少し、下地金物の先行取付と中庭のサッシが取付けられれば、ウレタン吹付断熱工事にはいれます。
中庭サッシ枠も既に現場には搬入済みで、取付を待っています。

中庭取付けサッシは、天井までの大開口サッシです。
窓の上に壁がないことで、中庭を囲むような間取りのリビングダイニングキッチンは中庭とひとつながりのような場所となることと思います。
2階はカバー構法によりサッシの断熱仕様への変更が完了しています。

カバー構法というのは既存の窓を取り外すことなく窓を取り替える工法で、既存サッシ取り外しのために、外壁の解体をしなくていいので、コストを押え、工程をスムーズに進めながら、気密断熱性のある新しい窓に変えられる工法です。
ただ、既存の枠の上から新規の枠をつけるので、開口部が少し小さくなってしまいます。
写真を見ていただくと、枠が厚くなっている分、開口部分が少し小さくなっているのがおわかりになりますか。
室内には内部仕上用の竪胴縁も打たれて、断熱材の吹付けをまっています。

1階の床は、既存の床を下地にして根太を打ち、根太間にネオマフォームの成形板を入れ込むことで断熱層をつくるようにしています。
床に打たれた根太の様子が、新築とは違ってちょっと不思議な景色です。

中庭の壁となる1面には左官下地の耐水合板が貼られ、中庭のベンチ下地となる金物も埋め込まれています。のこり3面のサッシ取付を待つばかりです。

ブロックが積まれてた井戸のような部分は植栽のための土の部分です。
中庭にデッキが貼られれば、開口部は、このサイズより二廻りは小さくなる計画です。
リノベーションではよくあることですが、解体するといろいろと問題が発生するものです。
この現場でも、構造材の傷みや腐食、雨漏りが問題となり、想定外の外壁の解体や補強工事が必要となり、工程も混乱しましたが、断熱工事が終われば、後は一般的な内装工事。
遅れている工事を取り戻すように、急ピッチでしあげられるよう工程の組み直しをお願いしてきました。

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 金物工事打合

「中庭を造る減築リフォーム」の現場の進行状況の確認と金物工事打合にいってきました。

中央高速で向かう楽しみの1つは、富士山です。この季節は空気も澄み、とてもすばらしい富士山を見ることができます。

隣地との離れが極端にない部分では、こちらの外壁だけでなくお隣の外壁も仕上状態が悪く、雨漏りのために構造体自体をいためていました。
今回こちらの外壁のやり直しに合わせて、お隣の外壁も一部ではありますが補修することとなり、その工事の分だけこちらの工事の段取りが遅れてしまっています。
そのあたりの状況と工程の説明のために、クライアントにも来ていただき説明をさせてもらいました。

こちらの工事では、現状のスケルトン状態のうちに取付けておかないといけない金物の下地の打合を進めました。
薪ストーブの遮熱板の取付け下地、CDや文庫本用の鉄板本棚、6mの長さになるお子さん3人のために勉強机の受け金物、テレビ置きカウンターの下地、中庭のベンチの受け金物、室内物干、吹抜けにつけるハンモックの取付け下地などなど、断熱のウレタン吹付け工程との絡みで検討しなければならない下地の造り方です。
お隣の外壁工事との絡みでの遅れもありますが、こちらの金物下地が遅れるようでは、断熱工事へと進めません。
今回の打合で、現場もスムーズに進んでいくことと思います。

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 中庭基礎の立上がり完了

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、中庭廻りの基礎の立上りが完了しました。
鉄骨造の現場ですから、この基礎に軽量鉄骨で土台と柱を立てていきます。
上に見える鉄骨はもともと屋根(バルコニールーフ)を支えていた構造体で、かつて増築していたので、ちょうど増築部分の境目になるので、梁が2本並んで入っています。
外壁の足下から雨漏りがあった東面外壁も解体されました。壁のように見えるブロックは隣地との境界塀で、こんなに外壁近かったんです。外壁の仕上が満足にできていなかったためと、基礎天端よりも高く土が溜まってしまったために、雨が入り込んでいたんですね。

お隣もたいへんです。これだけ近いので、ブロックより下はまともな仕上になっていません。随分と傷んでそうなので、お隣にも声をかけて、対策を検討中です。
当時の工務店さんは、どういう考えでこれで良いと思っていたのでしょうか、昔のこととはいえ、工務店としての良心が問われそうな仕事です。
こちら側は、埋まった土をさらい基礎を高く打直し、ALCを一段ずつシーリングしながらの外壁をつくっていきます。

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 中庭の基礎と外壁

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、増築とかつてのリフォームによって継ぎ足しになり、雨漏りの原因になっていた外壁西面の下地が完了して、この間まで開いたままだった外壁が埋まりました。
つづいて、浴室廻りと旧キッチン廻りの外壁補修へと移ります。

同時に既存サッシ回りのシーリングの不備から雨漏りの原因になっていた部分のシール補修も完了しました。
2階のサッシは、竣工当時のものなので、雨仕舞のために、二重にシール補修をした後、カバー工法によって気密断熱性の高いもに変えていきます。

外壁は閉じてきましたが、雨じまいが完了したわけではなく、中庭はまだ開いたままです。
中庭では壁下地を建てる基礎の工事が進んでいます。
基礎が立ち上がってきたことで、壊した屋根の開口とともに、中庭のボリュームが見えてきました。
基礎のベースは打ち終わり、 立上がり部分のコンクリート工事が今週には終わります。

2階では、大工工事も進んでいます。
断熱のウレタン吹付け工事のしやすいようにと、ウレタン吹付け後の工事の段取りのための下地づくりが進んでいます。
写真はハンモックの床のために解体されて現れた吹抜と周辺の床下地の様子です。

施主奥様に現場においでいただき、キッチンのこまごまとした打合もさせていただき、キッチンはほぼまとまりました。今月末までの発注に問題なく進めそうです。
 

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 解体中

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、雨漏りが激しく傷みのひどい西壁の解体が一段落し、ようやく屋根が解体され中庭になるエリアが見えてきました 。

この住宅は、15年程前に増築改装することで、1階の床面積はとても広がったのですが、建物の中心にあるキッチンやダイニングが暗く、風の流れも良くないようになっていました。
少し広すぎる1階の床面積を見直して、屋根を壊して中庭を造ることで、ダイニングキッチンに自然光やさわやかな通風を届けようという計画です。

この日は、クライアントにも来てもらい遅れている工事に対して、改めて組み直した工程を説明したあと、造園屋さんに現地確認をしてもらい、この中庭に適した樹種や中庭デッキ下の土場についての助言をもらいました。

既存外壁での雨漏り箇所が、外壁のひび割れた部分だけでなく、サッシ廻りの収まりの悪さにもあるということが見つかりました。
雨仕舞が悪く、ほとんど外部にさらされていたような鉄骨柱の足下は、錆のために グズグズになっていました。
外壁解体し復旧したの後、柱の入れ替えをするのですが、外壁ができ上がるまで、垂直荷重を受けるように、かなりな仮止め鋼ですが、とりあえず2階床を支えています。

 

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 雨漏り

「中庭を造る減築リフォーム」の現場はしばらく工事が止まっていて、ようやく再開され始めました。
少し前になるのですが、内部の解体が進み内側の壁の下地の全体が現れたところで、雨漏りが確認されました。

とはいっても、雨漏りの跡はいろんなところに残っていたので、当初から予定の外壁のクラック部の補修によって、納まることと考えていたのですが、一部床がはがされて現れた外壁の足下は、基礎天端より地面の方が少し高いのではという状況が確認されました。そこは隣地との離れがなく、ブロック塀まで数センチというところ。外部から確認できなかったところです。
もともとの施工の仕方がかなりひどく、雨漏りしてもしょうがない納まりでした。一部ですが、構造の柱も仕上もされず露出されてるようで、錆がかなり進行しています。
床下のことで気がつかなかったかもしれませんが、雨が強い時には床下に流れていたことと思われます。


また、今回の雨漏りで特にひどかったのが、以前増築リフォームした時に作り替えていた外壁で、鉄骨造に木造の下地で組んだ外壁部分です。
外壁側からの補修である程度は納まるのでしょうが、鉄骨と木下地の無理矢理のような組み合わせは、将来的に問題を起こしそうな部分だけに、今回の工事でやり直すこととなりました。
そんなわけで、外壁一部解体のため、外部足場をかけるにあたって、市や警察への道路使用が必要だったために許可待ちで工事が止まっていたのですが、ようやく再開です。

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 鉄骨補強

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、内部の解体を一旦休んで、鉄骨造の補強工事をしています。
この現場では、スラブ開口をして吹抜をつくったり、既存で室内だった部分を中庭(外部)として、床面積を減らすなど、減築リフォームをおこないますが、構造体である柱の耐震化は計画していません。
40年も前の鉄骨造では、現行レベルの耐震性を確保することはなかなかむずかしく、高額となりかねません。そうかといって、せっかく構造の露出している現段階で何もしないというのは、もったいないことなので、できる範囲内での構造補強を試みています。
主に、柱と梁の接合部の強化をおこなっています。