09
30
 下地工事が完了

「アトリエのある小さな家」の下地工事がほぼ完了です。
現場では、詳細部分の確認と収まり打合せをしてきました。
外部では、左官屋さんによるモルタル下地が、しっかりと押さえられて仕上げっています。 小さな粒程度の柚肌状の吹付塗装で仕上げるので、左官による平滑な下地造りが大切なポイントとなります。

室内も仕上げのためのプラスターボード張りが完了して、これからが壁天井の仕上げ工事となります。

この吹抜には、まだ鉄骨のストリップ階段がついていませんが、数日後には取り付け予定です。
プラスターボードの止め方も、大工さんは、結構気を使ってとめてくれているようです。ビスピッチなどバラバラな工務店が多い中、適切なピッチを守っていて、これならこのまま仕上げでもっていいかって感じです。
バルコニー壁に開けた窓の収まりも確認してきました。
壁内通気用部材も問題なく収まっていて、笠置部分と壁との取り合い部の雨水進入対策もしっかりできています。

釘からのサビは少し残念です。早めに吹付の仕上げをしてもらいたいところです。

もう少しで、仕上がりです。
 

08
22
 オープンハウスのおしらせ

「父娘で暮らす大屋根の家」の現場がそろそろ竣工を迎えます。
クライアントのご好意によりオープンハウスを開催することとなりました。
おからだを悪くされたお父様と生計を支える娘さんの生活を、介護の仕方、生活時間のずれの問題などを打合を通して検証しながらまとめていった住宅です。
吹抜、トップライト、中庭、デッキテラス、木製サッシ、アイランドキッチン、
パントリー、畳スペース、ドイツ漆喰、無垢フローリング、防火地域、自立介護、
高気密高断熱、障子、ロングカウンターなどがキーワードとなる住宅です。
8月30日(土) 13時から17時まで
文京区の椿山荘の近くです。
ご興味のある方は、ぜひご一報ください。詳しい案内をお送りします。
これまでの「父娘で暮らす大屋根の家」の現場の様子はこちらからご覧ください。
http://www.guild-design.com/category/仕事/musume_to_chichi-no-ie/
 

07
23
 外壁の下地造りが始まりました

外壁工事が遅れていた「父娘で暮らす大屋根の家」の現場も、ようやく外壁工事が本格化しました。

この現場では、江中建設さんのお薦めを受けて、外壁をベースB大壁工法という半乾式モルタル工法で施工します。
防水紙+リブ付きラス+軽量モルタルで工場成形された板材をタッカーで通気胴縁上止めて、ラスが重なり露出しているジョイント部分を、ベースBモルタルで埋めた後、全体に上塗りとともにグラスファイバーメッシュを埋めてクラックを抑えるという工法です。

工場成形されたセメント板にはタッカーを打つポイントまで印刷されています。
左官屋さんが丸鋸で簡単にカットすることができて、板の取扱は良いようです。

まだ裏側は、通気胴縁のままですが、大工さんがここまでをつくっておいて、左官にバトンアタッチされます。
乾式セメント板を貼るとこんな感じになります。

出隅などには専用のコーナー材もあるようです。防止シートを重ねた上にコーナー用のラスを止めています。

バルコニーの手摺壁廻りの防水処理もしっかりしています。
この現場のバルコニーの手摺壁は、スチールを使うので、木造の部分は低く抑えてあります。
そこで、外壁との取合い部分には、FRP防水が、躯体構造用合板の笠木上まで立ち上がり、十分な防水処理がされているのですが、笠木下には、このようなガルバリウムの捨て板金も入り、将来雨水が入ってきそうな部分の対策は万全になっています。

室内は、ドイツ漆喰の下地になる紙クロス張りがほぼ完了しています。
このままでも、きれいな仕上がり具合にみえてきます。
ルナファーザーなどの塗装仕上げの時と同じ感じで、下地のクロス張りまででいったん中止して、壁が汚れてしまったら、仕上を塗りましょうっているのだって大丈夫なくらいです。小さなお子さんのいるご家庭なら、ある話です。

 
 

08
5
 大工さんとの打合に行ってきました。

現場は順調に進んでいます。
前回の打合の時から、サッシの取付が始まっていましたが、既に玄関ドアを除いて、全て取り付いてます。ただ、中庭に面したガラスが、一部、型板ガラスではいったのは間違っています。これは取替を依頼しました。

屋根工事もトップライトがついて、防水のためのルーフィングまで進んでいます。
棟が重なったり、屋根が折れたりする部分があるので、監督さんには、ルーフィングの処理の仕方には、十分注意するようにお願いしてきました。

この現場では、リビング前の軒を半間の長さで出しています。軒裏は垂木をそのまま現します。雨が激しく吹き上がると、垂木が室内へ入るところが心配です。垂木を伝って、雨水が入ってくる場所になりかねないからです。
そんなところには、下地の段階から雨水が浸入しないようにしっかりとシーリング処理がしてあります。大工さんが対応してくださいました。感謝です。

サッシと土台水切りも付き、外壁工事も進んでいます。
最近の木造住宅では、外壁の通気工事がとても大切ですが、通気胴縁がサッシにあたっていると、通気層をのぼる通気をとめてしまいます。サッシの下では、数センチ離して通気胴縁をとめて、空気の流れが横へ動くようにしておく必要があります。

写真の窓は巾がないので特に問題ではないのですが、引違い窓など巾の広い窓では必ずこんな感じで、通気胴縁をとめておきます。
今の下地の段階で確認しておくことは、建物の性能のために、とても大切な部分なんです。
 

02
17
 外壁工事では通気層の確認をしてきました

ここのところ雪騒ぎやらで、天候が良くなかった甲府現場ですが、今日は快晴!屋根工事の確認に登ってみると、いい富士です。

変更などのために現場納品が遅れているサッシもあり、一気に外壁工事は進んでいませんが、構造用合板の上に透湿防水シート、通気胴縁、左官下地となるザラ板の様子を確認することができました。

一部通気胴縁では、サッシ下などで、通気の流れが止まってしまう部分が見られたので、その部分お是正などを指摘してきました。
外壁の通気層は、外壁材が受けた熱を逃がすだけでなく、構造部材の乾燥を促し、耐久性を高める効果てくれるので、しっかりと造っておきたい部分です。
基礎の立上がり付近の空気取り入れ口には、虫や雨水の跳ね返りなどが入らないように、通気用の部材を取付けています。

また、この現場では、サッシを構造用合板に止めるのではなく、通気胴縁に止めているので、サッシ回りの透湿防水シートの巻き込みと防水テープの付方も確認してきました。サッシ回りは雨漏りのおきやすいところです。現場では気を配ってくれていたようです。