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 大工さんの家具製作

梅雨にはいり、どこの現場も、なかなか外工事が進められないでいることと、おもいますが、「父娘で暮らす大屋根の家」の現場でも、外壁工事が進まない分、大工さんは、室内工事をどんどん進めています。
家具は、一般的には家具屋さんがつくるものと思われるかもしれませんが、比較的シンプルな家具なら大工さんにもつくれますし、大工さんにお願いすれば、家具屋さんよりはコストを押えてつくることができます。
そこで、この現場でも大工さんにできるだけ、家具工事をお願いしてます。
クローゼットやパントリーだけでなく、手洗いカウンターなどもです。
現場打合の当日、施主スペースに取付ける5m程度の長さになるカウンター材が搬入されました。
僕もお手伝いして、4人掛かりでの荷揚げでした。


江中建設さんでは、大工さんとの打合がしっかりしていて、仕口や金物も手慣れたものです。


 
 
 
 
 
内部工事も進んで、室内のイメージもつかみやすくなってきたので、夕刻より久しぶりに、建主さんとの打合を、現場でおこないました。
仕上材料や色などの最終確認です。

5mのカウンターの端部には専用の洗面コーナーが用意されます。写真は洗面器廻りの部分に張られるタイルです。実施図面をまとめる段階で、一度確認していましたが、その時とは、少し違ったものも用意させていただき、そのなかから選んでいただきました。
リビングの吹抜けに面する施主スペースも、家具が作り込まれてきたことで、ずいぶんを雰囲気がわかるようになりました。
もう室内は、暗くなってきた時間でしたから、 トップライトからの明かりが効果的であることが確認できました。

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 木製サッシ、バルコニー防水、外壁通気など

少し前になりますが、木製サッシも既に取付けられて外壁造の準備は完了です。
梅雨入りが例年より早かったためか、「父娘で暮らす大屋根の家」の現場は、外壁工事がなかなか進みませんが、梅雨の晴れ間があるたびに、少しづつですが進んでいます。

このサイズになると、木製サッシもちょっと重く、女性ではたいへんかもしれないという重さに、ちょっと戸惑っていたのですが、天気がよくなると動きが軽くなりました。湿気の多い雨の日は、木部が膨張するからなのでしょうか。
バルコニーの防水も完了しています。
写真は排水溝とオーバーフローの穴です。
バルコニーには、オーバーフローは必需品です。普段はほとんど使われることのない穴ですが、万が一、排水口が葉っぱなどで塞がれて、水が流れなくなった時には、無くてはならないものとなります。

外壁では、壁内にたまって結露するかもしれない湿気と外部からの熱を逃がす外壁通気層のための通気胴縁が取付けられてきました。

下の写真は、外壁と屋根の取合い部、ケラバの屋根垂木に開けられた穴です。
外壁からあがってきた湿気や熱気を屋根内にまわして、屋根の通気層から排出するための穴です。 上の写真にも屋根板金の下端に少しだけ見えています。

軒の板金工事もほぼ完了です。
玄関ポーチの庇には、内樋がつけられています。軒先の薄い庇ですから、内樋も深さはギリギリを樋廻りは、FRP防水で包まれています。

2階寝室の出窓の庇も、もう既に板金が葺き上がっています。
大きな庇ではないので、板金1枚による吹き上げです。なかなか、ハゼが無いのってのは、なかなか小気味いいものですね。

 
 

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 屋根葺き、断熱、配管工事の確認

「父娘で暮らす大屋根の家」の現場定例会議に行ってきました。
この日は、防水屋さん屋根屋さんも入ってきていましたが、先週から、衛生設備工事、電気工事が加わってきていて、配管配線工事が進み、現場では大工さんとの躯体工事の打合にくわえて、設備配管、器具の取付けに向けた打合をしてきました。
大屋根のガルバリウム鋼板立て平葺きは、ほぼ完了。製作によるトップライト廻りを残すのみとなっています。

室内では、ウレタン現場発泡工事の第一段階が完了しています。外壁部分を残して、床下と屋根裏部分の吹付けは完了していました。
床下は、基礎の気密化をしており、外周部分の立上がりとベタ基礎部の1M分を吹付けてもらっています。
基礎の外周部を断熱することで、外気からの影響をなくし、ベタ基礎の中心部分は、うまく地熱利用をするために、吹付けずに躯体をあらわしで、残してあります。
ウレタン吹付けで、断熱性のは、省エネ等級4を目指しています 。


このタイミングでは、雨じまいについての確認項目が多くなっています。
バルコニーの防水下地の確認、軒のフーフィングの立上がり、サッシの取付けと防水テープの使い方、防水防風透湿シートの取付け具合、外壁の防水層を貫通してしまう配管類の防水への処理などと、多くの部分の確認が必要です。
写真からは、配管の外壁貫通部での、防水防風透湿シートと配管を防水テープで密着させることで、水の侵入を防いでいる様子が確認できます。


これまでの現場の様子は、こちらから
「父娘で暮らす大屋根の家」

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 週1回の現場定例

父娘で暮らす大屋根の家の現場では、上棟の後からは、現場での打合ができるようになり、週1回の現場定例会議も、回を重ねてきました。
設計事務所仲間の話でも、まだ混乱している職人さんの手配状況があるようですが、
ゴールデンウィークを挟んで、上棟後3週間程度たち、 この現場は、今は大工さん中心ということもあって、工事は順調に進んでいます。
木材利用ポイントをもらおうということで、国産材に限らないともいわれていますが、この現場では、国産材(正確には対象地域材)を出来るだけ使っています。
構造材や合板での産地をはっきりと確認できる刻印が押されています。


サッシやトップライトも取付らています。サッシの下には結露対策、防滴対策として防水フェルトが敷かれ、透湿防水シートも貼り始められました。


出窓や軒の工事も始まっています。
大工さんや監督さんと、意匠として実現したいこと、工事としてできることできないことの 納まり打合を重ねています。出来上がりが楽しみです。


 

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7
 竣工いたしました。

『春日部の家』が無事竣工し、2月の末にお引き渡しいたしました。
最初のプレゼンテーションが2年前の10月でしたので、約1年半お世話になりました。
眺めの良い高台に建ち、少し離れた場所からアプローチしても大きな勾配屋根やソーラーパネルが目に入ります。

建物のどの部屋からも南に開いた景色を眺める事が出来ます。
中央に配置した、家族皆さんが集まるキッチン+ダイニングからも大きなテラス越に眺望が広がります。
これから植栽など外構が整えられると、今よりももっと居心地の良い部屋に変わっていくと思います。