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 蓄熱型床暖房を体験してきました

水を使った蓄熱型の床暖房<アクアレイヤー>の体験で、イゼナHOUSEにお邪魔して、代表の前田さんから、興味深いお話を伺ってきました。

お邪魔した日は、寒波が来ていて、関東エリアは降雪・積雪で、寒々として日のお昼頃でしたが、イゼナHOUSEは、玄関に入るとすぐにわかるくらいのホカホカでした。
床暖房には、温水を循環させるタイプや、電気による発熱を使うものが一般的なイメージですね。
熱源としは電気、ガス、灯油などがあり、工事としては、パネル状になったものや薄い発熱帯シートを床材の下に敷き詰めていくとか、コンクリートや土間の中に埋めるものなど、細かくみていくと種類は多様で、使い方や使い場所を考えながら適材適所で検討する必要があります。
アクアレイヤーは、株式会社イゼナが提供している水を使った蓄熱型の床暖房システムです。水を温めて蓄熱し、輻射熱と床材を温めることによる熱伝導を使った床暖房になります。
この日も、電気代の安い深夜電力を使って水を温めているので、深夜電力の終わる時間、朝7時には温めおわっていて、お邪魔したのは5時間後くらいなのですが、蓄熱性の高さなのでしょう、玄関を入ってすぐにわかるくらい建物の中は暖かい状態を保っています。

住宅で蓄熱型の暖房を計画する時、蓄熱させる材として、よく使われるのはコンクリートであったり、土間であったりしますが、実は水は、コンクリートの2倍の蓄熱量があるのだそうです。蓄熱材としては、極めて優秀なのです。

水(湯)を使っているメリットのもう一つは、対流をするということ。
床暖房で、時々問題とされることの一つに、低温火傷があります。
一般的な床暖房では、温度は常に一定に供給されるために、人の座っているところは熱の逃げ場がなくて、どんどんと温まるため、長時間動かないでいる赤ちゃんやお年寄りは、気がつかず、低温で火傷を起こしてしまうというものです。
アクアレイヤーは、床の下に水の入った袋が敷き広げられているのですが、部分的に熱が溜まってくると、水の対流により、熱は他の部分へと拡散し、均一になっていきます。
それで、低温火傷は起きにくいのだそうです。
イゼナさんとしては、水の蓄熱性の高さをもっと積極的に使う「ヒートバッテリー」というシステムを展開し始めています。
アクアレイヤーよりもっとたくさんの水を使い、「熱の電池」 のようなものを作り、床暖房だけでなく、室内全体の温熱環境を調整していこうというものです。
第1号が完成して、これからデータを取っていかれるようです。
この「ヒートバッテリー」計画は、とてもシンプルなのに、可能性が広がるように思っていて、 展開が楽しみです。

イゼナHOUSEの床には部分的にアルミ製のフローリングが使われていました。
熱伝導性の良いアルミは、普通は冷たい床になりそうですが、暖房時はむしろ暖かく、夏場では体の熱を逃がしてくれるので、寝転がっているとひんやりと気持ち良いのだそうです。
これは、ワンコにはありがたい床かもしれません。

これは、災害時のセット。
アクアレイヤーにはたっぷりと水が蓄えられているので、災害時に断水した時に、その水を飲み水などに使うためにキットです。

アクアレイヤーは、とても快適な環境を提供してくれそうですが、まずは、建物の断熱気密性を高めておかないと熱は逃げるばかりです。
ようやく、関東エリアでも断熱気密への意識が高くなってきました。
ここのところ、ギルド・デザインとしては、省エネ4等級の住宅をお勧めしてきていますが、住宅メーカーではZEH仕様が基本となってきています。
ZEHのために、太陽光発電をするかどうかはともかくして、一次エネルギー消費量を押さえ、窓周りの断熱性の向上は、これからの住宅の大きな課題なように思っています。

 

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 「Love! Bathroom vol.3」終了

世界中から集めた水回り機器の逸品を取り扱うセラトレーディングと建築家31会とのコラボレーション企画展「Love! Bathroom vol.3」が終了しました。
1月19日から30日までに、セラトレーディングの乃木坂ショールームにおいでの方には、見ていただけたことと思いますが、「Love Bathroom」という言葉でイメージされる浴室空間を、31会メンバーの6人が、思いのままに模型展示していました。

最終日は、それぞれのコンセプトを発表して、31会メンバーに講評してもらう時間を設けました。
今回で3回目となる展示ですが、前回までとも違う、新しいアイデアに満ちた浴室空間の提案内容だったと思います。
建築家31会に参加する建築家の能力の高さを感じる、とても興味深い会となりました。





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 セラトレーディングとコラボイベント開催

建築家31会では、現在豊洲シビックセンターで、建築模型+写真パネル+建築相談会を開催していますが、一部のメンガーが、セラドレーデシングさんとのコラボ企画にも参加します。

セラさんとのコラボはこれで3度目で、今回はギルド・デザインが参加します。
明後日の19日(金)より1月30日まで、乃木坂のセラトレーディングのショールームにての展示会です。
展示会のテーマは、「Love Bathroom」!
参加建築家の思い思いのバス空間を、模型の形にして展示します。
31会メンバー実作の水回り空間写真パネルも展示しています。こちらも圧巻です。
ぜひ、ご覧においでください。
セラトレーディングさんのホームページでも紹介されています。
こちらからご覧ください

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 建築家31会_豊洲シビックセンター建築展のお知らせ

建築家31会では、年に3回、全員による建築模型展+パネル写真展を開催しています。
新年早々ですが、今年の第1回目となるイベントは、豊洲シビックセンターのギャラリーをお借りして開催します。
会場も初めてですが、東東京エリアも初めて。来週15日(月曜日)より、21日(日曜日)までの一週間の展示というのも初めてで、メンバーのやる気も高まっていて、
平日は、担当となるメンバーが順番に会場詰めし、週末には、大半のメンバーが立会う予定で、平日から、建築や住宅についての無料相談も行っています。
今回は、ギルドデザインは担当しませんが、建築家によるトークショーも週末には開催します。
お時間が許すようでしたら、お立ち寄りください。

 
 

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 建築家31会イベント今週末に開催です。


今週末の10月13日(金)より15日(日)までの3日間、建築家31会の建築展を開催します。
建築家31会は、建築家の職能や仕事内容を知ってもらおうと、建築家達自身によって立ち上げたグループです。
住宅を中心とした建築模型や写真パネルを多数展示して、建築家によるトークショーや建築相談もお受けしています。
イベントでは、回ごとに展示模型やトークショーにテーマを設けています。
今回は「スマートリノベーション」、「TOKYO HOUSE」、「集まって住む家」です。ギルド・デザインからは、「スマートリノベーション」の事例として、「中庭を造る減築リフォーム」を、「TOKYO HOUSE」に、「ろじのさき」「猫と暮らす小さな家」の2件、計3展を模型展示します。
場所は、新宿パークタワー1階のギャラリーホールです。
建築家ならではの住宅の違いを、ぜひご覧においでください。

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 「住まいと暮らしのコンシェルジュ」で模型展示


東急電鉄さんには、不動産、マンション、住宅についての相談、紹介をする「住まいと暮らしのコンシェルジュ」というお店があります。
東急沿線の駅前にあって、不動産屋やハウスメーカー、工務店とクライアントとの中間に立って、相談に乗ってくれる窓口です。
「コンシェルジュ」さんの相談、仲介窓口として、建築家というルートが抜けていました。
建築家31会の一部の有志は、建築家との家づくりの良さを、より広く知ってもらう機会になると考え、コンシュルジュさんとしては、デザイン住宅志向のクライアントさんにも、住まいの情報を提供できるということで、共同を検討しています。
その検討の中で、現在3つの店舗に、参加建築家の作品集を置いてもらっています。
特に二子玉川ライズ S.C店では、模型展示のコーナーも用意してくださり、建築家が2週おきに担当展示をしています。
本日から2週間は、ギルド・デザインの担当で、昨日展示をしてきました。
今回は、「猫と暮らす小さな家」の模型を持って行きました。
小さなコーナーですが、二子玉川に行かれるようなことがありましたら、覗いてみてください。
 
 

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 建築家31会 vol.25 建築展


6月30日(金)から7月2日(日)まで、横浜の赤レンガ倉庫で建築家31会の建築展が開催されます。
31会の建築展は今回で25回目となります。
今回は、展示テーマを5つ設けて、テーマ別に模型展示をしています。
ご興味のある方に、少しわかりやすく見ていただけるのではないでしょうか。
テーマは、
・失敗しない間取りの家
・がけ地傾斜地の住まい
・併用住宅
・コンパクトハウス
・建築家のリフォーム
ギルド・デザインは、がけ地、コンパクト、リフォームに模型を展示しています。
恒例となっているトークショーにも、今回は磯村が参加します。
7月1日(土)15時からで、テーマは「コストの話をしよう」です。
他にも「日当たり」と「失敗しない間取り」のテーマが準備されています。
気軽に参加できる建築家二人によるセミナーですので、どうぞおいで下さい。
31会のホームページや、FBでもご案内しています。

 

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 アクアレイヤー見学

建築家31会でも、お世話になっている(株)イゼナの前田さんに、アクアレイヤーの工事の様子を見せていただきに、現場へ伺ってきました。
アクアレイヤーについては、実はずいぶんと前から知っていて、水を蓄えた特殊の袋を床下一面に敷き込み、その水を温めることで暖房する温水タイプの床暖房だと思っていました。
当時は、袋内の水を、熱源で温めるだけでなく、太陽光からの熱を床で受け止め、水の中に蓄熱することで、陽の落ちた後も暖かい床を維持することができる省エネタイプの床暖房との認識でしたが、もう、ずいぶんと進化していて、いろんな可能性が広がってきているようです。

今回見学させていただいた現場は、2階の床下にアクアレイヤーを敷き詰め、下階の天井との隙間に仕込んだエアコンからの熱を、アクアレイヤー内の水に蓄熱させるというもの。
エアコンから送られる暖気は20度から23度程度の低温のもので、これが2階の床にたまり、2階のリビングに送られるなかで、アクアレイヤー内に蓄熱されていきます。
2階では、一般的な床暖房となるのですが、1階も、天井からの輻射暖房として有効なのだという考え方です。
ヒートポンプを備えたエアコンを使うというのは、暖冷房の機器として、最もエネルギー効率の良い機器を使うということで、イニシャルコスト、ランニングコストともに、とても効率的ということですね。
床暖房としては低温ですが、最近の断熱性気密性の高い住宅では、これくらいの温度でも十分快適な室内環境が作れると思います。
すぐに熱くなってほしいという方には、向いてないのかもしれませんが、自然な温もりという快適さは、とても貴重です。
仕込んであるのがエアコンですから、夏には、冷風を循環させることで、アクアレイヤーの水を涼しい温度に保ち、冷輻射の床、天井として使うこともできるようです。
一度体験してみたくなりました。
夏の冷輻射の話など、もう少しお話を聞きたいと思いますが、今度使ってみたくなるシステムでした。
どなたか、やってみたいというクライアントは、いらっしゃいませんか!
 
現場で撮らせてもらった写真です。

蓄熱材に水をつかうというのは、特殊なことで、漏水などの心配がつきまといます。
アクアレイヤーでは、何層にもなる特殊な袋が重ねられている上に、電気的に漏水監理できるようにされていました。

1階から2階の床を見上げたところ。
敷き詰められてアクアレイヤーを受けているのは、ガルバリウム鋼板の折板です。
この鉄板の下をエアコンの空気が流れ、鉄板からアクアレイヤーへと熱を伝えます。
 
 

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 新宿パークタワー模型展 建築家31会

建築家31会のメインイベント、新宿パークタワー1階ギャラリーでの建築展示会+相談会を明日から開催します。
今回で24回目となった展示会です。
建築家という存在が、家造りということになると、まだまだ縁遠い存在のようです。我々建築家31会のメンバーは、日本の住宅デザインや室内環境、街並みを少しでもよくしたいと思い、できるだけたくさんの皆さんに、気軽に建築家の活動、仕事を知っていただきたくて、この会を続けています。
30の建築設計事務所が、参加しています。
どの事務所も個性豊かで、住宅づくりを中心に活動しているメンバーです。
トークショーなども行いますので、たくさんの方においでいただければ嬉しいです。
明日金曜日は13時より18時まで 、
4日(土)と5日(日)は、10日から18時まで開催しています。

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 建築家31会のお知らせ 展示・トークショー・相談会


建築家31会の年初めイベントとして、恒例化してきました1月の展示会のお知らせです。
20日(金)〜22日(日)の3日間、建築家31会の約半数のメンバーが、模型や写真パネルの展示、トークショー、住宅無料相談を行います。
今回のトークショーのテーマは、
1、「水周り」の話をしよう
2、「ヨコハマ」の話をしよう
3、「リフォーム」の話をしよう
の3つで、21日と、22日の午後、14時、15時、16時に、それぞれのテーマについて、建築家二人が、実例などをもとにお話をさせていただきます。
ギルドデザインは、磯村が21日(土)16時より、「リフォーム」について、31会メンバーの南部さんとお話をさせていただきます。
場所は、横浜マークイズみなとみらい4F 東京ガスさんのショールームです。
たくさんの方のご来場を楽しみにしています。

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 建築家31会イベント


建築家31会の建築展は、新宿パークタワーと横浜赤レンガをメイン会場として開催していますが、今回は、新宿です。
今週末となりますが、18日(金)より20日(日)の3日間、会場は新宿パークタワーの1階ギャラリー3です。
18日は午後1時からですが、19日、20日は、10時より18時まで、建築家と会える、話せる3日間です。
建築や建築家の設計する住宅に興味のある方や、建築家と話がしてみたい方、家づくりに関心のある方、建築家の知り合いのいない方、建築家が縁遠いとお考えの方、是非おいでください。
今回の展示会では、ギルドデザイン磯村が、岡部事務所の岡部さんとトークショーを行ないます。
「家の話をしよう」のメインテーマのもと、磯村は、「『つくり方』の話をしよう」 というサブテーマで、建築家との家づくりが、工務店やハウスメーカーと同違うか、建築家との家づくりのスケジュールや設計料などについてもお話しする予定です。
磯村の担当は19日(金)13時半からですが、31会メンバーによるトークショーが、下の予定で行われます。
興味のあるトークショーがあれば、こちらにも是非ご参加下さい。
 
●11/19(土)
「つくり方」の話をしよう  13時30分~  磯村 一司+政本 邦彦 × 岡部 克哉
建築家との家づくりは、工務店さんや住宅メーカーと何が違うのか?
実際にどんな進め方なのかを、実例のスライドを見ながらお話しします。
スケジュールについての考え方や設計料についてもお話します。

「土地探し」の話をしよう  14時30分~  大塚 あや × 鈴木恵介
土地と建物の関係はお皿と料理に例えられます。お皿(土地)に予算をかけすぎると、肝心の料理(建物)の予算が削られてしまいます。狭小、変形、旗竿、崖など通常は悪条件と云われる土地でも設計次第では魅力に変化出来ます。そんな土地の選び方を建築家がお教えします。

「キッチン」の話をしよう  15時30分~  阿川 宮鳥 × 小林真人
『キッチン』はそれぞれの家族のスタイルの違いが顕著に反映される空間です。その実現の為にどんなテーマ・項目を考えて行くのか?キッチンをお考えの方々に参考にして頂ければと思います。
●11/20(日)
「つくり方」の話をしよう  13時30分~  北島 俊嗣 × 余田 正徳
果たして「真っ当なコスト」で住まいをつくられた方がどれだけいるでしょうか?
建築コストの決まり方の本音をお話しすることで、納得する「真っ当なコスト」で住まいを手に入れて頂く方法をお話しします。

「土地探し」の話をしよう  14時30分~  幸田 真一 × 前田 敦
大都市では土地価格自体が高額なため、家づくりという目的をより良い形で実現するためにも土地探しから建築家に相談することが大切です。敷地条件や法規制等の様々な要因をチェックし、建主さまの夢の実現に適しているかどうか?の助言を行い、土地購入をサポートした事例を紹介します。
「キッチン」の話をしよう  15時30分~  泉谷 吉信 × 石井 正博+近藤 民子
自分のスタイルに合うキッチンを見つけましょう。
オープンタイプ、セミオープンタイプ、クローズドタイプ。3タイプのキッチンの特徴と、リビングダイニングとのつながりの持たせ方についてお話しします。

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 二子玉S.C.「住まいと暮らしのコンシェルジュ」で相談会

東急電鉄さんが沿線に展開してる「住まいと暮らしのコンシェルジュ」と、「建築家31会」は、より良い住宅環境をつくるための協力関係を組み上げようとしています。
その一つの先駆けとして、二子玉川ライS.C.店内に31会のコーナを用意していただき、有志メンバーによる模型と作品集を展示させてもらっています。

ギルドデザインも、2週間前から担当で、展示しいたことはお伝えしましたが、それも今日でバトンタッチです。
ですが、今週末は、建築家がお店に詰めて、無料相談を行っています。
明日の相談会担当が、ギルドデザインです。
磯村が午後から詰めています。
お近くにいらしたら、どうぞお声掛けください。