02
3
 外壁の吹付け完了、仕上材の打合完了

甲府の鉄骨造住宅のリノベーション「中庭を造る減築リフォーム」の現場打合は、久々の快晴となりました。
快晴の日は、初狩PAから富士山を見て現場に向かいます。

この現場では、外壁のクラックが大きくて雨漏りの原因になっていた一部の壁は作り替えていますが、基本的にはクラックや窓廻り、既存シーリングの補修の上、吹付け直しまでが外壁工事です。
外壁の吹付け直しが完了したので、吹付けの具合、見落としなどの確認をしてまわったところ、既存の小屋裏換気パイプがそのままついていました。今回の断熱では、屋根スラブの室内側にウレタンを吹付けることで断熱していますから、この換気口は室内に冷気を入れるのと同じことになってしまいます。
既存状態での小屋裏換気にしては、それほど有効なサイズではなさそうな換気口でしたが、塞いでもらうようにお願いしてあったものが、未処理だったようです。
足場解体までに塞ぐ処理をお願いしました。

既存についていた小屋裏換気口。
小さなパイプで防虫網付ですが、これまでの外壁の塗替えなどで目がかなり詰まった状態でした。
外壁吹付けは、きれいに仕上がっています。

既存外壁廻りは、もともとが弾性吹付けタイルでしたので、今回も同じく弾性吹付けタイルの中からクライアントと色の相談をしていきましたが、新設した中庭廻りの外壁は、リビングやダイニングからよく見えるので、少し吹付け状態が穏やかなジョリパットのゆず肌仕上をお願いしています。
仕上の違う中庭の外壁は、左官屋さんが、既存梁との取合い部分をクラック防止のグラスファイバーシートを埋め込みながなの下地づくりの最中でした。

この日もクライアントにきていただいて、残っていた水廻りの仕上材の確認。
水廻りの床には塩ビ系のタイルと長尺シート。クロスも少し変化を付けることでまとまりました。

1階の床仕上は、ナラの無垢フローリングです。低温床暖房対応のものを選んでいます。現場では、大工さんが、床暖房の上に目地巾の調整をしながら、無垢フローリングを貼り始めています。

今回初めて使うのですが、トイレ便器に壁掛け型を使います。
いろいろ各社のコストなども見比べてみて、カタラーノ社の「VELIS」をTOTOのウォシュレットとともに使います。
壁掛け用のフレームが取り付いていました。

室内スチール部分には塗装の下塗りが進んでいます。
2階物干フレームは塗装下塗りが終わり、ハンモックがつく吹抜廻りのスチール部分の塗装も始まったので、この日は吹抜け部分がオープンになっていて、クライアントにも抜けた様子を確認してもらいました。

打合の後は、クライアントからのお薦めのお店「ナチュラリア」で遅めのランチ。
このお店はちょっとかわっていて、いただいたのはワンプレートランチでしたが、ワインもあれば、コスメもあるらしく、実は現場に入れる薪ストーブはこのお店にお願いしています。

お店にはかわいいペレットストーブ「CONCORD」があって、とてもあたたか。

 

12
19
 金物工事打合

「中庭を造る減築リフォーム」の現場の進行状況の確認と金物工事打合にいってきました。

中央高速で向かう楽しみの1つは、富士山です。この季節は空気も澄み、とてもすばらしい富士山を見ることができます。

隣地との離れが極端にない部分では、こちらの外壁だけでなくお隣の外壁も仕上状態が悪く、雨漏りのために構造体自体をいためていました。
今回こちらの外壁のやり直しに合わせて、お隣の外壁も一部ではありますが補修することとなり、その工事の分だけこちらの工事の段取りが遅れてしまっています。
そのあたりの状況と工程の説明のために、クライアントにも来ていただき説明をさせてもらいました。

こちらの工事では、現状のスケルトン状態のうちに取付けておかないといけない金物の下地の打合を進めました。
薪ストーブの遮熱板の取付け下地、CDや文庫本用の鉄板本棚、6mの長さになるお子さん3人のために勉強机の受け金物、テレビ置きカウンターの下地、中庭のベンチの受け金物、室内物干、吹抜けにつけるハンモックの取付け下地などなど、断熱のウレタン吹付け工程との絡みで検討しなければならない下地の造り方です。
お隣の外壁工事との絡みでの遅れもありますが、こちらの金物下地が遅れるようでは、断熱工事へと進めません。
今回の打合で、現場もスムーズに進んでいくことと思います。

11
23
 中庭基礎の立上がり完了

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、中庭廻りの基礎の立上りが完了しました。
鉄骨造の現場ですから、この基礎に軽量鉄骨で土台と柱を立てていきます。
上に見える鉄骨はもともと屋根(バルコニールーフ)を支えていた構造体で、かつて増築していたので、ちょうど増築部分の境目になるので、梁が2本並んで入っています。
外壁の足下から雨漏りがあった東面外壁も解体されました。壁のように見えるブロックは隣地との境界塀で、こんなに外壁近かったんです。外壁の仕上が満足にできていなかったためと、基礎天端よりも高く土が溜まってしまったために、雨が入り込んでいたんですね。

お隣もたいへんです。これだけ近いので、ブロックより下はまともな仕上になっていません。随分と傷んでそうなので、お隣にも声をかけて、対策を検討中です。
当時の工務店さんは、どういう考えでこれで良いと思っていたのでしょうか、昔のこととはいえ、工務店としての良心が問われそうな仕事です。
こちら側は、埋まった土をさらい基礎を高く打直し、ALCを一段ずつシーリングしながらの外壁をつくっていきます。

11
15
 中庭の基礎と外壁

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、増築とかつてのリフォームによって継ぎ足しになり、雨漏りの原因になっていた外壁西面の下地が完了して、この間まで開いたままだった外壁が埋まりました。
つづいて、浴室廻りと旧キッチン廻りの外壁補修へと移ります。

同時に既存サッシ回りのシーリングの不備から雨漏りの原因になっていた部分のシール補修も完了しました。
2階のサッシは、竣工当時のものなので、雨仕舞のために、二重にシール補修をした後、カバー工法によって気密断熱性の高いもに変えていきます。

外壁は閉じてきましたが、雨じまいが完了したわけではなく、中庭はまだ開いたままです。
中庭では壁下地を建てる基礎の工事が進んでいます。
基礎が立ち上がってきたことで、壊した屋根の開口とともに、中庭のボリュームが見えてきました。
基礎のベースは打ち終わり、 立上がり部分のコンクリート工事が今週には終わります。

2階では、大工工事も進んでいます。
断熱のウレタン吹付け工事のしやすいようにと、ウレタン吹付け後の工事の段取りのための下地づくりが進んでいます。
写真はハンモックの床のために解体されて現れた吹抜と周辺の床下地の様子です。

施主奥様に現場においでいただき、キッチンのこまごまとした打合もさせていただき、キッチンはほぼまとまりました。今月末までの発注に問題なく進めそうです。
 

11
3
 解体中

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、雨漏りが激しく傷みのひどい西壁の解体が一段落し、ようやく屋根が解体され中庭になるエリアが見えてきました 。

この住宅は、15年程前に増築改装することで、1階の床面積はとても広がったのですが、建物の中心にあるキッチンやダイニングが暗く、風の流れも良くないようになっていました。
少し広すぎる1階の床面積を見直して、屋根を壊して中庭を造ることで、ダイニングキッチンに自然光やさわやかな通風を届けようという計画です。

この日は、クライアントにも来てもらい遅れている工事に対して、改めて組み直した工程を説明したあと、造園屋さんに現地確認をしてもらい、この中庭に適した樹種や中庭デッキ下の土場についての助言をもらいました。

既存外壁での雨漏り箇所が、外壁のひび割れた部分だけでなく、サッシ廻りの収まりの悪さにもあるということが見つかりました。
雨仕舞が悪く、ほとんど外部にさらされていたような鉄骨柱の足下は、錆のために グズグズになっていました。
外壁解体し復旧したの後、柱の入れ替えをするのですが、外壁ができ上がるまで、垂直荷重を受けるように、かなりな仮止め鋼ですが、とりあえず2階床を支えています。