05
17
 「建築家と建てる!展」に参加しています。


新宿パークタワー、リビングデザインセンターOZONEでは、住まいやインテリアに関する様々なイベントを、定期的に開催していますが、5月12日〜31日まで、6階のパークサイドスクエアーにて、「建築家と建てる!展」を開催中です。
ギルド・デザインでは、この「建築家と建てる!展」に、築年数の古い重量鉄骨住宅のリフォーム事例となる、「中庭を造る減築リフォーム」を展示しています。
さらに、28日(土)29日(日)には、
「OZONE新築&リフォーム相談会2016」 を同時開催していて、29日には、磯村が、会場に伺う予定です。
この時期、リビングデザインセンターOZONEでは、「ペットと暮らす快適な住まい」展など、建材、家具の特別展も開催中ですので、住まいをお考えの皆さんには、良いタイミングかと思います。
ギルドデザインの 展示する「中庭を造る減築リフォーム」は、昨年お引渡しをした築40年以上の重量鉄骨の戸建住宅の全面リフォーム計画で、
写真のハンモックの床が印象的ですが、生活のためのたくさんのことを考えて造った住宅です。
・屋根の一部を壊して、1階の部屋をなくすこと(減築)で、中庭を造り、
広く暗かった1階の奥まで陽射しを届けるように、風が抜けるように、
・断熱性気密性を高めて、寒かったトイレやお風呂、キッチンが、快適な場所となるように、
・吹き抜けとシーリングファンで、暖かい空気の循環ができるように、
・生活動線に無駄がないよう、収納を無駄なく適材適所に、
・お子さん達の様子がキッチンに居ても伝わるように、
・一番家にいる時間の長いお母さんの居場所が、一番良くなるように、
・環境にやさしい暖房エネルギーのために、薪ストーブを、
などなど、いろんなアイディアを、リノベーションという制限のある中で、クライアントと一緒になって作っていった住宅です。
たくさんの方と住まい造りについて、楽しいお話ができれば嬉しいです。
ご来場をお待ちしています。

04
12
 1年検査

最近、ますます一年が早くなってる気がしますが、「中庭を造る減築リフォーム」もお引渡しが昨年の春先でしたから、1年検査の時期がやってきました。
ギルドデザインでは、設立当時から竣工お引渡しの後1年目には、住まいの不具合などの確認に、1年検査を実施しています。
先日、そんなこと考えたこともなかったという建築家の方がいっらしゃいました。
基本的に、そういう検査って、工務店さん主催ですし、建築家の設計契約にも入っていないものですから、されていない方も多いのかもしれませんね。
ギルドでは、直接クライアントから、1年暮らしてみた住まいの様子や使い勝手について、とても良かったことや、こうであればもっと良かったと思うことなどを伺っています。
どのお住まいでも、それぞれの家族にとっての住まい方やデザインを、いわば一品生産品を、熟考し提案していますから、そのフィードバックは、住宅設計の重要な糧となるはずだからです。
1年過ごし、四季を一回りすると、建物も、空調や湿気、高温、低温、一通りの環境を経験するので、おかしなところも出てきます。
その手直し箇所をはっきりさせるための1年検査です。
今回も多くはないのですが、いくつかが。
メインの中庭では、やはり木材の収縮や収縮によるひび割れなどが、見えてきました。自然の木を使う限りある程度は、経年変化を楽しんでいただけるものだと思いますが、1年目でもうひと塗り木部塗装をしておくと持ちが良いようです。

中庭の壁に貼った羽目板は、収縮によってサネの無塗装部分が見えてきてしましました。
クライアントは、気にされてなかったようですが、塗料をのせておきたいところです。
 
 
 

 
中庭デッキ材にもヒビが入っていました。
デッキ材には、そういつも入るものではにないので、今回の材料の性によるものだと思います。
これもある程度は自然の木である以上は、しょうがないものですね。
そこが良いのですから。
 

屋根を壊して作った中庭に現れた既存の梁からのよどれがかなり目立ちます。特にこの場所が目立ちます。
汚れはある程度、高圧洗浄で取れるでしょうが、梁の上についた汚れがどしても流れてきます。
光触媒などの塗装をして、汚れが残りにくくする対策をするかどうかです。
この写真は、お分かりになりますか?
4月になって直ってきたそうですが、冬の間は開きにくくなっていた引き戸で、建具が反っていて、壁と擦りそうになっています。
上下で隙間が違いますよね。
今はもう擦っていないので、これは少し様子を見ることとしました。自然に納まってくることもあるものなので。

 
これは、シューズクロゼットの土間モルタルの様子です。
モルタル押さえの仕上げでは、やはり細かいモルタルの粉がでます。
これを押さえるにはクリアの塗装をすることです。しばらくすれば立たなくなるのですが。
 
薪ストーブは、今年の冬から本格稼働しているそうで、ご主人は2台目が欲しいとまでおっしゃるくらい気に入られたようです。
いつの間にかこの家にしっかり馴染んでいるようです。

 
冬期は毎日お使いのようで、とても楽しんでいてくださり、散歩でみつけた木材が、みんな薪にみえるほどだそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
これは、軒先に用意された薪置き場。
なかなか良いものができていました。
工具もお買いになって、薪割りもご主人の楽しみのようでした。
 
 
 
 
 
 
1年検査で、一番の問題は、床暖房の位置のズレでした。
キッチンでの作業の時、カウンターに立って暖房エリアがずれていることに気がつかれたそうです。
何か対策を考えねばなりません。
検査の後は、奥様のご出身である青森でも地元食「せんべい汁」をご馳走になりました。

南部煎餅の味のついて何ものを入れる、本当にせんべいの入っている鍋料理なのだそうです。

青森では、せんべい汁専用のせんべいがちゃんと売られていて、お汁の素もちゃんと入っているのだそうです。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

大きなお鍋で、ざっくりと大胆に。鍋の中のせんべいがわかりますか?割ったせんべいを最後に入れてちょっと煮込んで出来上がりでした。
 
床暖房の位置はとても気になりますが、ご家族皆さんに、とても気に入っていただいているようです。
高性能な断熱を施したことで、述べ50坪ほどあるワンルームの大きなお住まいで、以前のような部分暖房ではなく、全体暖房で、光熱費が半分くらいになったそうです。

01
25
 「中庭を造る減築リフォーム」が「住まいの設計 3、4月号」に掲載されています。

昨年竣工した住宅「中庭を造る減築リフォーム」が先日発売された「住まいの設計 3・4月号」(扶桑社)に掲載されました。

 
「中庭を造る減築リフォーム」は、住宅の一部を撤去して、6畳ほどの広さの中庭を造ることで、プライバシーを守りながら、住まいの中心にあるキッチンに陽射しと風を届けるリフォーム住宅です。
築40年のご主人の実家を、高気密高断熱化して大きなワンルームのような住まいにリノベーションしています。

こんな漫画付きで、家づくりのストーリーを紹介されています。
1月20日より書店に並んでいますので、ぜひお手にとってご覧ください。

現場監理の様子を伝えたブログがあります。こちらからどうぞ。
「中庭を造る減築リフォーム」 
 

11
4
 1年検査

「父娘で暮らす大屋根の家」の1年検査に伺ってきました。
季節を一回りすることで、乾燥や湿気、冷暖房などの負荷が建物にかかり、住まいに歪みが出るものです。その一巡の後で不具合が見つかれば、その部分の手直しをするための検査です。

このお宅は、お引き渡しから半年くらいの時に、階段踊り場の板が割れたり、ウッドデッキに染みが付いたりして、一度、メンテナンス工事に入ってもらっています。
その時に、ドア閉まりの不具合などの調整をしてもらっていたので、今回の1年検査では、新たな問題などは見つからず、検査を終えました。

 

ウッドデッキのシミは、デッキ材自体の退色や全体的な汚れなどで、目立たなくなってきていました。
 
 
 
 
半年目の時から、様子を見て1年検査の後に手直しを行うことにしていたドイツ漆喰の入り隅部分のひび割れへの補修工事をさせていただくこととなりました。
もう一つは、重すぎる木製サッシの調整が残りました。窓ガラスが大きいということもありますが、気密パッキンがしっかり効いてるためでもあります。
木製サッシ屋さんの都合が、検査日程に合わせられなかったため、後日伺って確認してもらうこととなりました。
設計者としたは、工事の不具合もさることながら、1年生活をされた上での居心地や住まい方の具合が気になるところです。

「父娘で暮らす大屋根の家」は、高齢のお父様のことを考えた動線や断熱性の高さ、父娘の間での、プライバシーやべったりとならない適度な距離感のある生活空間を考えた家です。
他にも、こんなものがあったほうが便利じゃないですか、という提案をいくつもしています。そんな物事の確認のためにも、1年検査をさせていただいています。
酷暑の日の仕事から戻った時の室内の涼しさ、リビングの開放感、フローリングの木の感覚、個室につけた洗面コーナー、収納の量、キッチンの使い勝手、脱衣室のタオルウォーマー、ルンバくんの様子、室内干し用ワイヤー、来客の反応まで、どれも良い評価をいただけました。

 
クライアントの部屋につけた洗面コーナーは、お友達からも羨ましいと言われているほど、作ってよかったコーナーで、とても便利に使っているそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
雨が降りそうな日、仕事に出かける前には、室内干し用のワイヤーを使っているそうです。
なくては困るものになっているとか 。
 

06
4
 「父娘で暮らす大屋根の家」が取り上げられました。

昨年9月のまだ暑い頃にお引渡しした「父娘で暮らす大屋根の家」を、リビングデザインセンターOZONEのスタッフさんのブログ<OZONE DIARY>で取り上げていただきました。
この住いは、OZONE家designのプロデュースで始まった計画です。
お引越が落ち着き、新しい生活に慣れてきた頃のアフターリサーチで、訪ねてくださったようです。
我々設計者もそうですが、プロデュース側でも、こうやって訪ねていただけることは、クライアントにとって、とても安心できることなのだと思います。
訪ねてくださった様子をぜひ、「OZONE DIARY 」よりご覧下さい。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
「父娘で暮らす大屋根の家」は、高齢のお父様の介護を考えながらも、少しは介護から離れた時間も欲しいという微妙な関係を、考えた高気密高断熱の住宅です。
1階は、お父様が生活しやすいように計画されたフロアで、普段のお二人の生活のベースとなる場所です。
クライアントである娘さんは、プライベートな時間を持つために、寝室を2階としながらも、吹抜けを通して、お父様の気配が感じられるようにと考えた間取りです。
吹抜は、そんな意味合いを持ちながら、この家の個性として、気持のよいおおらかさと美しさを演出してくれるように 考えています。
大きな屋根が、父娘のスペースと吹抜を、包込んでいる住宅です。
竣工写真は近々アップ予定です。少しお待ちください。
工事途中の現場の様子などは、こちらからご覧になれます。 
http://www.guild-design.com/category/仕事/musume_to_chichi-no-ie/ 

 
 

12
28
 1年検査

1年とちょっと経ってしまいましたが「猫と暮らす小さな家」の1年検査にお邪魔してきました。

猫のゆうた君は、キャットタワーやキャットウォークの梁をよく使ってくれて、高窓の猫窓からは、外を覗いたりしてのんびりしているのだそうですが、この日は、みんなのいるところでまったりしたい気分だったようです。

 
ロシアンバーチを使ったキャットタワーがこの家の中心です。積層されたベニヤの目がアクセントです。

お邪魔したのは、小雨の降るような冬の寒い日ですが、中はとても暖かい。
空気がどことなく清々しい。
高気密高断熱の仕様と漆喰の壁天井、無垢のフローリングの賜物です。そして、地下室に置いた蓄熱暖房機と外断熱された地下コンクリートの蓄熱性によるものでしょう。
1階の玄関床は、とても暖かい。
洗面所やお風呂の床タイルも冷たくない。2階のフローリング床も、ほんのりしている。住宅内のどこに行っても寒いと思うところがない。
サッシの結露も見たことがないそうです 。
この家の室内温熱環境はとてもうまくいったようです。
喜んでいただいているようで、われわれも大変うれしく思っています。

地下に設置されたこの暖房機1台で、この住宅の暖房はまかなわれています。
夜間電力を使って貯めた熱を、昼の間に少しづつ放出して、1日を暖房するという機器です。
ここから出る熱量が外断熱されたコンクリートの地下壁、1階床スラブによって蓄えられます。輻射熱となる熱量が、うまく熱源となっているように思われます。
「猫と暮らす小さな家」の現場の様子は、こちらから
http://www.guild-design.com/category/仕事/猫と暮らす小さな家/ 
 

08
22
 オープンハウスのおしらせ

「父娘で暮らす大屋根の家」の現場がそろそろ竣工を迎えます。
クライアントのご好意によりオープンハウスを開催することとなりました。
おからだを悪くされたお父様と生計を支える娘さんの生活を、介護の仕方、生活時間のずれの問題などを打合を通して検証しながらまとめていった住宅です。
吹抜、トップライト、中庭、デッキテラス、木製サッシ、アイランドキッチン、
パントリー、畳スペース、ドイツ漆喰、無垢フローリング、防火地域、自立介護、
高気密高断熱、障子、ロングカウンターなどがキーワードとなる住宅です。
8月30日(土) 13時から17時まで
文京区の椿山荘の近くです。
ご興味のある方は、ぜひご一報ください。詳しい案内をお送りします。
これまでの「父娘で暮らす大屋根の家」の現場の様子はこちらからご覧ください。
http://www.guild-design.com/category/仕事/musume_to_chichi-no-ie/
 

07
13
 「What's 家―教えてください 理想の住まい―」展

現在、新宿パークタワーのリビングデザインセンターOZONEでは、
「What’s 家―教えてください 理想の住まい―」展を開催中です。
現在の家づくりでは、とても多くのことが求められるようになってきました。
耐震性や断熱性、省エネ、耐久性、もちろんデザイン、そして、生活の仕方については、多様性が求められています。
このイベントの一つの展示に、「カタチになった理想の家ー建築家60選」という会場が用意されていて、ギルドデザインは、模型とパネル展示で参加しています。
展示しているのは、昨年竣工した「猫と暮らす小さな家」です。
会場では、
1、ペットと楽しく暮らす家
2、子供の成長を考えた家
3、趣味やこだわりを楽しむ家
4、自然(緑や花)を感じる家
5、人が集まる家
の5つのカテゴリーにわけられて、それぞれのクライアントにとっての理想の家が、パネルと模型でわかりやすく解説されています。
家づくりを考えていらっしゃるみなさんにとって、とても参考になる展示会だと思います。ぜひおいでください。
会期は8月5日までです。
展示会の詳細はこちら
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1679.html 
ギルドデザインからの展示は、下の写真のような感じです。
模型を覗いてもらうと、猫タワーや猫の階段がご覧になれます。
パネルでは、 夏期は地階の涼しい空気を2階の上げ、冬期は2階の吹抜けにあがった暖かい空気を地階にまわす空気の循環システムや、安価な夜間電力を使った蓄熱暖房機の説明がしてあります。
会場にお出での節は、ぜひギルドのパネルもご覧下さい。
「猫と暮らす小さな家」の現場の様子はこちらからご覧下さい。
 http://www.guild-design.com/category/仕事/猫と暮らす小さな家/

09
6
 足場が外れました

やはり足場が外れると、外観もずっとすっきりと確認できます。
猫と暮らす小さな家は 地下1階、地上2階のSE構法の住宅です。
間口1間半の細長い居室の部分と、間口1間の立て動線の部分の二つのブロックでできています。外壁では、その部分を色分けで表現しています。

足場が外れたことで、これから外構工事です。アプローチの舗装と手摺高さが2mになるバルコニーの骨組み工事がはじまります。

室内では、大工さんが家具工事の作成に追われています。
既に猫ちゃんの遊び場、くつろぎの場となる棚板が壁に埋められました。
今回は棚板にベニヤ(積層材)をつかっているのですが、その木口を隠すのではなく、積層の様子を化粧としてみせることにしました。以前はシナの共芯ペニヤを使っていましたが、今回はロシアンバーチの合板です。この材料もきれいにベニヤの積層を見せてくれています。


防水工事が終わっていた浴室には浴槽が設置されました。
浴槽は大和重工さんの鋳物琺瑯浴槽。やはり浴槽は鋳物琺瑯がいいですね。
それぞれの住宅でのデザインのまとめ方ということはありますが、琺瑯の質感、鋳物の重厚感、中途半端な樹脂系大理石などとはちがって、段違いな気持良さです。
浴室外壁や基礎廻りは、当然、断熱材で包まれていますが、浴槽自体にもウレタン断熱が施されていて、お湯は冷えにくくなっています。今回は、このウレタン断熱材を少し厚めにお願いしました。
浴室の壁はこれで仕上がりです。FRP防水をそのまま見せるスタイルでトップコートを白塗装しています。

 

02
7
 工事契約しました

2月4日に、新しい現場「猫と暮らす小さな家」の工事契約が結ばれました。
杉並区に立つ木造2階建ての住宅です。
最初に声をかけていただいてから、既に1年が経ってしまいましたが、計画中地下室が加わったり、木造は変わらないものの、構造体としてより耐震性の高いSE構法に組み替えたりと建物自体は耐久性、断熱性の高い、随分と良いものになってきたと思っています。
これからますます建主さんにも楽しんでいただきながら、工務店さんといっしょによいよい住宅を目指していきます。
現場はこれから、既存建物の解体、地鎮祭へと続いていきます。
契約時に建主さんからお菓子をいただきました。甘い物好きの僕としては、ほくほくです。