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 「暮らしの中の祈りの道具」展

住宅を設計していている時に、かならず確認しておかないといけないことの一つに仏壇や神棚のことがあります。
仏壇も神棚も、古くからのお住まいの方々や、ご商売をされているお宅に伺うと、生活の中の大切な部分となっていて、しかも、向かう方向が決まっていたり、ボリュームのあるのものなので、間取りを考えていく中で、大切な一つの要素となることが多いからです。

ただ、若い世代の住まいであったり、都市圏での計画では、住宅面積が小さいということもあって、クライアントからの条件設定に出てくることは少ないです。

僕の年齢が上がってきたということもあるかと思いますが、家族をおもったり、先祖を思い祈るものが、生活の中にあったほうが良いと思うようになりました。
伝統的な仏壇や神棚というのも素敵ですが、最近の生活感や住宅事情にあったスタイルのもの、考え方があれば、取り入れやすいのように思います。

最近の二世帯住宅やマンションリフォームの設計でも、考えないといけない事例が出てきていたこともあり、たまたまリビングデザインセンターOZONE「暮らしの中の色いの道具展」が開催されていたので、覗いてきました。

小さな展示会でしたが、可愛らしかったり、アイデアだったり、参考になりそうな祈りの道具展で、基本的には、仏教からの祈りの道具のイメージですが、こだわりなく生活の中に取り込めそうなデザインのもののようです。
製作者の方たちからのお話しが聞けたのですが、宗教と関わりなく使っていただけることを考えていらっしゃいました。