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 「蓄熱暖房と地熱利用の家」のメンテナンス

「蓄熱暖房と地熱利用の家(港南台の家)」は、7年ほど前に竣工した住宅です。

クライアントから、外部バルコニーの木部の再塗装のタイミングに合わせて、玄関ドアの不具合、それと昨年の台風による塩害でのステンレス部分のサビの相談などで、ご連絡がありました。

蓄熱暖房と地熱利用の家のクライアントは、メンテナンスのしやすさなど、設計当初から気にかけていた方です。
バルコニーや玄関ドアを木製で作るということは、狂いやすくメンテナンスが必要であることは十分ご理解いただいた上で、自然の素材感を楽しみたいということで採用したこともあり、もう2度目の再塗装になります。

おかげで、バルコニーでは、木部に痛みが出る前、出る前と、先行するタイミングで塗装をしてくださるので、とても綺麗に維持されています。

問題は玄関ドアの方で、反りが大きく、気密パッキンの間に隙間ができてしまうほどになってしまいました。
玄関ドアは、2階バルコニーが1間(1.82m)ほど出た奥にある南向きで、夏の強い陽射しや西陽が避けられ、雨掛かりも少ないと考えての木製玄関ドアでした。
同じように1間ほどの奥行きの玄関ポーチについた玄関ドアで、10年以上ほとんど狂いがないお宅もあるのですが、今回は、木製の難しさが出てしまいました。
気密性確保のためには、反りが大きく対応は難しそうです。
工務店、建具屋さんと対応を検討しないといけません。