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 ウレタン吹付

「茶の間のある家_リフォーム」の現場では、断熱工事が始まりました。
この現場では、現場発泡ウレタンフォームの吹付による充填断熱工事です。
断熱工事には、大きく充填工法と外張工法の二つがあります。
外張り工法は、構造体である柱の外側に断熱層を作る工法で、充填工法は、柱と柱の間の壁の中の空洞部分に断熱材を充填することで、断熱層を作る工法です。
それぞれに長所短所はありますが、どちらも大切なことは、隙間なく断熱層で建物を包み込むことです。

充填工法には、使う断熱材の種類が多く、コストの違いもあります。
現場発泡ウレタンは、現場で壁面や屋根裏に、水発泡のウレタンを吹き付けることで、ウレタンが発泡して隙間がなく膨らみながら断熱層を作っていく工法です。

この現場では、窓枠周りの細い隙間は、発泡ウレタン屋さんではなくて、工務店さん工事です。小型缶タイプの吹付材を使って、後日この隙間を埋めていきます。

ここは、1階のお風呂。
寒いお風呂にならないように、基礎から外壁までしっかり断熱します。
お風呂の天井部分の上は、2階のバルコニーで、2階が室内となる部分では、天井の断熱はしませんが、ここの上は外部。
しっかり吹付をしています。

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 足場が外れました

やはり足場が外れると、外観もずっとすっきりと確認できます。
猫と暮らす小さな家は 地下1階、地上2階のSE構法の住宅です。
間口1間半の細長い居室の部分と、間口1間の立て動線の部分の二つのブロックでできています。外壁では、その部分を色分けで表現しています。

足場が外れたことで、これから外構工事です。アプローチの舗装と手摺高さが2mになるバルコニーの骨組み工事がはじまります。

室内では、大工さんが家具工事の作成に追われています。
既に猫ちゃんの遊び場、くつろぎの場となる棚板が壁に埋められました。
今回は棚板にベニヤ(積層材)をつかっているのですが、その木口を隠すのではなく、積層の様子を化粧としてみせることにしました。以前はシナの共芯ペニヤを使っていましたが、今回はロシアンバーチの合板です。この材料もきれいにベニヤの積層を見せてくれています。


防水工事が終わっていた浴室には浴槽が設置されました。
浴槽は大和重工さんの鋳物琺瑯浴槽。やはり浴槽は鋳物琺瑯がいいですね。
それぞれの住宅でのデザインのまとめ方ということはありますが、琺瑯の質感、鋳物の重厚感、中途半端な樹脂系大理石などとはちがって、段違いな気持良さです。
浴室外壁や基礎廻りは、当然、断熱材で包まれていますが、浴槽自体にもウレタン断熱が施されていて、お湯は冷えにくくなっています。今回は、このウレタン断熱材を少し厚めにお願いしました。
浴室の壁はこれで仕上がりです。FRP防水をそのまま見せるスタイルでトップコートを白塗装しています。

 

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 床下、基礎の断熱

季節を見おろす家では、基礎の部分を断熱気密化して、床下環境を外部ではなく、室内側に取込もうとしています。
2階リビングにある薪ストーブの熱エネルギーはとても大きいので、2階のLDKだけでは、まだエネルギーがもったいないくらいです。
とくに、リビングの高い勾配天井には、どうしても暖気がたまってしまうので、その暖気を、送風機によって1階の床下に廻すことで、効率よく、住宅全体を暖めるのに使おうと計画しています。
そのためには屋根や壁に十分な断熱性能と気密性能を与えるころが大切ですが、床下に廻すためにも、基礎廻りの気密化断熱化が必要になります。
今回は現場でその確認をしてきました。
基礎のコンクリート部分へ、外気に接する部分にはウレタンフォーム A-1種を60mm、その他外周部で外気の影響を受ける部分に、20mmの厚みで吹付けてもらっています。中心部分は夏涼しく冬暖かい地熱を活用した断熱化で、冬期の薪ストーブの熱がコンクリートに蓄熱されることを期待しています。

下の写真は浴室廻りの基礎断熱です。
一般の木造住宅で、床下換気をしている場合、お風呂廻りの断熱工事がしっかりできていないことが多く、寒いお風呂になりがちですが、こういうところもしっかりと断熱することで、お風呂が冷える場所でなくなるような環境づくりをしています。