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 断熱材の吹付け工事

断熱工事が始まりました。

この建物は鉄骨の構造で、外壁や屋根下地はALCパネルを使った建物です。
随分昔は、ALCパネルには断熱性能があるからということで、断熱材を入れていないことがありましたが、この築25年ほどの建物も、断熱材は入っていませんでした。
確かに、ALCは内部に小さな気泡をたくさん持っているので、コンクリートと比べると断熱性能は高いのですが、今の断熱に対しての考え方からすれば、断熱性能があるとはいいづらいですね。しかも鉄骨造は、木造と比べて構造体が熱を伝えやすく、ヒートブリッジという現象(冬期、外気の冷たさを室内の奥にまでつたえてしまう)をおこしやすいので、建主さんも暑さ寒さを感じておられてことと思います。

今回も建主さんからは、暖かい家というご要望があり、現場発泡のウレタンフォーム吹付けにより、屋根や外壁を、隙間なく包んでしまう工法で断熱します。
ウレタンフォームは、一度に吹付けられる厚みは40mmから50mm程度です。
今回は壁60mm、屋根120mmの厚みで吹付けますから、2〜3回の吹付け回数となります。しかも、もろもろの事情から、軽量鉄骨の下地が先行しての後工事です。断熱屋さんもやりにくい中、細かな隙間まで丁寧に吹き込んでくれています。
 

断熱工事の一日前、現場での打合中に、建主さんがひょっこりと現場きてくださいました。新しく取り付いた窓に喜んでいただき、電気の打合にも参加していただきました。