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 ミャンマーの透かし彫り工房から

「アジアンテイストリフォーム」のクライアントから写真がとどきました。

まだしばらくは、アジアでお仕事をされているクライアントです。
先日、ミャンマーのマンダレーを訪ねることがあって、10月に発売された「アジアンテイストリフォーム」が掲載されたムック本、扶桑社の住まいの設計別冊「オトナリノベーションNo.2」を持っていかれたそうです。
目的は、「アジアンテイストリフォーム」の全体計画のきっかけの一つになったチーク板の「透かし彫り」を作っている工房を訪ねて、「透かし彫り」が日本でどんな風に使われて、本にも取り上げられていることをお知らせすることでだったそうです。

雑誌をお渡しすると、職人さんたちも集まってきて、喜んで見てくださったそうです。
マンドレーといえばミャンマー第2の都市ですが、遠く日本の東京で、彼ら工房で働く人たちの仕事が、どんな風に大切にされているかを知ってもらうなんて、どこかのテレビ番組みたいな話です。
我々も嬉しくなってしまうお話です。マンダレーの工房を訪ねてみたくなりました。


工房では、木彫だけでなく、陶芸や刺繍なども行われているそうです。
一緒に送ってくださった写真の中に、トイレで写したというものがありました。
日本でも、まだどこかで見るように思いますが、どこの国でも同じですね。しゃがまないと落ち着かないという人がいるってことでしょうか。

この計画の、現場の様子はこちらからご覧になれます。
「アジアンテイストリフォーム」

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 チークフローリング

「アジアンテイストリフォーム」の現場で、床材のチークのフローリング張りが始まりました。

チークという材は、船のデッキや内装に使われるように、耐久性が高く、比較的安定していて、狂いも少ないそうですが、床暖房を使う場合は、変形による歪みの発生が気になります。
フローリング材は、貼り並べていくときに、その歪みを吸収するコンマ何ミリかの隙間を作ります。このフローリングメーカーからは、その隙間をつくるスペーサーが付いてこなかったそうなので、監督から、あまり締め付けず、気持ち緩めに貼り並べているとの報告をもらいました。

入り口引き戸部分のフローリングには、建具の戸車レールを埋め込む溝が出来上がっていました。
チーク材を使うたびに思うのですが、チークの油分って、本当にしっかりしています。フローリングを触っているだけで、指がしっとりしてきます。
この週には、クライアントがミャンマーで購入した透かし彫りが、現場搬入されました。

この手の込んだ透かし彫りは、チーク材です。
何度見ても、どうしたらこんな彫り方ができるのだろうかと思うような出来栄えです。
この透かしを間仕切り壁に使います。
右奥に見える黄色の塊は、グラウスールの束です。
トイレからの音を吸収するように吸音材として、壁の中に入れていきます。
 
 

壁の下地、天井の下地(野縁組)が出来上がっています。
少しづつ部屋の様子がわかるようになってきました。

 
設備工事では、電気屋さんが、空調工事の配管ルートの確認に来ていました。
今回は、空調の冷媒菅やドレン菅を梁型の中に隠します。仕上げの中に入れてしまうので、配管の太さ分だけ仕上げの厚みが増えます。
大工さんとしては、この配管工事完了後でないと、その部分の作業が進まないので、早くやってほしい配管工事です。
 
 
 

 
ユニットバスも取り付け完了していました。
マンションではよくある形ですが、構造の梁が近くにあるため、ユニットバス壁の天井近くに段ができています。
ユニットバスの梁型加工といいます。
 
 
 
 
 
これまでの現場の様子は、こちらからどうぞ。
「アジアンテイストリフォーム」

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 ミャンマーから透かし彫り届きました。

先月からはじまったマンションリフォームは、下町の人情味溢れる地域で、中層階の窓前には高い建物がなく、桜並木やお寺の境内が広がり、スカイツリーも遠望できるロケーションです。
生活の中心にキッチンを持ってきて、その眺めを生活に取り込めるようなプランニングで、計画が進行中です。
そのクライアントから、リフォームで使いたいという透かし彫りが届きました。
クライアントがミャンマーで購入した長さ1.8mの細工物で、チークの厚板から透かし模様を彫り出したものです。

板は結構厚く、透かし彫りは、 板の両面から掘られ、中間部分は空洞になっています。
框ものに、透かし彫り部分を両面からはめ込むというのなら、大変とはいえ作ることが想像できますが、板の裏表の両面から違う模様が彫り出されて、中間部分は空洞(一部繋いでる)に彫るってことができるものなのかと驚かされました。
ミャンマーの職人が細工したものですが、大変な作業だったろうと思います。

この長さ1.8mの透かし彫りが3枚届きました。
工事が始まるまでの数ヶ月の保管が心配ですが、どう使うかお楽しみに。
このマンションのスケルトンリフォーム計画ですが、「眺めの良い生活リフォーム」、「サクラを見降ろすリフォーム」、「アジアンテイストリフォーム」、、、、、と、名前を検討中です。