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 左官下塗り完了

「マンションの茶席」現場、8帖広間の茶室の壁が下地づくり(中塗り)まで、完了しました。
壁と柱などの木部とが取合うところは、チリの納まりといって、壁材の収縮乾燥によって、柱と壁に隙間ができたりするものです。
左官屋さんは、その隙間ができることをとても心配して、ヒゲコという麻の糸を埋めることで、隙間ができるのを押えるような下地造りをしていましたが、最近の室内用の左官材料はとても良くできていて、乾燥とともに若干膨張するのだそうです。
本物の土壁で仕上げることでもない限り、室内では工法もからって来ているのですね。
火灯口もきれいに中塗りがあがっています。

この「マンションの茶席」の現場では、火灯口廻りを和紙張りするつもりがありません。そういうわけでもないですが、火灯口廻りはしっかりをコテで押さえ込み、ヤスリ掛けをして曲面を造ってくれました。
今回は全てプラスターですが、火灯口木口廻りの中塗りには、漆喰を使うこともあるのだそうです。

床の間、室床の塗り回しと、柳釘の中塗りの状態はこんな感じで納まっています。

大工さんが引き上げていくなかで、炉壇もしっかり納まりました。
畳がしかれるのを待つばかりです。