鰭ケ崎の家

施主のイメージはハワイの開放的でラフな仕上のすまいで、多くの友人たちと楽しく集える基地のようなものでした。

広い敷地を活かしほぼ平屋のプランは大黒柱と吹抜け勾配天井のある30帖のリビング・ダイニングを中心に4隅に個室コアを配置しています。
それぞれのコアの隙間が中庭的なコートとなってウッドデッキで室内と一体に繋がり、採光・通風・眺めを確保しています。外観上は手前が平屋でレッドシダーの木製下見板張りの外壁にアクセントの溶岩石(レッドカル)を施し、奥の2階建部分は、貨物コンテナを2段重ねたような佇まいで対比させています。内部は基礎一発仕上の温水循環パイプを埋め込んだコンクリート床の他、アカシアフローリングに、壁にはハワイの木であるコアと、杉の化粧突き板単板をアクセント壁と木製建具に採用し、造作材には杉材を現場でアンティーク加工して事で全体の素材感が引立ち、ラフ&タフな空間を創り出しています。

所在地:千葉県流山市鰭ケ崎
用途地域:
構造規模:木造2階建て
敷地面積;391.93㎡
建築面積:167.33㎡
延床面積:195.84㎡(59坪)
床:コンクリート アクアカラー仕上/アカシア3層フローリング
基礎スラブコンクリート内埋設配管床暖房方式(1階全面施工)
壁:クロス/突き板化粧合板/溶岩石貼り
天井:クロス/杉板/米松化粧登梁
造作:米松(大黒柱)/杉/アフロモシア(雑巾摺)
外壁:レッドシダー下見板貼り(キシラデコール)一部窯業サイディングに吹付
ガルバリウム角波鋼板サイディング(縦張り)
屋根:ガルバリウム鋼板平葺き