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 現場が静かなうちに現場確認してきました。

全面リフォームの現場ではよくあることですが、この現場も、既存図面との整合性のとれていない現場です。

昨年、床スラブの新規穴あけや新設窓のための外壁解体位置など、解体途中に確認してきましたが、解体現場の騒がしい中ではなく、新年早々、現場が始まる前の静かなうちであれば、少し落ち着いて現場の状況確認ができるだろうということで、現場に行ってきました。



現場は鉄骨造にALCの外壁の古い造りです。外観だけではALCの割付などわからなかったのですが、室内の仕上げと下地が取り払われることで、ALCの割付、補強で入っている鉄骨など、見えなかった物が見えてきました。
そういった既存からの制限により、窓のサイズや位置を変えないと合理的に納まらなかったり、既存の補強を調整変更してもらわないと、間取りがまとまらなかったりします。また、新たに、こうしたらより良くなるんじゃないってところも見えてきました。

リビングの小さな吹抜になる部分。ある程度想定できていたのですが、既存図面より低い位置から、北側斜線の関係で、柱が曲がってきています。3階の造りかたに修正を加えねばなりません。

新たに室内階段を造るために開けたスラブ開口です。
古い鉄骨造の建物ですから、やたらとスラブに穴を開けることは構造上の強度を落とすこととなりかねません。
今回の計画での3、4階の室内階段の位置などは、構造設計と協議の上、スラブ開口位置を決め、 そこからプランニングがスタートしてます。
この階段廻りの窓の開け方は、ALCの割付や近隣との関係で、少し修正した方が良さそうです。 ずっと良くなりそうなアイデアも出てきました。

不思議なことに、屋根版のALCと小屋梁の間にコンクリートブロックが埋まっていました。何の必要があったのか?わざわざこんなところに差し込むには、訳があったように思うのですが、ぐらぐらしていて、こんな物が地震で揺れて落ちてきたら大変です。現場には確認の上、とってもらうようにお願いしておかないと。