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 とんがり屋根づくり_赤い屋根

無事に検査機関による中間検査を終えた日に、「とんがり屋根の家」のとんがり屋根が葺き終わりました。
その様子をお伝えします。
24ミリという相当厚い構造用合板を使って屋根面の剛性をつくった上に、ポリスチレンフォームによる外断熱と通気層を造っている工事の様子は、「とんがり屋根の家」前々回のブログでお伝えしましたので、そこから先の様子です。
通気層の上に12ミリ厚の野地板を打ち、再び構造用合板を止めたようなマッシヴな姿に。

野地板の上に、まず防水材であるアスファルトルーフィングを敷き詰めていきます。
ルーフィングを葺くところからが、屋根屋さんの仕事となります。
「とんがり屋根の家」のように急勾配な屋根では、屋根作業のためには、まず屋根足場という屋根作業用の足場造りから始めます。
「とんがり屋根の家」の屋根は、彩色セメント板、いわゆるコロニアルです。コロニアルの場合は、ルーフィングの後は、屋根の端部(ケラバ)や、登り棟部分に板金による雨押さえ材を取付けていきます。


軒先に水切り板金を取付けた後、コロニアルを軒先から重ね張りしていきます。基本的にルーフィングから2枚のコロニアルが重なって屋根となります。(一部は3重になります。

屋根葺きは三日くらいで棟まであがりました。
なかなかの急勾配です。「とんがり屋根」の所以です。
 
急勾配で大変ですねと、屋根屋さんに声をかけると、「どこもいっしょだから」という答えが帰ってきました。
確かにそうでした。お隣、先お隣と見渡してみれば、どこも北側斜線がしっかりかかっていて、同じような勾配です。みんな3階建てののっぽ住宅、これが東京の今の街並でしょうか。
とんがり屋根の家となる寄せ棟造りでは、小屋裏換気が棟や軒からは、とても造りづらい屋根です。
外壁足もとにある土台の壁内通気孔から、外気が入り、外壁や屋根からの熱気や湿気を逃がしてくれる大切な逃がし口です。屋根の途中、上の方につけてもらっています。

屋根材としてはガルバリウム鋼板を選ぶ事が、私の場合ほどんどだったのですが、
今回のコロニアル。「おうち」度は断然あがりますね。