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 下地の修正と設備工事/床暖パネル、空調ダクト


仕上がると隠れてしまう下地の工事が、仕上げのためには大切な工事です。
これが間違っていたり精度が悪いと、デザインの意図通りにならなかったり、雑な仕上げになってしまいます。
「アジアンテイストリフォーム」の現場での打合せで、間柱の立っている位置が、数センチずれているのが確認できました。仕上げがどういう形になるのかを説明して、直してもらうことになりました。
マンションリフォームの場合、既存で動かせないものがいくつかあるのですが、仕上がりとしては、それをそのままにしておくと、デザイン的にカッコ悪くなるので、すっきりとまとめ上げるためには、少し複雑な下地作りが必要となることがあります。

それを現場監督さんや大工さんにわかってもらうために、詳細な図面(今回は1/2の図面)を描いたり、スケッチを描いたりしながら、説明しています。今回もポイントを早い段階で説明したのですが、十分に伝わっていなかったようです。
勘違いや思い違いは、どこにでもあるものです。現場での打合せ、確認は大切ですね。
この現場では、フローリングを始めとして、造作材でもチーク材を多く使います。
チーク材は、油分が多く耐水性耐久性の高い良い材料ですが、貴重な材料でもあり、大工さんも加工に慎重で、打合せも密になってきます。

 
大工さんが下地を作っていく各段階に合わせて、設備の工事もそれぞれのタイミングで進んでいます。

 
左は、リビングダイニングに計画している床暖房の温水パネルが敷き終わり、高さを揃えるように、周囲に温水パネルと同じ厚みのベニヤが敷かれたところです。
今回は東京ガスのTESシステムを使います。
 
 
 
 
換気のダクト工事に加え、キッチンのレンジフードからのダクト工事も進んでいます。
キッチンからのダクトは直径150mmと太いので、外壁から出す位置は、もともとコンクリート躯体に開いている既存の位置からとなります。
キッチンを室内の中心に移設した為、配管は、梁をまたいで繋げられていきます。曲げ箇所が多く、排気のロスもあるのですが、工事は面倒です。
デザイン的には、無理なく隠していきたいのですが、どうでしょうか?
完成した姿を見ていただきたいものです。

界壁と呼ばれるお隣との境のコンクリート壁は、コンクリートにクロスが直張りで仕上げられていた壁と、少し空洞があるように仕上げられていた壁がありました。
コンクリート直で仕上げられていると、コツコツとたたけば、どうしても音が伝わりやすいです。
空洞があった壁は、こちらの室内から、コンクリートに音が伝わりにくいようにと、配慮されて仕上げられていたと考え、クッションになるスタイロフォームのついたボードを使いながら下地を作ります。
現場にそのボードも搬入されていました。

来週は、クライアントが帰国して現場にいらっしゃいます。
ある程度まとまった様子を、見ていただきたいと思っているのですが、現場は少し遅れ気味です。
これまでの設計や現場の様子は、こちらからごらんになれます。
「アジアンテイストリフォーム」