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 透し彫が納まりました。

「アジアンテイストリフォーム」の見どころのひとつになる透し彫が、間仕切りに取り付きました。

この透し彫は、クライアントがミャンマーから送ってくださったもので、どのように見せるかが、この計画のひとつのテーマです。
我々からの提案は、リビングと小さな寝室との間仕切りに使いましょうというものでした。
普段の生活をゆったりとくつろいでいただくために、リビングダイニングをできるだけ広くとり、寝室は、むしろ籠るような狭さの場所にしています。
狭さもいいのですが、少し抜け感がほしい、また、透し彫をみせるのに、裏からの明かりはあったほうがよく見える、透し彫の奥に人の動きが見えるのも面白いなどと考えて、寝室を壁で仕切るのではなくて、透し彫と縦格子で仕切ることを提案しました。
リビングからは、チラチラと寝室が見えることになり、嫌う方もいらっしゃると思いますが、クライアントからは、了解が得られました。

この日は、塗装屋さん、建具屋さんとの打合せでした。
壁と天井は、ほとんどの部分で漆喰をぬります。
漆喰というと左官屋さんが、鏝で塗り込んでいくように思いますが、この現場では、塗装屋さんが塗っていきます。
その漆喰は、(株)プラネットジャパンが販売しているプラネットウォールというドイツ本漆喰で、コバウという専用の紙を貼った上に、塗装屋さんがローラーを使って塗装するという工法の材料です。
塗るという程度ですから、厚みはたいしてないのですが、その分施工性が良く(コストが抑えられ)、下地の紙や漆喰の調湿性能や、防臭・防カビ性能を持っている優れものです。
そんなわけで塗装屋さんとは、壁天井の塗り分け位置や色の確認、建具や造作材へ塗装についての打合せでした。

建具屋さんには、デザイン的な説明をして、建具の寸法取りをしてもらいました。そして、こちらが気にしていたチークで作る縦格子戸の作り方の確認。建具として狂いなく作るためには、どうしておくか。
想定していたことではあるけれど、やはり横桟は必要なようです。

玄関周りも造作が進んでいます。建具屋さんは、鴨居がつかないことには寸法取りはできませんからね。