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 完了検査

 

「アジアンテイストリフォーム」の現場が、先週完了検査を迎えました。
今週は、クライアントが帰国されてのお引き渡しです。
設計事務所検査の前には、建設会社側での検査を済ませていたので、そのリストを見せていただきながら、進めてきました。

これまでの現場打合せで、詳細を詰めてきているので、基本的には、仕上げ状態や建具、家具などの操作感、電気・設備類の稼働状況などの確認が、主な検査項目となります。
細かな傷や仕上げ忘れ、下地が見えてしまっているところなど、まあだいたいどの現場でも結構あるものです。
クライアントへの引き渡しまでに、調整が終われば良いわけですから、それだけであれば、難なく引き渡しできそうです。

今回の検査では、ダウンライト位置の間違いが見つかりました。
器具の取り付け位置については、すでに指示図面を渡してあったのですが、少し分かりにくかったのでしょうか。
天井は漆喰塗りの仕上げなので、開いた穴の塞ぎ、漆喰下地のクロス貼り、漆喰の塗り直しと工程がいくつかあります。しかも漆喰は、その場所だけの補修では済まず、つながる一面は全面塗り直さなければなりません。ちょっと大変そうです。
幸いなことに、電気屋さんは、工事が遅れていたために現場作業中で、早速手直しです。

よく見ないとわからないのですが、この格子戸にもガラスの入っていないところがあります。これは、ガラス屋さんが持ってくるだけですから、造作ない話ですが。
玄関の小上がり「飾りの間」には、畳が敷かれます。
今回の畳は、床を藁で作り、縁は、木綿で巻いています。
最近の新建材の畳床は固いのだそうですが、昔からの藁床は柔らかく沈みやすいのだそうです。
最近の化繊の縁ではなく、木綿の縁は擦れると音が出やすいのだそうです。
そんなことで、畳の擦れ音が気になっていたのですが、早速、畳屋さんが手直しに来てくれました。音の鳴る部分にロウをぬるだけでしたが。

完了検査ですから、すべての工事が終わり、清掃まで終えていないと、細かい傷などみつけられないわけですが、清掃はしたものの、建具屋さん、電気屋さんの工事途中での検査となってしまいました。
一週前の現場確認の時には、無事に検査が迎えられそうでしたが、昨今の状況から、職人さんの細かな手配がつきにくかったのでしょうか。残念です。
「アジアンテイストリフォーム」は、6月10日(土)にオープンハウスを行います。ご興味がある方は、ご連絡ください。案内をお送りします。
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