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 リビングデザインセンターの中間検査

「父娘で暮らす大屋根の家」はリビングデザインセンターOZONEの住宅コンペから始まった計画です。
リビングデザインセンターからのプロジェクトでは、担当の方との設計段階からの定期的な打合や確認をおこなっています。
今回は、OZONEのインスペクターを招いての現場確認で、現場の状況、工程、近隣関係、現場監理の状況、変更の有無など、工事中間時点での現場がスムーズに進んでいるかの確認をしていきます。
クライアントは残念ながら参加できなかったのですが、無事に検査完了いたしました。

現場では、瑕疵保険の中間検査も無事合格していて、現在は、庇も組上がり、大屋根にはルーフィング、外壁には透湿防水シートが張られ始めています。


内部も進んでいて、天井内部に入ってしまう壁面の耐火性をつくるためのプラスターボード張りがほぼでき上がっていました。
天井下地の野縁を組むと、ボードが張れなくなるために先行したようですが、まだ、断熱材である現場発泡のウレタンが吹かれる前です。
このままでは、この部分だけ、断熱が欠損してしまいます。耐火性能を気にしてのことだったようですが、残念ながら一度はがしてもらって、断熱工事の後に再度張ってもらうこととしました。

 

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 週1回の現場定例

父娘で暮らす大屋根の家の現場では、上棟の後からは、現場での打合ができるようになり、週1回の現場定例会議も、回を重ねてきました。
設計事務所仲間の話でも、まだ混乱している職人さんの手配状況があるようですが、
ゴールデンウィークを挟んで、上棟後3週間程度たち、 この現場は、今は大工さん中心ということもあって、工事は順調に進んでいます。
木材利用ポイントをもらおうということで、国産材に限らないともいわれていますが、この現場では、国産材(正確には対象地域材)を出来るだけ使っています。
構造材や合板での産地をはっきりと確認できる刻印が押されています。


サッシやトップライトも取付らています。サッシの下には結露対策、防滴対策として防水フェルトが敷かれ、透湿防水シートも貼り始められました。


出窓や軒の工事も始まっています。
大工さんや監督さんと、意匠として実現したいこと、工事としてできることできないことの 納まり打合を重ねています。出来上がりが楽しみです。


 

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 上棟しました

先週の土曜日に建て方を始めた「父娘で暮らす大屋根の家」ですが、その日のうちに上棟していました。
クライアントの都合で、その日の上棟式が出来なかったので、別の日に清めの式を予定しています。
この日は、建主と現場で確認したいことがあり、夕方、行ってきました。

確認したかったのは、窓サッシです。
図面上では、周辺の様子を想定して、サッシのサイズや開き方、ガラスが透明かスリガラスのようなタイプかなど、決めているのですが、 上棟すれば、その場所に立って周囲を確認しながらの決定が可能です。
ということで、現地からの確認が出来れば、より確かなので、クライアントも参加して、サッシの最終決定をしてもらいました。
少しの変更を加えて、サッシ発注となりました。現場確認が出来たおかげで、より良いものになったようです。
連休中の雨にそなえて、シートもかけられていて、養生は万全ですが、内部が少し暗く、外の確認がしづらかったのは、ちょっと弱りました。

現場での打合のあとは、最寄り駅近くで、お茶をごちそうになりながら、2、3時間程打合。
具合の悪いお父様にとっての洗面所、お便所の使い勝手についての相談です。こちらも対策方法が見えてきたようです。
図面修正をして、今後の現場との打合準備に入れます。

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 建て方


4月26日(土)から建て方が始まりました。
この現場は前面道路が、2項道路といわれる道幅が4m足りない道です。
狭い道では建て方に必要なレッカー車を止めるのも一苦労。
構造の木材も、プレカット工場からたっぷりと運ばれて来ていますが、ここに止めるわけにもいかず、少しはなれたところで待機して、レッカーの荷揚げを待ちます。

土台敷きは、もうすでに出来ていたので、この日は柱から。
11時頃には2階の床梁も組上がり、金物による梁の締め付け、2階の床合板の荷揚げとすすみ、天気に恵まれたこともあって、建て方はとても順調です。



残念ながら、この日は自由が丘での建築展と重なって、午後からの現場につきあえませんでした。
無事、上棟していることと思います。
 

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 外部配管工事

基礎のコンクリート打ちも終わって、足場組の前に外部配管の工事が進んでいます。
足場が組まれてしまうと、足下になる外周部分は、掘れなくなるため、何も手が付けられなくなってしまいます。
そこで、足場組の前に埋設しておいた方が、後工程で段取りよく、工事が進められるということになります。

ここは、施主が古くから住んでいた敷地ですが、排水を下水道とつなぐ公設枡というものがありません。東京では、だいたい一つの敷地に、敷地に近接して公設枡があるものなのですが、こういうエリアも時々あって、敷地内の最終升から道路内の下水道に直接つながっています。
公設枡があれば、排水管を取り替えることがあっても楽ですが、道路中央部分の下水管までの取替では、道路工事まで必要になって大変です。
今回は、道路下の排水管に新設の排水管をつなぐ作業で対応します。
水道屋さんが、バーナーで埋設管をあぶり広げながら、新設管を接続しています。

すでに埋設されている部分では、将来排水管の取替がしやすいように、さや管の蛇腹管が入れ込まれています 。

最近は、外部配管のジョイント部分も、塩ビ製ですね。排水枡も塩ビ製がほとんどになりましたから、排水管のジョイントも塩ビで当たり前といえばそうなのですが、実物を見ると、なかなかしっかりできていて、これなら排水の流れも良さそうに思えます。

基礎立上がりコンクリート打設前の現場確認で、アンカーボルトが不足していた部分も、ちゃんと必要本数分のアンカーがされていました。

現場はとても順調に動き始めているようです。
 
 

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 基礎立上がり部分コンクリート打設前確認

今週の現場は、基礎のコンクリート打設があります。先週はこの計画の基礎では、最も重要な地中梁とスラブ(床版)のコンクリート打設でしたが、今週は土台を乗せる立上がり部分のコンクリート打ちが、予定されています。

ホールダウンアンカーは、前回の打設の時にセットされていましたが、今回は土台を固定するためのアンカー位置の確認、立上がりの配筋や型枠内が汚れていないかなどを確認してきました。

一部指摘事項もありましたが、監督さんも気づいていたようで、特に問題なく終了。
鉄筋屋さんはコンクリートの打設高さの墨出中です。

根伐のあと、既存で残されているブロック塀の基礎が、いやな感じで現れてきています。ちょうど勝手口の前でしたから、勝手口の位置も少し変更していますが、どうやって納めていくか考えておかないといけません。
 
現場にかわいくも大きな缶が。
基礎屋さんのもってきたもののようなんですが、何ともかわいいので、現場の記録に残しちゃいます。

 

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 コンクリート打設

午後からコンクリート打設の工事がありました。

今回は認定はとりませんが長期優良住宅に対応したものにするため、
設備配管のためのスリーブをいれています。
通常はコンクリートに直に配管を埋込んでしまうのですが、
長年使っていると配管も傷んできてしまいます。
スリーブを入れることで傷んでも取り替え可能になります。
木造の基礎に使うコンクリートは特別なものではありませんが、強度や固さなどの指定はしています。その通りのコンクリートが運ばれて来ているかを確認しました。コンクリートの配合、スランプ、空気量も問題ありませんでした。
全面道路が狭いためポンプ車を使って敷地までホースを延ばしてコンクリートを運んでいます。
 
アンカーボルトの先端には緑のテープが貼ってあり、
打設時にコンクリートで汚れないようにしてあります。
打ち込まれたコンクリートにバイブレーターで振動を与えてしっかりと締め固めています。

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 基礎配筋検査


 
神田川沿いの桜もまだまだ咲き誇る中、「父娘で暮らす大屋根の家」の現場では、基礎の配筋検査をむかえました。
この現場の基礎は、ベタ基礎ですが、一般のベタ基礎と少し違うのは、木造の基礎の多くが、その立上がり部分も構造的な梁と考えるのですが、この現場では、ベタ基礎下だけで基礎としての強度をとる考え方で配筋が決められており、地中梁は、かなりしっかりとした配筋となっています。

基礎の検査は、床版、地中梁、立上がりの各部分が、図面どおりの寸法で、図面通りの鉄筋の太さ、間隔で配筋されているか、鉄筋と鉄筋のつなぎ方は基準通りであるか、鉄筋コンクリートの厚みは適正であるかなど、一つ一つ間違いがないかを確認していきます。
基礎はとてもきれいにでき上がっていました。
午後からは、瑕疵保険の検査が入ります。
他には配管のためのサヤ管と補強筋、アンカーボルト、ホールダウン金物の取付の確認なども必要ですが、未施工であったため、後日再確認となりました。

監督さんとは、今後の工程、部分的な変更事項、次回打合のための事前確認事項などを連絡して、今回の打合を終了してきました。
 

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 現場が始まりました

地盤改良するか悩んでいた現場ですが、十分に締め固めて改良はしない方向で進むことになりました。
地盤検討で工事が予定より遅れてしまいましたが、十分検討しお施主さんも納得して進むことがとても大事です。
さて、現場の方は根切りした後にしっかり転圧し、砕石が敷き終わりました。
地鎮祭の時に神主さんからいただいた鎮め物を現場監督に地中に納めていただきました。

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 クライアントと木製サッシの確認に行ってきました

地鎮祭の後、地盤のこともあって、なかなか着工できないでいるのですが、どうも消費税増税による人手不足の影響が、この現場にも、まだでてきているような気がしています。
そんな中ですが、先週、クライアントと木製サッシの確認にキマドさんへ行ってきました。少し前に設計者だけで,一度、確認にいっていることは、このブログでもアップしていますが、木製サッシを採用するにあたっては、予算アップにもなるし、クライアントの理解を求めたいと思い、お忙しい中お誘いしました。

キマドの社長もお忙しい中、丁寧に対応してくださりました。この日はフィンランドから帰ったばかりで、荷解きもしていないうちに対応してくださり、クライアントも直接お話を伺い、使用感を感じてもらうことで、木製サッシの良さはわかっていただけたかと思います。後は,工務店さんからのお見積次第というところでしょうか。
営業所に伺う前になりますが、社長との待合せ時間がちょっとずれたので、時間つぶしに立教大学の構内を散策してみました。
現場とは関係ないお話ですが、立派な大学にびっくり。


 

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 木製サッシの確認

地鎮祭もすみ、そろそろ現場が動き始めますが、リビング窓の別提案を考えています。設計図面上では、アルミサッシになっているのですが、リビングからの見え方が、少しやさしい感じにできないかと思い、木製サッシの提案を考えています。
アルミサッシの防火対応品の仕様が一新して、価格が一気にあがった事で、防火に関わる場所では、木製サッシとの価格差は随分と少なくなりましたが、やはり木製サッシは、高価な窓です。
最近は、木製サッシを提供する会社さんも多く、価格も含めかなり選択肢が増えてきているようにも思います。ただ、木製サッシといっても、どこのものでもいいと考えていると、性能、デザインで、心配になります。
江中建設さんの推薦もあって、キマドさんの営業所を訪ねてきました。
代表の木原さんが対応してくださり、興味深いお話をする事ができました。
どちらも外側からの見え方で、写真を撮っています。左奥がスマートエコのシリーズ断面、手前が価格をおさえたスマートライン。外部に見えてくる木枠部分は、今は素材が違って、パイン材のサーモウッドに変わっているとのこと。

営業所に置いてある窓の種類は少なく、しかも、現行商品とは、金物が違っていたりとかで、検討している窓そのものを確認する事ができなかったのは残念でしたが、どんな風に見えてくるかのイメージをつかむには十分でした。
検討している引違いがなく、それに近い納まりの、一本引きの写真を撮ってくるのを忘れてしまいました。 それも、展示してあるサンプルより、もう既に進化しているとの事です。
今の一押し商品は、外部に遮熱シートを取付けられて、障子が回転するこの窓だそうです。ベルックスの天窓と似た動きです。シートの納まりはベルックスの方がスマートかな。

ちょっと変わった窓としては、こんな開き方のものがありました。
言葉での説明はちょっと難しいですが、障子が二つに割れて、写真のように平面的には三角な形で開く窓です。金物もとてもシンプル。日本ではクレームをつけそうなクライアントもいそうですが、シンプルなのが壊れにくくて一番。壊れても直しやすい。ちょっと楽しい窓です。外国の方に売れているそうです。

ここの窓なら、すっきりと見せられそうです。
使うためには、工務店さんを通してお見積をお願いし、建主さんとの予算調整を検討しなくてはなりません。

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 大雪の残る中、地鎮祭が無事執り行われました。

本当なら1週間前の土曜日、8日に予定していた地鎮祭でしたが、記録的な大雪のために、あらためて大安を選び、17日に執り行われました。

1週間まっての地鎮祭でしたが、金曜日から、再び東京では記録的に大雪となってしまいました。
日曜日、雪は止み晴れ上がったものの、まだ雪が残り、足下の安定しないなかでしたが、神主さんには氏神様をむかえ、四方を清めていただき、無事に工事の安全を祈願する事ができました。
神主さんからは、鎮め物、家内安全のお札をいただきました。

地鎮祭を終え、これから現場が始まります。
まずは、先週報告のあった地盤調査の結果を受けて、これにどう対応するかを現在調整中です。今週中には、建主さんとの打合を詰めて、工程を組立てていくこととなります。