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 お住いの様子を伺ってきました。


年の瀬のお忙しい頃ですが、お引渡後3ヶ月お住まいいただいた様子をうかがってきました。
地下に置いた蓄熱暖房機、地下と2階の熱と循環させるカウンターアローファンの働き具合、床暖房を設置しなかった寝室や2階リビングの部屋や床の暖かさ具合を確認させていただきました。
省エネ4等級レベルまであげてある断熱性、気密性のおかげで、室内はどこに行っても暖かい。温度差のない全館暖房はうまくいっているようです。 地下に設置してある蓄熱暖房機のおかげです。1階の寝室も地下の天井に開けた穴から熱が廻っているようで、いつも暖かいそうです。
2階への熱の上がり具合が十分かと、気になっていたのですが、お邪魔した日は2階のフローリング床に座っていても、冷たいとは思わない、ちょうど良い具合でした。
ただ、カウンターアローファンをまわしてないと地階に熱がかなりこもっているそうで、今回はファンをまわしていただいたので、地階に変な熱のこもり感はありませんでした。
カウンターアローファンを普段はあまりまわしていないそうで、音の問題だそうです。 昼間テレビをつけていたり、お客さんがきていて話をしていればそれほど気にならないようですが、夜などは音の問題はありそうです。
ダクトが室内に長く露出してしまったこと、スパイラルダクトのままだったことが原因に思われます。今後の課題です。

お引っ越しの後、ちょっと時間がかかっていた建具の猫穴も確認してきました。
室内のどこも暖かいので、猫穴には扉がなくても平気なんですね。

先日ヒビの入った食器棚のガラスのお話も聞いてきました。
強化ガラスにすべきか悩んだところですが、ご近所のガラス屋さんで難なく取替できるということで、その気軽さは普通ガラスの良さのようです。
暖房が入ると、木材が乾燥し、収縮する部分がでてきます。暖房が入り始めて2ヶ月くらい経つのでしょうか 。すこし隙間が出始めて、気になるところが出ています。1年検査の時までは広がったりしながら、少しづつ落ち着いてくることでしょうが、要経過監察ですね。
一応、気のついた部分などを工務店さんに連絡して、課題としてもらいました。


 

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 外壁のムラの補修確認とお住いの様子伺いにいってきました。

10月にお引渡ししていた「中庭のある小さな平屋」でしたが、外壁の吹付けの仕上がり具合がどうも気になっていて、吹付け直しをしてもらっていました。
うちの事務所でよくお願いしている外壁の吹付けは、アイカのジョリパット「ゆず肌」というものです。
材料自体は高価なものではないのですが、骨材をほとんど入れない仕上げ方で、すっきりと上品な仕上がり具合になるのですが、下地の作り方や塗料の吹き方に手をかけないと、ムラの出やすい仕上げです。

修正も難しいのですが、今回はこれで2回目の吹付け直しでした。
写真ではあまり目立って見えないかもしれませんが、残念ながら少しムラが残り、修正はこれ以上無理だと判断し、建主さんにも立ち会ってもらい、ご了解をいただきました。
外壁の確認がてらに、住まわれてからの様子をうかがいました。
ここのところ急に寒くなってきましたが、とても暖かく過ごされているようで、基礎断熱、床下室内空気循環排気、高断熱の仕様はかなり有効に働いているようです。
これからますます寒くなる季節ですが、この感じなら今年の冬からは、とても暖かく過ごしていただけそうです。リビングからのお日様の陽射しも十分です。伺った日は、もうこれだけで暖かかったのですから。

息子さんの部屋には、予定どおりビンテージバイクが納まりました。カリモクのソファーとともに素敵に納まっています。息子さんのセンスに感服です。こんな風に使っていただけると、とてもうれしいです。

生活便利品も通販で購入されたものが、納まっていました。
冷蔵庫とキッチンの間の隙間には細長いワゴン式の収納が、洗面所には洗濯機の隙間に折りたたみ式の物干が、ピッタリ入っています。
ネットで探すと、便利なものがけっこうあるのに驚かされました。


 

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 解体のための墨出確認にいってきました。


国道沿いの現場では、内部解体がほぼ完了し、基本墨を出してもらうところまで進んだところで、新しくあける床の開口部の位置確認、新規窓開口部や外壁解体位置の確認などに行ってきました。
内部解体が進んで、リフォームで使う壁以外の木下地やALCの壁なども撤去されて、鉄骨造の躯体や外壁のALC設備配管がむき出しにされています。
ブロックやALCの下時、鉄骨の表情は、廃墟のようにも見えますが、力強く、迫力があります。改めて、この場所でのリノベーションが楽しみになってきます。


3階から北側斜線のきつい部分では柱が天井付近から曲がってきます。
既存図面では柱が曲がり始めるのは、もう少し高い位置からで、3階の天井に影響がかなり強く出てくることになります。

4階では2面の壁が斜め、というか屋根面です。
今回の耐火被覆材のロックウールは、既存の竣工年代からして、アスベスト含有の可能性は低いと思っていましたが、調査したところ含まれていないことがはっきりして一安心です。


国道沿いの家では、お子さんたちと楽しく遊び、緑を楽しむための大きなバルコニーを造ったり、午後になると陽射しのなくなっていた部屋にも、陽射しを取込むための窓を新設します。そのため、基本墨が出たこの段階で、外壁を壊して窓を造るために位置を、既存の状況に応じて変更、確認をしながら決めてきました。
新たに室内階段を付けたり、吹抜を造る位置の確認もしました。早速、床スラブコンクリートの解体が始まりました。

既存のバルコニーを壊してみると、あらためてこの開口部が魅力的なのに気がつきました。なんとかうまく活かしていきたい。良い提案を検討したいと考えているところです。

 

 
 

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 マンションリフォームのお引渡し

先日、本八幡の高層マンションで進めていたリフォーム計画のお引渡があり、事務所のメンバーでお邪魔してきました。


大きな改装ではないのですが、材木屋さんからの紹介のリフォームということで、すばらしい木を活かしたリフォームです。
ローズマホガニーを使った木部(姿見枠や手摺)、リビングの壁面にくわえて、
デザイン的にこちらから追加提案した、ベンチや天蓋についても、建主さんが気に入っていただき、受け入れていただきました。


ローズマホガニーのベンチです。工事用のエレベーターに入るいっぱいいっぱいの寸法でデザインして運んでもらいいました。
マホガニーのすばらしい木質感が、リビング全体をまとめあげる重要な要素となり、 クッションに選んだ生地とあいまって落ち着きある場所にできたと思います。


玄関の手摺は材木屋さんで加工してもらった後、現場でも曲面の調整をしてもらいました。



30階越えのお部屋からの景色は最高でした。
 

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 解体開始

国道沿いの家、 先週足場が組まれ解体が始まりました。

ここまでたどり着くのにかなりの時間がかかってしまい、お施主様にもご心配をお掛けしました。
12月2日、お引っ越しがおわった現場で解体の契約がおこなわれたのですが、本当にすべての荷物がきれいに運び出され、驚き。何度も実測をさせていただき、打合せにもお邪魔していた空間からイッキに生活の匂いが全てがなくなると、より新しい空間のイメージがくっきりしてきます。
3階4階は一部屋づつ内部の解体がされています。

1階2階は解体する場所と既存を利用する場所があるため、解体屋さんもなかなか大変なところ。壁には監督さんの「解体」「残し」の指示が。

監督さんが一言「壊すのってちょっとさびしいですよね。」
うーん。そうですね。つくるのが仕事だからこそ、人のつくったものを壊すのは心苦しいところですよね。
壁のプラスターボードをはがすと、当時建てた人が記入した墨出しの文字。
「この字を書いた職人さんは、今どこでなにしてるのかな…現役でがんばってるかな…」などなど考えたりもします。

そんなことも考えつつ、国道沿いの家、6人家族と従業員さんのあたらしい空間、すてきに生まれ変わるように、お施主さん、監督さん、職人さん、皆様と協力して、丁寧に進めていきたいです。

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 薪ストーブの火入れ式


火入れ式というと大げさですが、竣工引渡が夏でしたので、使う頃になってからの使用説明の方がいいでしょう、それまでに忘れちゃってもいけないし、ということで、先日、薪ストーブの販売業者さん、DLDの中村さんに来ていただき、建主さんにレクチャーしていただきました。

夏に現場に通っていた頃とちがって、夕方に伺ったのですが、もう灯がともるような時間になっていました。
今回の薪ストーブは、設計当初は製作ものでと考えていたのですが、建主さんがアウトドア嗜好の強い方でもないし、普段からとてもお忙しい方ですから、できるだけ操作がしやすいもの、監理のしやすいもので、デザインがすっきりしているものが良いだろうということになり、DLDの中村さんのアドバイスから、Hwam社の Vivaldiを入れています。

最初に、中村さんから各部位の説明と、注意事項を受けて、中村さんの指導のもとご主人に薪入れして着火してもらいましたが、着火材を使うこともあり、何とも簡単に着火できました。
薪ストーブとしては、その後の火力の調整がとても大切で、煤がでないように完全燃焼させなければなりません。その調整の仕方を、先の説明に基づいて建主さんに試してもらいました。
火力が安定してくるとともに、ガラス面や炉内部に黒くついていた煤が消えていきます。完全燃焼することで、煤も消えてしまうんですね。このVivaldiというストーブは、燃える炎を楽しんでもらうためにガラス面がおおきな薪ストーブですから、ガラス面が煤で汚れていたのでは、ちょっとがっかりですから。
Vivaldiには、燃焼する火力に応じて空気量を調整してくれる機構がついているので、炎の監理がしやすく、燃焼を安定させやすいところが中村さんのお薦めポイントです。
 

最初に入れた薪がかなり燃え進んだところで、ご主人に薪を追加していただき、一通りのレクチャーが終了。後二日くらいこの程度の仮焚きをしていただき、鉄板が火になじんできたところで本格的なストーブの稼働を始めていただきたいということでした。しばらくは、鉄板に使われている塗装などが燃焼する匂いもでるそうですが、それも数日のこと、あとは、炎を楽しんでいただける生活が始まるそうです。

奥様は、ようやくダイニングチェーの貼り直し戻ってきたところで、まだまだ片付かなくてと伺っていましたが、所々にかわいらし飾り物も、落ち着くように置かれていたて、素敵な生活は始まっているようです。


ファミリールームの本棚は、こんなにたくさんの本棚が埋まるかしらと思っていたのに、もうしっかりと埋められていて、これから少しずつ整理されていかれるようです。


もう少し寒さが増した頃、薪ストーブの熱気を循環させるカウンターアローファンが動き出してどんな働きをしてくれるか、こちらの企み通りに、1階にある寝室の床を暖めてくれることと思っています。
その頃また伺いたいと思っています。
 
 

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 立野の家とシュロのある家が、素住 – SUSU -no.19に掲載されています。

現在発売中の「素住 – SUSU -no.19」の第1特集、家事がはかどるキッチン計画のなかの「理想のキッチンの作り方」で、「収納いっぱい子育ての家」と「シュロのある家」が掲載されています。

「収納いっぱい子育ての家」は、9年程前に竣工した住宅で、当時、小学生のお子さんが3人の5人家族のお宅です。
キッチンにはたっぷりの壁面収納、ダイニングやリビングの下には、ダイニングの床板をあけて取出せる床下収納を用意して、さっとしまえて、さっと取出せる子育て世帯でも散らからないように収納を考えています。
そこで、「たっぷりの収納スペースを設けてすっきりした空間に」のタイトルで取り上げられました。


シュロのある家」はお子さん2人の4人家族。3年前に竣工した住宅です。
家事動線をまとめて、家事室やたっぷりなパントリーを用意することで、家事作業がスムーズに進められるようなプランニングと、お母さんが、お子さんの様子を感じながら台所仕事ができる吹抜のある住宅です。


どちらのお宅も、子育てをとても大切に、とても楽しんでいらっしゃる建主さんです。わんぱくだったり、ともかく散らかしてしまうお子さんたちと、効率よく収納して、楽しく家事、家族生活をおくれるように考えた住宅です。

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 オープンハウスご来場ありがとうございました。


おかげさまをもちまして、さる10月19日に無事「中庭のある小さな平屋」オープンハウスを盛況のうちに開催する事ができました。お施主様はじめ、ご来場いただいた皆様、関係者各位に御礼申し上げます。皆さん同じようにシンプルで気持ちのよい家だとおっしゃっていただきました。

 

ポールセンのペンダントライトも一輪挿しの花のようにいいアクセントになってます。空間がシマりました!
早速、お施主様ご購入のハンモックを掛けていただきました。外部の目を気にせず外の空間を満喫できるって贅沢ですね。
来場のお子さんたちが、まずのらせていただきました。



オープンハウスも終わり、慌ただしく夜の写真を撮らせていただきました。
竣工写真を撮らせていただくのは、もう少し先になります。




 
外観夕景も灯りの漏れ具合がなかなかいい雰囲気です。夜帰ってくるとほっとしそうです。

台風の直撃など工程スケジュールの最後の最後までドキドキする場面はありましたが、施工の和光建設さんのがんばりで外構のコンクリート打ちも完成し、中庭の排水がうまく機能してくれていた事も逆に確認できました。施工関係の皆様にも大変お世話になりました。ありがとうございました。
 

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 雑誌掲載のおしらせ

ご報告が遅れていましたが、現在エクスナレッジから販売中(まだしていると思いますが)の雑誌、「建築知識」10月号に当社の住宅が3件掲載されています。

「建築知識」という雑誌は、建築にたずさわる人向けの専門誌ですので、一般の方はあまり目にしない本だと思いますが、今回の特集「確認申請を一発で通す方法」に、ギルドが設計監理をしてきた住宅が3件取り上げられています。
郊外や地方での建築をしてみるとその違いがよくわかるのですが、都内の市街地では、防火上の問題、避難の問題、住環境を守るための規制など、都市部ならではの規制がいくつも重なり合ってかかってきます。さらに、地方とくらべると狭くなってします敷地から、その条件はますます厳しくかかります。
そんな法規制下で、さまざまな緩和規定や、法規の読み込み方などをとおして、審査機関と協議し、より豊かな建築空間、住空間を目指した建築の事例と法規の解説がまとめらている特集です。
当社からは、「ろじのさき」、「篠崎の家」、「天ぷら天ふじ」 が、道路斜線、天空率、竪穴区画、ガケ条例などへの対応事例として取り上げられています。
 

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 オープンハウスのお知らせ

埼玉県新座市で設計監理をしてきました「中庭のある小さな平屋」の現場がそろそろ竣工を迎えます。
クライアントのご厚意により、このたびオープンハウスを催せることとなりました。
延床面積が72.2m2(21.8坪)のかわいらしい住宅ですが、冬の太陽高度を考えながら、中庭を通してリビングダイニングに陽射しが入るようにプランニングした高気密高断熱の住宅です。
10月19日の午後1時から現地におりますので、ご都合がよろしければぜひおいで下さい。
ご連絡をいただければ、詳しい住所をお送りします。

 

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 完了検査無事終了。19日にオープンハウスします。

今日は、「中庭のある小さな平屋」の指定確認検査機関による完了検査でした。
この現場は、工事途中に工務店が倒産したために、一部の検査書類などを手に入れることのできなかった現場です。
以前なら問題のなかった話なのですが、最近は諸々書類確認を求められるので、求められたら困ったものだと気にしつつ、検査員も人の子だから、事情を話せばわかってくれるだろうとか思っていたのですが、何のことはなく、すんなりと検査終了。

検査日ではありましたが、まだ外構工事も残っています。

玄関土間、ポーチ床はタイル、ドアの右には、表札とインターホン、ポストがつきます。

内部は、床に養生ベニヤが貼られたままですが、ほぼ仕上げは完了していて、電気屋さんが器具付け中。

リビングの小上がりには畳も敷かれましたが、畳下の収納引出しはまだでした。

クロス張りも完了していて、後は養生をはがすだけ。
検査の終わった頃には建主さんもいらっしゃり、完了検査が無事終わったことで、安心されていました。
しばらく、現場が仕上がっていく様子をご覧になって、とても喜んでいただけたようです。 中庭や外構の植栽、中庭に吊るすハンモック、購入予定の家具などについてのお話をされていかれました。
10月19日(土)にはオープンハウスを予定しています。
近々、ご案内をアップ予定です。
お時間のある方は、ぜひおいで下さり、ご批評をお願いしたいと思います。
 
 
 
 

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 お引渡し

「猫と暮らす小さな家」も10月5日にお引渡となりました。

手直しの必要なところを確認していただき、建築、電気、蓄熱暖房機、ガスなど、それぞれの工事担当者から、使い勝手やメンテナンスの説明の後、玄関キー、機器類の保証書、審査機関による検査済み証などをお渡しして(今回、工務店さんが引渡証を用意しておらず、ちょっと問題なお引渡となりましたが)、お引渡です。
建主さんにはご迷惑をおかけしますが、追加工事や、一部の手直しの未施工部分については、お引っ越しが一段落した頃に、ということになりました。


建築面積9坪の小さなお住いですが、2階のリビングダイニングキッチンは、天井の高く、南のバルコニーは基準いっぱいの2m奥行を確保しているので、長く広く感じていただけます。
キッチン裏には、2帖程のパントリーとその外にはサービスバルコニーもあって、収納も十分にとってあります。
部屋の中央のキャットタワーからは、梁の上や、ハイサイドライトの猫の見晴らし場まで渡っていけるような、猫ちゃんたちの遊び場やくつろぎの場を用意しました。
リビングでくつろぎながら猫ちゃんたちのかわいい姿を眺めていられます。
トイレの横には、ちょっと隠れるような換気扇付きのスペースがあって、そこには猫ちゃんたちのトイレ 置き場です。

 

早速、ゆうたくんとさつきちゃんが遊んでくれました。ふたりをみているひとの方が、もう楽しくて、撮影大会になっちゃいました。
床の無垢フローリングには、とても自然で、木質感の感じらせる塗装ですが、猫などの爪にも強さのある塗装を建主さんが見つけられて、それを塗装してもらっています。

 

お引渡の後、建主さんの工事として、洗面脱衣室や浴室には防カビ性のコーティングをしてもらいました。