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 「ぐるぐるのぞく住宅模型展_建築家の家づくり」出展中

6月からになりますが、新宿のパークタワー、リビングデザインセンターOZONEで、模型の展示会「ぐるぐるのぞく住宅模型展_建築家の家づくり」が行われています。

 

家づくりをサポートしている「OZONE 家 design」に登録する建築家の実作の模型展で、20数名の建築家が参加しています。
そのうち5つの作品には、写真パネルによる解説がついていて、ギルドデザイン磯村が、昨年お引き渡しをしたマンションリフォーム「アジアンテイストリフォーム」もその一つに選ばれていますので、模型だけでなく、写真・解説とともに、ご覧になれます。

「アジアンテイストリフォーム」は、先日このブログでも、1年検査があったことをご報告しばかりです。
アイランドキッチンを部屋の中心に置いた、スケルトンのマンションリフォーム計画で、クライアントの現在の生活拠点である東南アジアで集められたものを中心に、デザインがまとめられています。

実は、模型はもう一つ展示されています。スケールが1/100なので、こちらは小さな模型で、「シュロの木のある家」です。
ご両親から引き継いだシュロの木のある土地での建て替え計画で、小学生の男の子二人の子育てを楽しむご家族の住宅です。
大きな吹き抜けと階段から子供部屋とつながる室内空間と、リビング前のデッキテラスから2階のデッキバルコニーからの子供室と繋がりもあり、部屋の中と外を回遊できるようなプランが特徴です。
大きな吹き抜けがありますが、断熱気密性を高くして、風通しや日差しの入り方を検討した室内温熱環境に配慮した住宅になっています。

この「シュロのある家」は、解説パネルが付いていませんが、ギルドデザインのworksより写真と解説をご覧いただけます。
こちらからどうぞ。
works>シュロのある家

 

会期が、9月4日(火)までとなりました。
会場は、リビングデザインセンター3階のウェルカムプラザです。

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 チークフローリング

「アジアンテイストリフォーム」の現場で、床材のチークのフローリング張りが始まりました。

チークという材は、船のデッキや内装に使われるように、耐久性が高く、比較的安定していて、狂いも少ないそうですが、床暖房を使う場合は、変形による歪みの発生が気になります。
フローリング材は、貼り並べていくときに、その歪みを吸収するコンマ何ミリかの隙間を作ります。このフローリングメーカーからは、その隙間をつくるスペーサーが付いてこなかったそうなので、監督から、あまり締め付けず、気持ち緩めに貼り並べているとの報告をもらいました。

入り口引き戸部分のフローリングには、建具の戸車レールを埋め込む溝が出来上がっていました。
チーク材を使うたびに思うのですが、チークの油分って、本当にしっかりしています。フローリングを触っているだけで、指がしっとりしてきます。
この週には、クライアントがミャンマーで購入した透かし彫りが、現場搬入されました。

この手の込んだ透かし彫りは、チーク材です。
何度見ても、どうしたらこんな彫り方ができるのだろうかと思うような出来栄えです。
この透かしを間仕切り壁に使います。
右奥に見える黄色の塊は、グラウスールの束です。
トイレからの音を吸収するように吸音材として、壁の中に入れていきます。
 
 

壁の下地、天井の下地(野縁組)が出来上がっています。
少しづつ部屋の様子がわかるようになってきました。

 
設備工事では、電気屋さんが、空調工事の配管ルートの確認に来ていました。
今回は、空調の冷媒菅やドレン菅を梁型の中に隠します。仕上げの中に入れてしまうので、配管の太さ分だけ仕上げの厚みが増えます。
大工さんとしては、この配管工事完了後でないと、その部分の作業が進まないので、早くやってほしい配管工事です。
 
 
 

 
ユニットバスも取り付け完了していました。
マンションではよくある形ですが、構造の梁が近くにあるため、ユニットバス壁の天井近くに段ができています。
ユニットバスの梁型加工といいます。
 
 
 
 
 
これまでの現場の様子は、こちらからどうぞ。
「アジアンテイストリフォーム」

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 設備工事先行し、大工さん入ってきました。

 

「アジアンテイストリフォーム」の現場では、トイレの遮音性能を高めるために、トイレの壁を、床に先行して作ります。
このマンションの既存での作り方は、床や天井の下地組を先行させて、その間に壁を立てていました。そうすると、床下や天井の上は他の部屋と一体につながっていて、トイレの音はそこから他の部屋に伝わっていきます。
今回は、トイレの壁を床のコンクリートから天井のコンクリートを繋ぐように作ることで、トイレを独立した場所にします。そして、壁の中には吸音材を入れ、ボードを2重張りにして音を切ります。
ということで、墨出しの後、大工さんが床下地を組んでしまう前に、先行して床下に配管する設備工事と同時に大工さんも壁を作っています。


今回の現場打合せは、大工さんとの扉周りの詳細打合せです。
開き戸や引き戸の枠の形状、開口寸法を現場の状況を反映させながら確認、確定してきました。
同時に、前回の墨出しの細かい確認ができ、間違いも見つかりました。

このビスケットというブナの圧縮材は、ちょっと優れ物。
専用の工具を使いますが、今回は、縦格子やチークの透かし彫りを、シンプルにすっきりとしっかり固定するために使います。
どんな風に使うかはまたその時に。
 

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 マンションスケルトンリフォーム解体工事

「アジアンテイストリフォーム」の現場が始まりました。
 
 
まずは解体工事からです。
リフォーム現場ではよくあることですが、寸法が詳細に入っている竣工図というものが、この現場にもありませんでした。
壁の位置、梁の位置、設備配管(PS)の位置など、ほとんど図面に寸法記入がないので、天井や床をはがしてからの寸法確認をしなくてはなりません。
ある意味、ナゾを解くように既存図面の中の関係性から解いてきた寸法は、おそらく変更の必要があるでしょうから、解体後に寸法確認(墨出し)が必要です。

断熱材は、外壁面から1mほど部屋内まで吹き付けられていました。ヒートブリッジを抑えるためのもので、厚みはそんなにないですが、有効な断熱仕様になっていて良かったです。

トイレやお風呂の換気は、玄関側に抜いています。これは、ほぼ図面通りのようですが、トイレと洗面脱衣室が同じ換気扇になっていて、ちょっと不思議です。

浴室、洗面所周り設備配管の様子です。
トイレと洗面・浴室のコンクリートスラブ(床版)だけが70mm下げられていて、これもほぼ図面どおりで一安心。

もともと温水床暖(TES)を使っていたので、給湯機の付いている壁面は配管だらけです。
リフォーム後もTESによる床暖房と浴室暖房乾燥を使います。

この写真は、レンジフードからのダクトの出し位置と既存キッチンの共用排水管。ダクトは大梁を貫通させて出しています。
「アジアンテイストリフォーム」では、キッチンの位置を動かして、まさに生活の中心に移していきます。この縦排水管は使わなくなります。

既存トイレ周りの解体状況です。
トイレ周りも床スラブが下がっていました。これも概ね図面どおりです。
「アジアンテイストフリフォーム」では、トイレの位置も少し動かすので、図面どおりにコンクリート床が下がってないと、排水管を伸ばすために、大変なことになるところでした。
既存の排水縦菅は、PS壁で覆われていたのですが、コンクリートの床とコンクリートの天井から作られていたのではなく、コンクリートから浮いた置き床と天井の仕上げまでしか覆われておらず、スケルトン解体するとPS壁を解体せざるを得ませんでした。少しいい加減な仕事ですね。図面に寸法もなく、共用部が明確に区画されていない状態でした。
復元をして、お返ししなければなりません。
解体は順調で、管理人さんから、共用部の養生の状態も良く、しっかりしていると声をかけていただきました。
現場の皆さん、ありがとうございます。

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 キッチン打合せ

昨年夏より計画が始まった「アジアンテイストリフォーム」のクライアントが、帰国されたタイミングで、キッチンの最後の打合せをおこないました。
今回キッチンの製作をお願いしたのはアムスタイルさんで、代官山のショールームにお邪魔しました。
ショールームへはこれで3度目で、これまでも仕様の確認はさせてもらっているのですが、今回の現場で使うものの再確認です。
床材や壁材の仕上げサンプルを持ち込んで、お店にある色見本帳やサンプルなどを確認しながら、引出などの寸法、仕切りの作り込み程度、家具金物の具合、シンクの作り込みなどなど、いろいろと最終的な確認をしてきました。

面材は、今回は塗装で仕上げます。
塗装サンプルを数点、次回の契約時点までに作っておいてもらいますので、契約時点で最終決定されます。
これまでの「アジアンテイストリフォーム」の様子はこちらから

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 ミャンマーから透かし彫り届きました。

先月からはじまったマンションリフォームは、下町の人情味溢れる地域で、中層階の窓前には高い建物がなく、桜並木やお寺の境内が広がり、スカイツリーも遠望できるロケーションです。
生活の中心にキッチンを持ってきて、その眺めを生活に取り込めるようなプランニングで、計画が進行中です。
そのクライアントから、リフォームで使いたいという透かし彫りが届きました。
クライアントがミャンマーで購入した長さ1.8mの細工物で、チークの厚板から透かし模様を彫り出したものです。

板は結構厚く、透かし彫りは、 板の両面から掘られ、中間部分は空洞になっています。
框ものに、透かし彫り部分を両面からはめ込むというのなら、大変とはいえ作ることが想像できますが、板の裏表の両面から違う模様が彫り出されて、中間部分は空洞(一部繋いでる)に彫るってことができるものなのかと驚かされました。
ミャンマーの職人が細工したものですが、大変な作業だったろうと思います。

この長さ1.8mの透かし彫りが3枚届きました。
工事が始まるまでの数ヶ月の保管が心配ですが、どう使うかお楽しみに。
このマンションのスケルトンリフォーム計画ですが、「眺めの良い生活リフォーム」、「サクラを見降ろすリフォーム」、「アジアンテイストリフォーム」、、、、、と、名前を検討中です。