「型式住宅のリフォーム」の計画も、基本設計を確認していただくところまで進んできました。
基本設計段階では、工事金額を見積ることのできる詳細な図面をつくるのではなく、間取りや外観や断面(今回はリフォームなのでありませんが)、仕上げや予算金額など、少し具体的な計画の方針を確認していただき、この方向で進めることを了承していただきます。
基本設計がまとまると、工事をするための詳細な図面を作り始めます。
詳細な図面を描いた後に、間取りなどの大きな変更があると、変更する部分が多く複雑な変更になり、間違いの元になったり、作業量が多くなり、設計料の見直しをお願いすることになりかねません。
そんなことがないように、この段階までに時間をかけて打合せを重ね、ショールームで実物を見たりしながら、方針を固めていきます。
クライアントには、若いころ作った今の住まいでは、何もわからないまま造ってしまったという気持ちがあり、住まいについてのいろんな物や事を教えて欲しいといわれています。
そのなかで、暮らしやすい室内環境をベースに、より良い建材、好きなデザインをアドバイスをもらいながら選びたいとお考えです。
先日、リビングデザインセンターOZONEにいってきました。
一つの建物に、いろんな種類のショールームが入っているのは便利です。
家具屋さんでは、椅子に座ってもらい、座るのに気持ちの良い高さを知ってもらったり、キッチンコーナーでは、多様なキッチンを見てもらって、キッチンでできること、使い勝手を確認してもらうことができます。
他にも、塗装や床材を見てもらいました。
床材はマルホンさんで良いものを選んでいただきました。ここには良いフローリング材が揃っています。スタッフの方の丁寧な対応もありがたいです。
1階のLDK周りは、床暖対応ということで、ウォールナット厚板ばりの複合フローリングを選びました。
複合フローリングとは、無垢ではなく、いわゆる合板です。フローリングは床暖房の熱や乾燥によって収縮して、狂いやすいものです。特に無垢材は。
その点、複合フローリングは、木の持つ歪む癖を抑えてくれますから、床暖にはむいています。
その合板下地に、厚みの十分あるウォールナットの表面材を貼ったものを選びました。厚みが5ミリもあると、素材感は無垢材と変わらないと思います。
2階のプライベートなスペースには、お風呂上りに足触りが良さそうな無垢のオーク材をスプーンカット仕上げしたフローリングを選びました。
2階にも床暖房を入れたいという話もありましたが、今度のリフォームで、とても暖かな住宅に変貌するので、2階に床暖房までは必要はないということをご理解いただき、無垢材を使うこととしました。
これは、ご主人にとても気に入っていただきました。
この計画は、まだ少し時間がかかりそうですが、少しづつでも進んでいます。
05
10 基本設計の確定
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