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 「とんがり屋根の家」が雑誌掲載中です

昨年竣工した3階建ての狭小住宅「とんがり屋根の家」が、現在発売中の雑誌に掲載されています。
雑誌は、20〜30代のおしゃれなママのための、ファッション&ライフスタイル誌である、「nina’s(ニナーズ)」2016年 3月号。
住宅紹介系の雑誌とちがいますが、「とんがり屋根の家」で生活がじまった若いご夫婦の、いろんな工夫をしながらの生活の様子が、特集「くらしを楽しむ家族のおうち」のなかで、紹介されています。
仕事や生活に便利な都心に購入された小さな土地に、どれだけ、ゆったり、ひろびろと生活できるかを、クライアントと生活スタイルの打合せを通して実現した住宅です。
限られた建設予算のなかで、木造三階建てを実現するために、クライアントのセルフビルドもお願いしました。
家具などの作り込みは、今後、ご夫婦が楽しみながら必要に応じて作り込めるような、シンプルで最小限なものにとどめたり、建具の数を減らした大きなワンルーム空間とするなどで、ローコストな建設費を実現していますが、住まいの骨格は、快適な生活のベースとなるように造り上げることができたと思っています。
「とんがり屋根の家」の現場の様子は、こちらからどうぞ
 

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 「ろじのさき」がベスト・オブ・ハウズ 2016 デザイン賞に選ばれました。

Houzz(ハウズ)は、アメリカから広がった世界最大の住宅デザインプラットフォームです。昨年から、日本でもサービスが開始されました。
Houzzでは、Houzzコミュニティーで最も人気を集めた作品に対して、毎年「ベスト・オブ・ハウズ デザイン大賞」が送られるのだそうですが、先月末に選ばれた今年の大賞に、「ろじのさき」が選ばれました。
「ベスト・オブ・ハウズ デザイン大賞」では、カテゴリ分けされて、「ろじのさき」は、デッキ部門で選ばれたようです。

Houzzには、登録はさせていただいていたものの、あまりサイト内での活動はしていなかったので、突然の受賞に驚いたくらいです。
世界中のたくさんの方々に、興味を持っていただき評価頂けたようで、 嬉しい限りです。
Houzzさんからは、こんなバックも頂きました。現場打ち合わせに資料を運ぶのに良さそうなバッグです。
どうもありがとうございます。
ギルドのHPに紹介している「ろじのさき」はこちらから。
「ろじのさき」の現場の様子などはこちらから。

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 鉄骨造住宅の解体 アスベストの立入り検査

昨年ご縁があって、プラン提案をさせていただいた建替え計画の、既存住宅の解体が始まります。
建物は、築48年になる鉄骨造3階+塔屋というかなり古い建物です。
そんな古い鉄骨造の建物の解体ということで、役所によるアスベスト有無の確認検査が入りました。
古い鉄骨造のビルでは、鉄骨の耐火被覆にアスベストと使っていたので、もしも使われていたなら、解体時に飛散し、近隣に対して健康被害を与えかねないための立ち入り確認です。

この住宅は、鉄骨造3階ですから、建設当時は耐火被覆の必要ない建物だったかもしれませんが、使っていないとは限りません。
アスベスト除去には大変な費用がかかります。
もしあれば、計画全体に大きな影響が出てきますから、当然ですが、我々も事前に、解体屋さんと共に天井板をはがして、耐火被覆がないことは確認していました。
立会検査も終わり、足場、シート掛けと解体準備が始まります。
既に残されていた荷物も処分され、クライアントが幼い頃に過ごしたであろう生活の場が、どことなく寂しげにみえました。

 

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 セルフ地鎮祭

「アトリエのある小さな家」の現場がスタートします。

間口が狭く奥行の長い、いわゆる狭小敷地に、アーティストであるご夫婦のアトリエと作業場所のあるちいさな2階屋の計画です。
訳あって、この現場では、我々の設計監理はないのですが、先日、地鎮祭を行いました。
初めての経験でしたが、この地鎮祭は、神主さんのいないクライアント自ら取り仕切るセルフ地鎮祭でした。クライアントはその前日、神社に出向きお清めをしてもらってきていて、セルフ地鎮祭キットをいただいてこられました。

初めて見たのですが、お神酒、米、塩、砂に鎮め物のセットがあるんですね。
神主さんから、手順を教えてもらってきたということで、ほぼいつもの地鎮祭と同じように土地の神様に工事の安全を願いし、四方清めの作法をおこないました。


四方清めがちょっと変わっていて、お神酒とともに撒く塩と米には、あらかじめ砂を加えて混ぜたものを使いました。

四方清めの後、玉串を敷地鬼門の方向に立て(これも見たことのない作法でしたが。)
最後に、ふたたび二例二拍手一例して、神様に感謝をして地鎮祭をまとめました。

地鎮祭の前には、工務店の張った地縄の位置の確認をさせてもらいました。
管理のない現場ですが、うちの事務所から近いので、ときどき寄らせてもらう予定です。

 
 

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 お引渡しとガス漏れ

「とんがり屋根の家」がお引渡を完了しました。

クライアントによる塗装工事や一部のタイル張りも完了しました。
実は事前に登記もすませており、この日の午前中には、銀行へ工務店と出向き、
最終金額の支払が完了済み、残りは追加工事分のお支払いです。
いろいろ難航していた現場ですが、最後はスムーズに終わりそうだと思っていたところが、 施主引渡時のガスの開栓で、ガス漏れが確認されました。
ガス検査は、ガスメーター取付時に検査が行われていて、その時にはガス漏れはみつからず、コンロでの着火テストも無事に行われました。開栓時に問題が見つかるというのは、我々の経験でも初めてのことです。
ガス漏れ発見で、調査班が呼ばれて精密調査をおこなうことにより、リビングのガスコンセントから55センチあたりの配管にキズが見つかりました。

写真は管内の内視鏡検査のものですが、ビスらしきものによってつけられた傷が3つ並んでつけられています。これで見つからないようだと、検査と修理のために大変な工事が必要となるところでした。
引渡の翌日はお引越でしたが、引越日の朝より、慌ただしくガス配管の修理に入らせてもらいました。

床を開口して、ガス管を引き出すことで現れた傷跡です。
プラスターボードを止めるビスが原因のようです。

傷ついたガス管は切り取られ、新規の管に取り替えられています。

あけられた床は再び閉じられ、修理の完了です。
このお宅の床は、化粧ラーチ合板が仕上がりです。
お引越前に見つかって良かったのですが、ガス漏れはこわいです。
検査は行われているのに、その時に現れなかった漏れが、後から見つかるというのは怖い話です。
引渡日のガスの開栓の時に、ガスのマイコンメーターがおちており、ガスが供給できないようになっていたのが、気づいたきっかけです。
事前に行われた検査でのガス燃焼試験などで、管内のガス圧が下がることでガス管が動き、キズからビスの先が少し抜けたのでしょうか、ガス漏れがおこりました。
今回は、大工さんの工事によって配管を傷つけてしまい、事故が起こったわけですから、各職方の気配りとともに、建築工事方法の見直しも必要なことに思われます。
一方で、ガスのマイコンメーターの能力がとても優秀で、安全対策がしっかりできていることを知るきっかけともなりました。
 
午後、引越が無事におこなわれました。
クライアントには、まだ就学前のお子さんがいらっしゃいます。
引越とともに、まずは落下防止ネット貼りを始めていらっしゃることと思います。

 

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 「建築家とアレコレ」展

建築家31会と東急電鉄「住まいと暮らしのコンシェルジュ」との共同イベント「建築家とアレコレ」展が本日14日(金)より開催されます。
東急コンシェルジュの5店舗<目黒店/たまプラーザ テラス店/鷺沼駅前店/二子玉川ライズ S.C店/武蔵小杉東急スクエア店>での同時開催で、建築家31会メンバーが各店舗をそれぞれ担当して、24日(月)まで、建築模型の展示、建築についての無料相談などで、ご来場の方をお迎えいたします。
ギルドデザインは、目黒店の担当です。
目黒店では、15日(土)、16日(日)の15時〜17時と、
19日(水) は夜の19時〜21時にセミナーを開催します。
ギルドデザインは、そのうち19日(水)の「建替えorリフォームどうする? 二世帯や 狭小住宅のつくり方は」?のテーマでのセミナー担当です。
セミナーといっても、気楽な自由トークや建築相談の会です。ご気軽においでください。

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 「ろじのさき」がWEB掲載されました。


日経住宅サーチは、日経グループの運営する、快適で上質な住まいを賢く選ぶためのサイトです。
その日経住宅サーチの「住むならデザイナーズ住宅」というコンテンツ、コラムに7月9日より、「ろじのさき」が「中庭型バルコニーで気持のいいLDKに」というテーマで、取り上げられています。
狭小敷地、敷地南に3階建てというような厳しい条件の中、広がり、明るさのある住宅をどのようなアイデアでまとめているのかが、解説されています。

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 撮影でお邪魔してきました

3年前に竣工した住宅「ろじのさき」は、昨年の「住まいの環境デザインアワード」で「東京ガス賞」をいただいている住宅です。
「住まいの環境デザインアワード」は、「人と環境と住空間デザインとの真の融合」をテーマとして、これからの住まいのあり方を提案する住宅に与えられる賞です。
特に「東京ガス賞」は、都市型住宅における提案に重きをおいている賞だそうで、この住宅にそのような賞をいただけたことは、我々の普段からの設計活動にたいして、評価をいただいたようで、とても嬉しいことです。
「東京ガス賞」をいただいた住宅であることもあり、時々取材の依頼も受けています。
今回、「ろじのさき」に伺ったきっかけもそんなところからで、
以前から、家具がそろった時に、撮影したいとお願いしていたこともあって、久しぶりにお邪魔してきました。

今回は、もう一つ、現在計画中の建主さんもおつれして、狭小敷地という条件でも素敵な住まいは手に入れられるんだ、それがどんな空間であるのかを感じていただける機会をいただきました。

玄関のニッチでは、いつも素敵な飾り付けが。

バルコニーには素敵なベンチ。ジョージ・ネルソンのプラットフォームベンチです。
柱で隠れているけど,ハンモックもぴったりと納まった感じで吊られています。

ダイニングテーブルは,デンマークデザインで、、、どこのだったか。

キッチンもいつもきれいに使っていただいていて、料理機器もデザインの良いものを選ばれています。
この写真だけからでは、収納が足りないようですが、カメラを構えている背面は壁一面が隠す収納です。

3階のフリースペースのカウンターのコーナーに、それとなくおいてあったアサヒペンタックスに、撮影を依頼したカメラマンとお連れしたクライアントが、妙に盛り上がっていました。プレミアものだとか。
カメラマンによる写真は、近々アップできると思います。
この住宅の工事途中の様子などの詳しい話はこちらから  「ろじのさき

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 足場がとれました


 
ようやく外観の全容が見えてきました。
完了検査、お引き渡しにむけて最後の追い込みです。
その日伺った日は、建具と壁クロス貼りと外構工事が中心作業でした。
 

 
クロスを貼る作業は、撮影してるこちらも息止めてしまいます・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
こちらはクロスの糊付け作業。現場で糊付けしますので職人さんの息のあったコンビネーションが重要です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一方こちらは搬入されたばかりの特注シンクです。お施主様のご要望を取り入れ細かい寸法まで考えて発注しました。水栓金物など付いた姿が楽しみです!

 
 
 
 
 
 
 
 

 
レンジフードやキッチン家具も順次取付けられていきます。
 
 
 
 
 
 
 

中庭のウッドデッキ。右上の白いものは物干用の金物です。取付け待機中。

中庭も完成間近です。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
建具もほぼ入り・・・、

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お施主様の以前の家から持ってきた、背比べの傷跡のある思い出柱も鎮座。
新居になってご家族の暮らしの中で今後はどんな思い出を刻んでいくのでしょう・・・。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
以上、完成目前の作業状況レポートでした。(あ)

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 オープンハウスへのご来場ありがとうございました

 
先月28日のオープンハウスでは、まだ床の養生もとれていない状態でした。おいでいただいた方々には大変申し訳ないことでした。
昨日は、28日においでいただけなかった方々や事務所のメンバーでの内覧をさせていただきました。

この日は、暗くなるまで、少しゆっくりと現場にお邪魔させていただき、照明の様子なども確認してきました。
計画地は、緑の多い閑静な住宅街ですが、それだけに建蔽率は40%と厳しく、狭小敷地であるこの計画は、地下を入れても、83m2(25.2坪)程度の延床面積を確保するのがやっとです。
2階のリビングダイニングキッチンは、敷地の長さをいかし、南の光をつかまえるように空へつながる天井から、空間の広がりを手に入れています。

家族の一員の猫ちゃんのためのキャットタワー、猫階段です。
リビングにあるキャットタワーからは、梁の上端や、飾り棚を渡って、窓辺へと遊びにいけます。ぽかぽかの暖かいハイサイドライトの窓辺は、外の景色の見おろせる冬場の特等席です。
壁の仕上げは、漆喰を塗装したもので、そのアルカリ性、静電気を帯びないこと、吸放湿せいなどは、臭いを消してくれたり、汚れ付きを防いでくれたらり、多少とはいえ貢献してくれています。


施主といっしょに使い勝手を考えて造ったロシアンバーチのキッチンです。
広いシンク。シンク上には扉をリフトアップさせて使う水切り棚。吊り戸棚はガラスの引戸で、普段使いのお気に入り食器を飾りながら収納できるようにしています。
電子レンジやトースター、炊飯器は、写真からは隠れていますが、同じくロシアンバーチで造作した家具におさまります。

2階へ上がる階段は、狭さを感じさせないための踏み板だけの階段です。光の廻り込みや風の流れをスムーズにさせます。
お父様は足下を悪くされているので、階段の造りについては 心配をしていたのですが、クライアントとの話合いを通して、このような階段にまとまりました。
今手摺のついていない壁面についても、今後手摺が付けられるように下地を埋め込んでいます。

お父さまの足腰のことを考えて、トイレの起ち座りが楽になるように、洗面との境に、収納を兼ねた小さなカウンターを、力のかけやすい高さに造り付けています。この部屋にも、将来の手摺用に、壁の中に下地を隠しています。
洗面脱衣室、トイレは狭いながらも(狭いからこそ)一室です。動作が楽になるように、また、場合によっては介助しやすいようにと考えてのことです。
お風呂にはガラス戸を使うことで、お風呂までつながる一部屋のようにみせて、窮屈感をなくしています。
お風呂にはホーローの浴槽を入れています。ホーローの浴槽は、質感もすばらしいのですが、営業の方によれば、お湯持ちもよく湯質まで違って感じられるそうです。
浴室の壁はFRP防水をそのまま見せています。
本来下地になるべきものですが、ガラス繊維が盛り上がり、少しムラのある表情が、 なかなか素敵です。

地下室は、主に収納ですが、ドライエリアを設けていて、自然光や風も入りますから、ちょっとなにかをする場所としても使えることと思います。
手前右に置いてある箱が、蓄熱暖房機です。夜間電力を使い内部に熱を溜め込み、昼の間はゆっくりとそれを放出するというもので、夜間の安価な電力を使う暖房機です。
冬の間、暖房機からの温風は、外断熱されたコンクリートの壁天井に蓄熱され、安定した熱源の場所となります。
階段スペースと通して、建物中に暖かい空気は廻っていきますが、コンクリートの天井に開いた穴からは直接1階寝室や、洗面脱衣室の床下にはいり、床を暖めてくれるものと思います。
最初の写真の天井際に写っているシルバーのダクトは、この地階とリビング天井の一番高いところとをつないでいて、換気扇(カウンターアローファン)が空気を強制循環させます。
冬に上がった熱気を、再び地下室へ。また、回転を反転させることで、夏の地下室の冷気をリビング天井から吹き下ろすということができます。
これまでの現場の様子などはこちらからご覧ください。
「猫と暮らす小さな家」 
 

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 ウレタン吹付けから壁下地へ

ちょっと報告がご無沙汰していた猫と暮らす家も、工程は遅れ気味ですが、ペースは上がってきています。
ちょっと前になりますが、省エネ4等級を目指すこの現場では、外壁、屋根裏に現場発泡のウレタンの吹付け工事が完了しました。



天井には160mm、壁には80mmの吹付け厚さになります。
2階リビングの天井高さが、MAXで4mを超えるこの小さな家でも、まずは断熱性能気密性能を高めることが大切です。現場吹付けのウレタンフォームは隙間なく外周部を埋めてくれます。
しかし、それだけでは天井の高い家では足下が冷えそうですから、夜間電力利用の蓄熱暖房機を地下に設置して、足下から暖気がゆっくりと上がってくるようにしています。
そして、上がってしまった熱気を地下へ循環させるカウンターアローファンも設置されます。(本体はもう付いてるんですが)

吹付けの完了した現場では、大工さんが壁をふさぎ、仕上げのための下地づくりを進めています。

リビング天井が高いために、こんな足場を作っています。
下地のボードを貼るのも、こんな場所では大変ですが、ここの天井は目透かしの板張りなので、下地のボードを貼って、目透かしの目地底に仕上げテープを貼っています。写真の天井はその状態です。
外壁工事も進んでいます。
今回始めて使う富士川建材の「ラスモル Ⅱ ノンクラック通気工法」。外壁が軽く、薄く、クラックが少なく出来る工法です。いつもと違う見慣れぬ下地の状態ができています。外壁もモルタル塗りの左官工事が始まります。

現場のこれまでの経緯はこちらから  猫と暮らす小さな家
 

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 「ろじのさき」取材


今日は2年前に竣工した「ろじのさき」の取材でした。
僕も1年ぶりくらいにお訪ねしたのですが、相変わらず、きれいに使っていただいている。
以前と同じように、リビングには緑も。
この時期はユキヤナギ、夏にはドウダンツツジだそうで、季節のものをセンス良く活けていらっしゃるようだ。
そこかしこに置かれている小物も、デザインが素敵なものを選ばれている。
とてもうれしい気持になって帰ってきました。