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 住まいで減らす病気のリスク

現在、サッシメーカーのYKKapさんは、「ローエネで暮らそう」をテーマにして、窓を通して小エネルギーの生活提案を展開中です。
先月、ギルドデザインも建築家31会のメンバーとともに、YKKap品川ショールームにて、「ローエネで暮らそう」をテーマにセミナーと模型展を開催しましたが、今回は、YKKap全社が挙げてのローエネライフのイベントにご招待いただき、会場である東京ドームシティプリズムホールに、お邪魔してきました。
今回は、4月に発売された世界トップクラスになるAPW430等の発表と、慶応大学の伊香賀俊治教授による「住まいで減らす病気のリスク」というセミナーのあるイベントです。

室内の断熱化を進めることで、高血圧などの循環器系の病気だけでなく、アレルギー性鼻炎や、関節痛、室内熱中症などが改善されてくるそうです。
これまでも、冬場の寒いトイレや熱い風呂への出入りなどの時に、高血圧の方の脳血管疾患の問題は、取り上げられてきていましたが、先進するイギリスの住宅事情の紹介やデータをもとに、 循環器系だけでない健康対策の問題として、紹介いただきました。
建物全体が暖かくなるだけで、高齢者の歩行歩数が2000歩ふえる、外に出ることもいとわなくなるのだそうです。
日本では、まだようやく調査が始まったばかりのようですが、これからデータが蓄積されることで、 長期的な社会保証の問題とも大きく関わってきそうなテーマです。
ギルドデザイン設計の住宅も、最近は、ほとんどが高気密高断熱住宅になっています。
新築を考える年代である40才未満の方にとっては、血圧のことなどは問題とされないことでしょうが、40年、50年、さらには100年と住んでいただきたい住宅です。その大切さを実感させられる講演でした。
建築家31会のメンバーのたくさん参加していました。
休憩の間に、集合写真をとっていただきました。