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 「fevecasa」に「ワンコと暮らす家」がピックアップされています。

「すまいのLikeがきっと見つかる」という理想の住まい作りをサポートするサイト「fevecasa」の記事 「fev’sまとめ」に、数年前のスケルトンリフォームをした住宅「わんこと暮らす家」がピックアップされています。

「わんこと暮らす家」は、購入した中古木造住宅を、耐震改修とともに断熱気密性能の向上させながら、柱や梁を見せるような少しレトロな感じでデザインしているリノベーション住宅です。
ピックアップされたポイントは、「わんこ」ではなくて、照明計画の参考事例です。
記事のテーマは、「実は家造りの要!ドラマチックな照明プラン」で、既存住宅の天井を撤去したことで現われた木組みの構造と照明による陰影・暖かみが参考にされたようです。
ご覧になってみてください。
 
「わんこと暮らす家」の現場の様子は、
ブログ「新小岩のリノベーション」
竣工写真は、worksの
「わんこと暮らす家」からご覧になれます。

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 既存床下、天井裏の調査

築46年ともなると、耐震対策がどこまでできているか、はなはだ疑問です。
いわゆる新耐震という地震への耐震性能を高めた構造基準は、1981年からのもので、それより前に建てられた建築は、耐震への配慮が足りません。
さらに、現在の構造基準は、その新耐震より厳しいものになっています。
この計画でも、スケルトンリフォームをするので、建物の耐震補強は必ず必要となるので、耐震壁の壁量計算はしておくのですが、計画を立てるにも、予算を考えておくにも、既存構造骨組みの状況だけでも確認したくなります。
古い住宅の良いところは、天井や床下が覗きやすいこと。
2階の押入の天井板は、お約束通りというのか、釘打ちされてなくて、あけることができました。
小屋梁の組み方の確認ができました。小屋裏にあがれるほどの高さがあります。
古い木造らしく、材は細めですが、丸太も使われています。
断熱材は、まったく入っていない。時代としては、そんなものかもしれません。

不思議なことに、船底天井になっている部屋の棟のような材は、まったくのダミーでした。今度は、天井高さがずっと上げられそうです。

床下も覗いてみました。
和室の畳をあげて新聞紙と防水紙(湿気が多くて後から入れてそうです)をめくってみると荒床が現れます。荒床は釘止めされていました。

荒床をあけてみると、こちらは残念ながら想定通りで、床から土間までの高さが低く、基礎の立上がりが法定基準以下でした。
畳が黴びたことがあるということでしたので、土台や大引など状態が心配でしたが、傷んではいないようです。小さいながらも床下換気口がついていたからでしょう。
いずれにしても、床下には、何らかの対策が必要です。