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 電柱移設

「父娘で暮らす大屋根の家」の現場では、お引っ越し後、外構工事の進む中、電柱の移設工事がNTTの手で始まり、移設位置の確認立会のため現場へ行ってきました。
リビングから中庭をながめると、ちょうど気になるあたりに既存電柱があるため、設計段階から、なんとかしたいと考えていたのですが、電柱の移設には、かなり費用がかかり、しかも移動位置にも制限があるのが常なので、どうなることかと思いながらの確認でした。
今回は、NTTがクライアントの私有地(いわゆる私道になるので)を借りて建てていることと、敷地の奥行はないものの間口が広かったので、無料で、しかもお願いしたい位置そのままに移設をしてもらうことができました。
やはり、話しはしてみるものです。

電柱の穴掘りは、こんな感じです。
道具の名前は聞き忘れましたが、ときどき水道屋さんも使っていますね。
地面に突き刺して、土を掘り出す作業の繰り返しですが、意外と早く掘れる優れものだそうです。
中庭の前から写真の奥の壁面側に持っていきます。
電柱は1日で建つそうですが、NTTと東電それぞれが電話線、電線の移設をおこなってからの既存撤去となります。
しばらくは2本電柱があることになります。

 

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 外壁の左官工事、オーダーキッチンの取付

「父娘で暮らす大屋根の家」の現場では、内部仕上がほぼまとまってきました。

室内の水廻りや収納以外の壁と天井は、フェザーフィールというドイツ本漆喰塗りです。今回は簡易な薄塗りですが、漆喰の持つ調湿性能や、防臭防カビ効果は期待できます。天然素材で造られた材料ですから、化学物質への心配もない建材です。
まだまだ、室内足場の残る段階ですが、トップライトからの光が壁のテクスチャーを楽しませてくれていました。
壁天井が仕上がってきたことで、器具付けも始まりました。
スイッチ類もお願いしたようにきれいにそろえてつけられています。

アイランドタイプになるオーダーキッチンも、ボックス部分が運び込まれました。

外部では外壁の軽量モルタルの上塗りがほぼ完了しています。
上塗りの乾く前に、ひび割れ防止のグラスファイバーネットを伏せ込みするのですが、そこまでがほぼ完了していました。今回は仕上が薄めの吹付けとなりますから、ネットの目が仕上に出てしまうといけないので、編み目が隠れるてまでもう一度上塗りをしてもらいます。

この日は、NTTさんとも電柱の移設についての打合もありました。
電柱というと東京電力と思ってしまいますが、この現場の電柱はNTTさんの持ち物のようで、東京電力が借りているのだそうです。
既存の位置のままだと、リビングからの眺めに邪魔になりそうでしたから、計画の早い段階から移設のお願いをしていました。
この日は、移設位置などの現場確認でした。
移設までには、まだ少しかかりそうですが、南側に邪魔になっていた電柱がなくなれば、室内からの眺めは、とてもすっきりします。
庭を見るたびに後ろに電柱があるのは、ちょっとがっかりですからね。動かせる物は動いていただけるとうれしいです。

これまでの「父娘で暮らす大屋根の家」の現場の様子は、こちらからご覧下さい。
http://www.guild-design.com/category/仕事/musume_to_chichi-no-ie/