娘さんご夫妻が将来引継いで住まう前提で、ご両親ために、かわいい猫と暮らすために計画した狭小バリアフリー高気密高断熱住宅です。
建ぺい率40%のため、建築面積は9坪程、容積率も80%と厳しいので、面積緩和を利用して地下室を造り、2階リビングの天井を高くし、バルコニーもゆったりとることで、空間的な広がりを演出しています。
地下室に、安価な夜間電力利用の蓄熱暖房機を置くことで、暖気を、階段室の吹抜けや床に仕込まれた穴を通し、1階床下や2階のLDKへ上らせています。2階の高天井付近に溜まった暖気は、ダクトファンによって地下へと循環する空気サイクルを作っています。
夏にはファンを逆転させ、地下の冷気を2階の天井から吹き下ろすことができます。
建ぺい率40%のため、建築面積は9坪程、容積率も80%と厳しいので、面積緩和を利用して地下室を造り、2階リビングの天井を高くし、バルコニーもゆったりとることで、空間的な広がりを演出しています。
地下室に、安価な夜間電力利用の蓄熱暖房機を置くことで、暖気を、階段室の吹抜けや床に仕込まれた穴を通し、1階床下や2階のLDKへ上らせています。2階の高天井付近に溜まった暖気は、ダクトファンによって地下へと循環する空気サイクルを作っています。
夏にはファンを逆転させ、地下の冷気を2階の天井から吹き下ろすことができます。
猫ちゃんのためには、高窓の一等席や猫階段、猫タワーを造りました。猫トイレは、人のトイレ近くの猫物収納のカウンター下に、換気扇付きで人目から隠れるように用意しています。
所在地 :
東京都杉並区
用途地域:
第1種低層住居専用地域
構造規模:
地下1階地上2階建 RC造+木造
敷地面積:
74.64m²/22.5坪
建築面積:
29.81m²/9.01坪
延床面積:
83.63m²/25.29坪
家族構成:
夫婦二人
主な仕様:
床:ナラ無垢フローリング
壁:ドイツ本漆喰
天井:ドイツ本漆喰
外壁:ジュリパットゆず肌
屋根:ガルバリウム鋼板 立平葺
壁:ドイツ本漆喰
天井:ドイツ本漆喰
外壁:ジュリパットゆず肌
屋根:ガルバリウム鋼板 立平葺
竣工 :
2013.09
施工 :
和光建設株式会社
このエリアは建ぺい率40%、北側斜線も都内で最も厳しい制限がかかるところです。
南北に長く間口の狭いこの敷地形状から、この片流れ屋根の形状を提案しています。
南北に長く間口の狭いこの敷地形状から、この片流れ屋根の形状を提案しています。
この住宅は、2階が生活の中心です。
LDKを2階にすることで、南の道路の影響なく、陽射しと通風を入れて、プライバシーが守れるようにしています。
写真は、玄関から階段をあがって、リビングを覗いたところ。
LDKを2階にすることで、南の道路の影響なく、陽射しと通風を入れて、プライバシーが守れるようにしています。
写真は、玄関から階段をあがって、リビングを覗いたところ。
構造体である梁をキャットウォークとして、猫君たちに遊んでもらおうと、キャットタワーや飾り棚のような猫階段とつなげています。
高天井部分のハイサイド窓は、猫君たちが外をのんびり眺められるように、窓台奥行きを広く取っています。
高天井部分のハイサイド窓は、猫君たちが外をのんびり眺められるように、窓台奥行きを広く取っています。
キッチンからリビング方向を見たところ。
間口の狭い敷地ですが、構造を重量木骨構造/SE構法にしているので、リビングの窓の横に耐震壁をなくして、窓を広く大きくとれています。
間口の狭い敷地ですが、構造を重量木骨構造/SE構法にしているので、リビングの窓の横に耐震壁をなくして、窓を広く大きくとれています。
天井の左側にあるシルバーのダクトは、循環ファンと繋がっていて、2階の天井際の温まった空気を、地下に下ろすためのものです。
リビングからダイニングキッチンを見たところ。
ダイニングの奥にはパントリーが隠れていて、その奥には、一坪サイズのサービスバルコニーがあります。
そこからは、屋上に上がれる階段も用意していて、こっそりと屋上生活も楽しめます。
ダイニングの奥にはパントリーが隠れていて、その奥には、一坪サイズのサービスバルコニーがあります。
そこからは、屋上に上がれる階段も用意していて、こっそりと屋上生活も楽しめます。
階段をあがってきたところ。
奥の四角い窓のあいている壁についてる机はパソコンコーナーなのですが、下の扉にかくして、猫君のトイレとグッズ収納があり、24時間換気がついています。
奥の四角い窓のあいている壁についてる机はパソコンコーナーなのですが、下の扉にかくして、猫君のトイレとグッズ収納があり、24時間換気がついています。
ダイニングキッチン
ダイニングテーブル奥の収納は、炊飯器、電子レンジ、エアコンなどが収められるように、ゆったり目につくってもらいました。
キッチンは、壁付けタイプで、吊り戸棚の板戸部分は、底がパイプになっている水切り収納。空気が流れやすいように、扉にも四角く穴の開け網を張っています。
引越し前に、猫君たちを連れてきてもらいましたが、猫階段も、キャットタワーも気に入ってもらったようです。
1階の玄関を見たところ。
手すり棒やベンチを用意しました。
扉は天井まで作り、狭さを感じないようにしています。
手すり棒やベンチを用意しました。
扉は天井まで作り、狭さを感じないようにしています。
階段は、ストリップ階段とかいわれるタイプです。
段板だけで、向こうが抜けて見える階段を、構造を鉄骨で軽やかにつくっています。
狭く暗くないそうな階段室を、明るく広く見せる工夫です。
段板だけで、向こうが抜けて見える階段を、構造を鉄骨で軽やかにつくっています。
狭く暗くないそうな階段室を、明るく広く見せる工夫です。
トイレは、2階にもあるので、1階は洗面脱衣室と一緒にしました。
そんなに広い場所ではないですが、ガラス戸で仕切られた浴室とも繋がって、窮屈感は感じられません。
便器手前には、立ち座りの助けになる棚をつけながら、必要な収納もある造作家具を用意しました。
そんなに広い場所ではないですが、ガラス戸で仕切られた浴室とも繋がって、窮屈感は感じられません。
便器手前には、立ち座りの助けになる棚をつけながら、必要な収納もある造作家具を用意しました。
洗面所内には、タオルや下着がたっぷり収納できるクロゼットや洗濯物干しも用意。
浴室の壁は、FRP防水の上に塗装したもので、FRP防水のガラス繊維の目が、ちょっとしたテクスチャーをつくっています。
浴槽は鋳物琺瑯で、鋳物が温まることで放熱される遠赤外線の効果により、体の芯まで温まるので、湯上り後も冷めにくいお風呂です。
地下室は外断熱したコンクリート打ち放しです。
夜間電力を使った蓄熱暖房機が設置されて、冬期はこのコンクリートから温めるます。
コンクリートまで温まったたっぶりの温熱は、階段や、天井にあいた丸い穴から、上の階に上がっていきます。
夜間電力を使った蓄熱暖房機が設置されて、冬期はこのコンクリートから温めるます。
コンクリートまで温まったたっぶりの温熱は、階段や、天井にあいた丸い穴から、上の階に上がっていきます。
「猫と暮らす小さな家」の工事中や、その後の様子はブログからご覧になれます。
「猫と暮らす小さな家」ブログ
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