多摩川の家

 

敷地一杯に建てた建物に、中庭状のライトコートを2カ所設け、玄関は道路からつながるアプローチ先のライトコートに設けました。長いアプローチと玄関先の坪庭により、ゆったりした導入部分としています。
道路面には敢えて窓を設けず、外観はシンプルなキューブと米杉の縦格子門扉の透け感で演出しています。
施主のサーフボードを飾るに相応しい、西海岸やハワイのリゾート感を持たせるべく、ハワイアンコアの突き板仕上の壁と建具、素材感の揃うアカシアフローリングをアクセントとして、構造材でもある杉床組を顕しとし、壁天井の白いクロスと対比させています。天井高さを部屋の大きさに合わせて低く抑え、高さにも変化を与え、更に間接照明やブラケットのスポットライトで空間に陰影をつける事で実際以上に広く、高く感じる事が出来ます。
所在地 :
東京都大田区
用途地域:
第1種住居地域
構造規模:
木造2階建て
敷地面積:
82.07m²/24.8坪
建築面積:
48.58m²/14.7坪
延床面積:
95.2m²/28.74坪
家族構成:
4人(夫婦+子供+叔母)
主な仕様:
床:フレンチパイン/アカシア無垢フローリング
壁:クロス
天井:クロス
外壁:モルタル下地ジョリパット吹付、ガルバリウム鋼板立平葺き
屋根:ガルバリウム鋼板立平葺
竣工  :2015.01
施工  :大和住建
 
道路側には窓が出ないようプランニングにして、すっきりと。
よる内部に照明がともると、木戸の格子がアクセントとなる。
玄関へのアプローチ
正面が玄関ドアで、キマドの木製ドアを使っています。
玄関ホール
玄関ドアを開けると、正面に坪庭が現れます。奥がクライアント世帯の入り口で、手前側が、おばさまの住戸となります。
おばさまは、独り住まいということもあり、基本的にワンルームですが、寝室、ダイニング、キッチンが、突然の来客などの時のために、レースのカーテンで緩やかに仕切れるようしています。
階段
2階は、クライアント世帯の住戸。
キッチン吊戸棚扉や建具の面材は、ハワイアンコアの突き板。
フローリングはアカシア。
キッチンには、食洗機だけでなく、洗濯機、乾燥機もアンダーカウンターに入れています。
手前の階段はロフトへのもの
寝室
天井は構造体の表し。左側の壁は、杉の無垢板。
ロフトと構造現しのリビングダイニングの吹抜
バルコニー