住まいの環境デザイン・アワード2013 東京ガス賞受賞
前面道路が狭く、巾2m程のクランクしたろじのさきにこの敷地が現れます。
南に3階建て、西は崖地、可能な建築面積は8坪強という条件の場所です。施主は結婚したばかりのご夫婦で、狭小敷地でありながらも、
将来の子供のための部屋も含めて、明るく広さの感じられる住まいを望まれました。
敷地長さを活かした三角中庭の配置、空の光を取込む光井戸、室内では吹抜やスキップフロアなど、平面だけでなく縦空間も活用した住宅です。
壁:塗装
天井:塗装
外壁:ガルバリウム鋼板 平葺き
屋根:ガルバリウム鋼板 立平葺
正面の縦格子の一部が、玄関アプローチの木戸で、引き戸になっています。
左手前のレバーハンドルの付いた扉が、玄関戸です。
玄関アプローチを入ってきて、道路側の木戸を見返したところです。
右側の壁は、南側に建つ3階建てのお隣の外壁です。
上は玄関を土間から見たところ。奥には地下に降りる階段と2階に登る階段。
上の天井スリットは、2階のリビングとダイニングの間のスキップフロアの階段の隙間です。2階からの明かりが玄関にも落ちてきます。
玄関ホールを寝室前から見たところ。正面がバスルームの扉。左が2階への階段。
玄関土間の壁には小さなニッチをつくりました。お邪魔するといつもここには小さな緑が活けてあります。
レストルーム
ホテルのような浴室でも良いとのクライアントからの話もあり、浴室には、トイレと洗面所を合わせた一室とし、洗濯乾燥機と物干しパイプも用意しました。
浴槽周りには、強化ガラスのパーテションとカーテンによるスクリーン、床はすのこ(下には排水溝)を配して、水が洗面側に回らないようにしています。
浴室側には、シャワーに洗い場コーナー、便器横のペーパーホルダーのついた壁は、実は収納扉、引き戸になっていて洗面所で使うものの収納スペースです。
リビング 左のスキップ階段を上がるとダイニングキッチンにつながります。
リビングから、ダイニング、バルコニーを見る
ダイニングキッチンからリビング、バルコニーを見る
ダイニングキッチンも小さな部屋です。
小さなキッチンですが、使い勝手が良いようにオーダーで作っています。
小さいながらも食洗機と、左端には炊飯器の収納引出を用意しました。
右のドアは、キッチンバルコニー出るためのものですが、ガラスにしているのは、この方向が、住宅密集地のこのエリアでも視線の抜けて、光や風が通るところだから。
2階からの吹抜
吹抜を作ることで、高さ方向への開放感を感じるようにしてます。
しかも、3階窓からの太陽光が、リビングへ拡散してきます。
3階の書斎コーナー
お子さんが大きなったら勉強コーナーになる予定ですが、コロナ禍では、在宅のご主人のお仕事の場所となっています。
3階の子供室とロフト