05
27
 鉄骨造住宅の解体 アスベストの立入り検査

昨年ご縁があって、プラン提案をさせていただいた建替え計画の、既存住宅の解体が始まります。
建物は、築48年になる鉄骨造3階+塔屋というかなり古い建物です。
そんな古い鉄骨造の建物の解体ということで、役所によるアスベスト有無の確認検査が入りました。
古い鉄骨造のビルでは、鉄骨の耐火被覆にアスベストと使っていたので、もしも使われていたなら、解体時に飛散し、近隣に対して健康被害を与えかねないための立ち入り確認です。

この住宅は、鉄骨造3階ですから、建設当時は耐火被覆の必要ない建物だったかもしれませんが、使っていないとは限りません。
アスベスト除去には大変な費用がかかります。
もしあれば、計画全体に大きな影響が出てきますから、当然ですが、我々も事前に、解体屋さんと共に天井板をはがして、耐火被覆がないことは確認していました。
立会検査も終わり、足場、シート掛けと解体準備が始まります。
既に残されていた荷物も処分され、クライアントが幼い頃に過ごしたであろう生活の場が、どことなく寂しげにみえました。

 

12
24
 解体のための墨出確認にいってきました。


国道沿いの現場では、内部解体がほぼ完了し、基本墨を出してもらうところまで進んだところで、新しくあける床の開口部の位置確認、新規窓開口部や外壁解体位置の確認などに行ってきました。
内部解体が進んで、リフォームで使う壁以外の木下地やALCの壁なども撤去されて、鉄骨造の躯体や外壁のALC設備配管がむき出しにされています。
ブロックやALCの下時、鉄骨の表情は、廃墟のようにも見えますが、力強く、迫力があります。改めて、この場所でのリノベーションが楽しみになってきます。


3階から北側斜線のきつい部分では柱が天井付近から曲がってきます。
既存図面では柱が曲がり始めるのは、もう少し高い位置からで、3階の天井に影響がかなり強く出てくることになります。

4階では2面の壁が斜め、というか屋根面です。
今回の耐火被覆材のロックウールは、既存の竣工年代からして、アスベスト含有の可能性は低いと思っていましたが、調査したところ含まれていないことがはっきりして一安心です。


国道沿いの家では、お子さんたちと楽しく遊び、緑を楽しむための大きなバルコニーを造ったり、午後になると陽射しのなくなっていた部屋にも、陽射しを取込むための窓を新設します。そのため、基本墨が出たこの段階で、外壁を壊して窓を造るために位置を、既存の状況に応じて変更、確認をしながら決めてきました。
新たに室内階段を付けたり、吹抜を造る位置の確認もしました。早速、床スラブコンクリートの解体が始まりました。

既存のバルコニーを壊してみると、あらためてこの開口部が魅力的なのに気がつきました。なんとかうまく活かしていきたい。良い提案を検討したいと考えているところです。