02
24
 オープンハウスにお邪魔してきました

ギルドデザインが参加している「建築家31人の会」のメンバーでもある菰田建築設計事務所さんのオープンハウスに、お邪魔してきました。

31会では年に何度も模型展、建築相談会を開催していますから、菰田さんの模型をご覧になった方も多いと思います。
模型からは、いつもさわやかな住宅という印象をうけていたのですが、実物もそのとおり、とてもさわやかな建築でした。
2階がリビング、ダイニング、キッチンのメインスペース。
吹抜けた勾配天井と大きなハイサイドライトが、とても気持いいスペースです。
スノコ状の床は、1階の土間部分とつなげるための仕掛けです。
コーナーにはゲストのための畳スペースがあります。



コーナーの窓は連窓によるFIXと突き出し。
僕としては、コーナーに連窓方立が入ることがを嫌って、こういう造り方をしたことはなかったのですが、出隅の柱が抜けたことで、けっこう不思議な雰囲気で、抜け感は十分出ています。都内では、かなりのエリアで、もうこれもできないんですけどね。
1階は、写真左が主寝室、右の床の貼られたオープンな部屋が子供部屋。
土間部分が、自転車いじりのためのご主人の趣味のスペースだそうです。
土間室の天井は、スチールブレースで剛性を持たせたスノコ状の光の落ちる天井で、2階のリビングダイニングとの、見え隠れ具合がちょうど良い具合です。

たくさん楽しみ、勉強させてもらいました。
菰田さん、ありがとうございました。

02
23
 設備工事始まりました。

「国道沿いの家」では、鉄鋼の下地組も一段落して、設備工事の業者さんが入ってきました。

ひととおり設備業者さんとは、配管ルートなどの打合はしていましたが、電気配管配線は、一部露出する部分をどうやって納めるか、弱電の配管配線処理や、追加された警備会社のシステムのための配管ルートなど、分岐しさらに細かな部分までの調整をしてきました。

断熱工事のために、配管を急ぐのはウレタン吹付け工事のされる外壁廻りですが、内部の間仕切り壁にも配管工事が進んでいます。

ユニットバス工事も始まりました。
正しい工程としては、外壁廻りの断熱材のウレタンが吹付けられてからが理想ですが、この時期、職人さんの手配が大変なのか、浴槽の工事が先行しています。ユニットバスで隠れてしまう外壁部分には、吹付けに変えて、ウレタンボードが貼られています。

サッシの搬入も始まりました。

バルコニーの防水準備も進んでいます。
横取りのドレインが、現場搬入されていました。

これまでの「国道沿いの家」の現場のようすはこちらから
http://www.guild-design.com/category/仕事/big-balcony-house/ 

02
22
 木製サッシの確認

地鎮祭もすみ、そろそろ現場が動き始めますが、リビング窓の別提案を考えています。設計図面上では、アルミサッシになっているのですが、リビングからの見え方が、少しやさしい感じにできないかと思い、木製サッシの提案を考えています。
アルミサッシの防火対応品の仕様が一新して、価格が一気にあがった事で、防火に関わる場所では、木製サッシとの価格差は随分と少なくなりましたが、やはり木製サッシは、高価な窓です。
最近は、木製サッシを提供する会社さんも多く、価格も含めかなり選択肢が増えてきているようにも思います。ただ、木製サッシといっても、どこのものでもいいと考えていると、性能、デザインで、心配になります。
江中建設さんの推薦もあって、キマドさんの営業所を訪ねてきました。
代表の木原さんが対応してくださり、興味深いお話をする事ができました。
どちらも外側からの見え方で、写真を撮っています。左奥がスマートエコのシリーズ断面、手前が価格をおさえたスマートライン。外部に見えてくる木枠部分は、今は素材が違って、パイン材のサーモウッドに変わっているとのこと。

営業所に置いてある窓の種類は少なく、しかも、現行商品とは、金物が違っていたりとかで、検討している窓そのものを確認する事ができなかったのは残念でしたが、どんな風に見えてくるかのイメージをつかむには十分でした。
検討している引違いがなく、それに近い納まりの、一本引きの写真を撮ってくるのを忘れてしまいました。 それも、展示してあるサンプルより、もう既に進化しているとの事です。
今の一押し商品は、外部に遮熱シートを取付けられて、障子が回転するこの窓だそうです。ベルックスの天窓と似た動きです。シートの納まりはベルックスの方がスマートかな。

ちょっと変わった窓としては、こんな開き方のものがありました。
言葉での説明はちょっと難しいですが、障子が二つに割れて、写真のように平面的には三角な形で開く窓です。金物もとてもシンプル。日本ではクレームをつけそうなクライアントもいそうですが、シンプルなのが壊れにくくて一番。壊れても直しやすい。ちょっと楽しい窓です。外国の方に売れているそうです。

ここの窓なら、すっきりと見せられそうです。
使うためには、工務店さんを通してお見積をお願いし、建主さんとの予算調整を検討しなくてはなりません。

02
19
 東京ガスでの勉強会に参加してきました。

まだまだ雪の残る17日、東京ガスの南千住の施設「東京ガス千住テクノステーション」での勉強会に参加してきました。

ここは見学サイトとして「Ei WALK(イーウォーク)」と名付けられてところで、いくつかの展示、実証実験の様子などを見せていただけます。
都市や街の中で、エネルギーの効率的な利用のため、太陽光発電、コジェネなどのエネルギーネットークを検証するスマートシティのための大規模の施設。

戸建住宅の中では、HEMSを組み込んで、見えないエネルギーを視覚化する事で、エネルギー利用の実際を理解しやすくした展示。また、燃料電池や太陽光発電、太陽熱利用などを組合せていく事でのゼロエネルギー住宅の検証と、実際の生活への利便的な利用形態。

水素ステーションでは、都市ガスから生成した水素による燃料電池自動車の乗車体験をさせていただきました。

電気という蓄えておく事のむずかしいエネルギーを、再生可能なかたちで造り出す事が最終的な目的なのでしょう。
いまは、なかなかそこには到達できないまでも、化石燃料でもある都市ガスから、使うところの近くで発電する事による効率化を、実現しつつあるようです。
来年には燃料電池自動車が市販されます。

Ei-WALKの中心にあるこの建物は、コンセプトルーム。
見学は、ここでの全体説明からはじまりました。 伊藤豊男さんの設計です。
 

02
19
 下地づくりの工事が進んでいます

国道沿いの家では、内部の軽鉄下地工事も順調に進み、既存外壁の補修部分、新しく開けられる窓の補強工事のために、鍛冶屋さんが入ってきました。

鉄骨造の住宅だからといって、必ずしも内装部分の壁や天井の下地に金属を使う必要はないのですが、かかる時間やコストなどを考えると、大工さんの木工事よりはかなりパフォーマンスはよくなります。
コンクリートや鉄骨部材で覆われてい鉄骨造では、金属の方が、経済的な施工上の相性はいいのでしょうね。
ただ、精度を求める部分や、少しむずかしい納まりを考える部分については、やはり大工さんに頼まないと作り込めない部分があります。そのあたりの案配のための打合を、監督さんと重ねています。

室内の金属製下地材(シルバーの部材)も軽鉄と呼んでしまいますが、上の写真のような茶色い鉄骨部材も、軽量鉄骨で軽鉄と呼ばれています。茶色の軽鉄は、鉄骨造の構造に使う鉄骨と比べれば、板の厚みが薄いので、そう呼ばれるのですが、室内用の軽鉄(シルバー)と比べれば、かなり厚さのある鉄骨で、この現場では補修の必要な外壁部分や、新たに開ける窓の開口補強に使っています。
この工事は鉄骨屋さん(鍛冶屋さん)によって、組まれていきます。


上の写真と同じ位置の外壁部分です。既存外壁の開口部と、サイズや位置が変わってしますので、 壁を作り替えています。

最上階は、北側斜線の影響で、壁は傾いているので、どちらかというと屋根で、屋根裏部屋のようなところです。
屋根に新規の窓をあけているので、鉄骨屋さんに補強をしてもらいました。
ここまで来たところで、再び設備工事屋さんもが入ってきての配管工事、電気の配線工事などが始まります。
建主さんと、図面上では何度も打合を重ねて来た電気工事ですが、そろそろ、現場でのコンセントやスイッチの位置打合が必要です。 やはり建主さんには、図面だけではわかりにくいところがありますからね。

解体工事の時に、正確に納めきれていなかった部分については、土工さんなどにお願いして少し修正してもらっています。


設備工事がある程度すすめば、断熱工事、耐火工事などへと進みます。
これまでの、「国道沿いの家」の現場の様子はこちらから。
http://www.guild-design.com/category/仕事/big-balcony-house/ 

02
17
 大雪の残る中、地鎮祭が無事執り行われました。

本当なら1週間前の土曜日、8日に予定していた地鎮祭でしたが、記録的な大雪のために、あらためて大安を選び、17日に執り行われました。

1週間まっての地鎮祭でしたが、金曜日から、再び東京では記録的に大雪となってしまいました。
日曜日、雪は止み晴れ上がったものの、まだ雪が残り、足下の安定しないなかでしたが、神主さんには氏神様をむかえ、四方を清めていただき、無事に工事の安全を祈願する事ができました。
神主さんからは、鎮め物、家内安全のお札をいただきました。

地鎮祭を終え、これから現場が始まります。
まずは、先週報告のあった地盤調査の結果を受けて、これにどう対応するかを現在調整中です。今週中には、建主さんとの打合を詰めて、工程を組立てていくこととなります。
 

02
7
 軽鉄屋さんとの打合

この建物は、北側斜線を2方向から受けています。
既存状態での確認時でも、斜線による影響から、上階部分では、斜めの壁、折れ曲がる柱や梁などの影響から、複雑な柱型、梁型が室内に現れていました。
それらは図面化されて残されていないために、こちらの想定による計画を、半ば現場で確認しながらの修正が必要となっています。
どうやったら、より建主に有利になるか、よりシンプルにまとめられるかは、工事をする軽鉄の職人さんとの打合もとても重要です。

ここのところ、一日おきの現場での打合です。
本日が、そのメイン。
斜めと斜めがいくつもぶつかる部分の取合いの確認を、現場で墨出、糸張りによる仕上げラインを確認をしながらの作業です。

こちらからのデザインに対して、軽鉄屋さんからの工法提案、さらにこちらから、よりすっきりさせるためのアイデアなどなどと、打合を重ねていきます。

今日の打合で、一番厄介な部分をクリアできました。
まだしばらく現場とは濃密な打合は必要ですが、これで順調に進みそうです。

 

02
4
 軽鉄工事がはじまりました

今春から墨出を確認していた国道沿いの家の現場では、ようやく軽鉄工事による天井下地、壁下地が組み上がってきました。


消費税がらみの駆け込み需要の影響で、昨年末から現場での人手不足の状況はきわめて顕著になってきています。知人の建築家からも、職人さん不足で現場が止まってしまっているという話を、聞くようになりましたが、この現場でもその影響をかなり受けています。
当初の工程では、1月には終わっている軽鉄工事ですが、ようやく2階部分が完了し、全体の3割程度しか進んでいません。
現場監督も工程管理が大変だとは思いますが、建主さんにご心配をおかけしていて申し訳ないかぎりです。
我々は、なにより、無理な工程で質が落ちないように、しっかりと現場監理をしていかなければなりません。


上の写真は天井の梁型の囲い。
リフォーム現場では、既存の梁がままならず、デザインの邪魔になる事があります。この現場でもそんな梁が何カ所かあるので、天井には少し変化を持たせながらも、すっきりしたデザインにまとめる工夫をしています。