05
18
 ちょっと早めの1年検査

昨年竣工した「国道沿いの家」は、半年検査が遅れてしまったので、ちょっと早めの1年検査という時期になってしまいましたが、工務店さんと、確認におじゃましてきました。

「国道沿いの家」は、鉄骨造の住宅のリノベーションですが、幹線道路からの騒音は厳しいものがあります。
ご主人は、実家であるこの建物には慣れていらっしゃいましたが、これまで住宅街に住まわれていた奥様は、騒音を心配されていました。
国道側に造った、お子さんたちの遊び場になるようなインナーバルコニーは、騒音対策でもあったのですが、奥様も、どうも音には慣れてこられたようです。

外壁側にサッシを取付けた室内バルコニーですが、防水もしていて、お子さんたちが水遊びを楽しむ場所です。ご主人のウェットスーツの干場でもあります。
少し前からということですが、ここのサッシの横引き網戸の調子が悪くなっていて、 修理をお願いしています。

  
枠のつなぎ部分の割れや、タイルと目地埋め残し、タイル壁際の目地のひび割れなど、気になるところが見つかっていますので、補修改善を工務店さんに確認してもらいました。
住まわれている様子をうかがうと、とても喜んでいただいていて、こちらとしてはうれしい限りです。
 
リビング天井に吹抜を造ることで現れた鉄骨梁には、吊り輪が下げられて、お子さんたちの遊び道具にもなっているとのことです。

  
玄関ホールに開けたガラス窓には、かわいい小物が並んで、階段から下げられたチランジアがアクセントになっています。
米びつも大きなガラス瓶、なかの虫除け唐辛子のケースが目立ってます。
洗面上もきれいに使っていただいています。
手直しの終わった頃に確認にお邪魔して、その頃には、竣工写真の撮影をお願いしてきました。
 「国道沿いの家」の現場の様子は、こちらからどうぞ。
http://www.guild-design.com/category/仕事/big-balcony-house/ 

07
29
 手直し工事の確認

既にお引っ越しされているのですが、「国道沿いの家」では、生活の始まった中、工務店さんに手直し工事を続けてもらっていました。
夏休みで、とっても元気な息子さんの大歓迎を受けました。

奥様から、工事がなんとか終わったことで、やっと生活を楽しめるようになってきたと伺いました。
引渡時点で残工事や手直し部分がけっこう残ってしまったので、生活する中での工事となり、なかなか落ち着けなかったことと思います。
これから、ぜひ、楽しんでいただきたいと思います。

ご主人、奥さんから、素敵なポイントとして、階段からインナーバルコニーを通して見おろす国道の風景が素敵だと伺いました。
こういう風に見えてくるとは、我々も考えていなかったのですが、国道を行き交う車を見おろせる階段2段目くらいのポイントは、たしかに素敵です。
ご主人は、朝、まずここに座られるそうです。
都市の中ならではの風景なのに、緑もたくさん見えて、すばらしいです。


どことなく落ち着けない職人さんの入る生活だったとは思いますが、きれいな生活のシーンが見えてきました。
奥様とともに積み重ねてきたリノベーションデザインが、ようやく形になってきたようです。

06
5
 引渡

お引っ越し日の前日となり、「国道沿いの家」の引渡がおこなわれました。

職人さんの手配がつかず、工事の遅れが続き、手戻りがないようにと、最後の収拾管は、設計者も現場につきっきりのような現場でした。
現場も大変だったろうとは思いますが、設計サイドでも、時間のしわ寄せは、他のプロジェクトに影響が大きく、我々の負担だけでは済まなくなっていて、この状況がいつ終わるのかと、困惑しています。
ともあれ、仕上状況の最終確認をおこなえる程度までは、まとまりました。
まだまだ、手直し部分が残っていますが、その場所の確認をし、機器類の説明、鍵の引渡、現場の引渡がおこなわれました。
この計画は、大きなバルコニーが欲しいという、建主さんの大きな希望から始まっています。
国道沿いに大きなインナーバルコニーをつくることで、国道からの音を遮る場所としながら、子供たちの遊び場、光を取込む場所、風を呼び込む場所として、とても有効な場ができたように思っています。

インナーバルコニーではありますが、ちゃんと防水もしています。鉄骨造のお住いのスケルトンリフォームですから、防水などの工事は、比較的安心できる工事です。
お子さんと、水遊びもできるほんとのバルコニーにつくっています。

バルコニーとダイニングの間は、木製建具で仕切られます。

木製建具のガラスは、まだ届いておらず、残念ながらこれも残工事です。
階段廻りのコーナーはお子さんたちが勉強する宿題コーナー。机や、本棚が仕込まれます。ピンがさせるシナベニヤの壁もできています。
くつろぐ場所として考えたリビングは、建物の北側で、国道から最も奥まった静かなところです。
北側斜線の影響のため、この階では壁は、急勾配な屋根です。

キッチンはこのフロアの中心で、キッチンが、ダイニングとリビングをつなぐプランニングとなっています 。
この上の階が、寝室フロアですが、北側斜線の影響は厳しく、小屋裏部屋のようです。そこが、なかなかの魅力になっているフロアだと思っています。

この寝室はリビングと吹抜でつながっていています。
引渡の終わった後も、手直し部分を少しでも減らそうと、監督さんと職人さんが、遅くまで修正作業でした。

残工事、手直し工事の予定日リストを早急にまとめてもらいます。
クライアントには、お引っ越し後にもう少し、ご迷惑をおかけしてしまいますが、われわれも、近々確認に伺わなければなりません。
これまでの現場の様子はこちらから
「国道沿いの家」
 

05
22
 ご両親のフロアの引渡前検査

「国道沿いの家」のリノベーションも大詰めです。
今月末にはお引っ越しを予定してますので、そろそろお引渡前の検査をして、手直しや補修箇所の確認もしておかなければなりません。
二世帯住宅でもある「国道沿いの家」では、まずは、ご両親のフロアでのチェックです。
手配の遅れに悩まされてきたこの現場ですが、どうにか仕上がってきたものの、塗装、木製建具、電気器具など未施工部分が残るなか、補修等の指摘箇所の確認を行いました。

残念ながら、しっかりとした工事完了の状況が、つくれていない中での検査となりましたが、来週は、クライアント世帯部分の検査を予定しています。
検査の後は、クライアントに、ご近所のカフェでお昼をごちそうになりました。たっぷりランチです。



 

04
27
 工程確認

工事が遅れている「国道沿いの家」の現場ですが、室内では大工さんの人数も増え、壁下地のプラスターボードを貼るGL工法のボード屋さんの工事が進み始めました。

この間まで見えていた外壁部分のウレタン吹付けの状態が、GL工法によるボード張りでかなり隠れてきました。
GL工法というのは、セメントのようなどろっとした塊のボンド=GLボンドを、団子のようにして壁につけて、プラスターボードを貼っていく工法です。
ボードを貼る下地を大工さんや軽鉄屋さんが造らなくても、断熱材の上に直接はれるので、手間がかからず、コストをおさえられる工法です。
正面は木下地が組んであります。ここは必要があって木下地を組みました。大工さんの工事です。

大工さんが、巾木部分のアングル目透かし納まりのための下地とアングルを取付けると、ボード屋さんが、GL工法で、ボードを貼っていきます。
大工さんが、ボード屋さんに追っかけられるように、工事を進めています。
外部では、板金屋さんも入ってきて、ガルバリウム鋼板による屋根葺きの工事が進んできます。

下から見上げてもけっこう急勾配な屋根だということはわかりますが、上から見下ろすと、絶壁です。屋根足場を組んでの屋根屋さんによる工事ですが、屋根屋さんでなくてはとても出来ない工事です。トップライト廻りの納まりを確認に、登っただけで足がすくむような足場です。餅は餅屋ですねと屋根屋さんに声を掛けると、上にフラットルーフがなければ、出来ないような工事だよっていわれました。

室内も外部も、少しずつですが、先が見えるようになりました。
この日は、建主さんにも来てもらい、工事の様子をみてもらうのと同時に、引っ越し予定日の確認をしました。
残り一ヶ月程でお引渡です。

04
24
 工事工程が思うように進みません


今日は、大工さんと設備屋さんが工事中でした。
設備屋さんに話を聞くと、以前を思うと、給排水管はとても施工しやすくなったとのこと。今の現場では、この架橋ポリエチレン管がほとんどになりました。
架橋ポリエチレン管になることで、衛生的で、耐久性も増しました。しかも現場では加工もしやすく、管のジョイントも随分と楽に安全になったようです。
ジョイントもなく、長い配管が簡単にできるようになったので、さや管ヘッダー方式も可能になったようなものですね。
昔は、鋼管、ライニング鋼管、塩ビ管、銅管、さらにステンレス管なんて耐久性や衛生性を求めた管もありましたが、どれも配管、とくにジョイントは手間のかかるところでした。

着工時から、業者の手配、段取の混乱気味だった現場ですが、今だに工程通りに工事が進まずおくれ、予定がずれ込んでいます。
先週時点での現場確認、工程予定では、今週の打ち合わせ時点で、完了していると思っていた工事が、完了できていません。ここのところ、その繰り返しです。
この建物は鉄骨造ということもあって、木造大工さんの仕事とはちょっと違った職方が必要にはなります。監督さんの話によれば、今だにビル系の職人さんは、全く人手が足りないそうです。
大手のゼネコンが、高額の人工で、抱えてしまっているとのことなのですが、さすがに、そろそろ引越し時期を決めなくてはならなくなりました。
週末には、施主を交えての工程会議です。
 
大工さんと設備屋さんが工事中でした。
設備屋さんに話を聞くと、以前を思うと、給排水管はとても施工しやすくなったとのこと。今の現場では、この架橋ポリエチレン管がほとんどになりました。
管の性能が向上しただけでなく

04
20
 床組下地が始まり、防水の下地も始まりました

もう先週のことなのですが、2階では、床の下地づくりが始まりました。床の組み方は、いわゆるフリーフロアという置き床タイプです。2階はもう終了です。

ギルドとしては多い納まりですが、床と壁の取合い部分を、巾木をなくして、アルミのアングルを使った目透かしで納めます。
現場では、これにちょっと手間取ったようです。神崎さんとしては、以前の現場でもお願いした納まりなので、ちょっと指示が徹底していなかったのでしょうか。

もともと室内だったところですが、バルコニーの防水下地作りも始まりました。
このバルコニーは、国道からの音のバッファーとしての騒音対策エリアで、バルコニーの外回りには、サッシもつくので、実は室内。
でも、バルコニーだから、お子さんの水遊びの場所にもなるので、防水しましょうということで、ちょっと変わったバルコニーなのです。
防水の立上がりのために使うコンクリートの錬りは土工さんが現場で錬っています。
生コンを頼むには量が少なく、でも人手で錬るのはけっこう大変なんです。

立上がり部分に充填完了。防水の立上がり部分の下地はこれで大丈夫です。

この日の打合は、家具の納まり、製作建具、鉄骨階段の木造階段部分との取合い、網戸の納め方、バルコニー手摺のデザインと取付け方法などなどです。
大工さんのさらに増強されるようですが、心配なのは、工事工程です。

04
15
 いつの間にか新緑の季節に。大工さん入ってきました。

桜の頃が終わり、気がついてみると現場の窓からは、青々としたケヤキの新緑が。

この寝室のトップライトは、とても貴重な窓になるはずです。

現場には、一人だけですが、ようやく大工さんが入ってきましたが、なかなか工事はスムーズに動いてないようです。
この日の現場打合は、ほぼ固まってきた仕上げ材料の確認ですが、仕上げ工事の前にしておかないといけない工事項目が、まだ多く残っています。
現場への工事の催促、工程のスムーズな流れを求め続けています。

 

この現場で初めて見たように思いますが、電気屋さんが先に入れておいた配線をとりだして、スイッチやコンセントを取付ける穴が、きれいに開いています。

だいたい左の様に、ノコできった穴ばかりをみてきたのですが、右のようなきれいな切り口の穴が。

この現場の電気屋さんは、小判形にノコ刃が廻る穴あけドリルを使っていました。ノコを突き刺してボードをきっていると、間違って配線を傷つけてしまうこともあるそうですが、これを使うとそういうこともなく、短時間で開けられるそうです。
なかなか優れものです。

 

04
11
 タイル選び

先日、事務所でクライアントと仕上げ材料の打合をした「国道沿いの家」ですが、その時に決めきれていなかったタイルの最終確認のために、奥様と青山のサンワカンパニーのショールームに行ってきました。

前の休日に、ご夫婦で探しにきていて、なんとなくイメージを固めていていただいたこともあって、すべてのタイルと決めらることができました。
奥様が、夢なんだけど、ちょっとあきらめていたとおっしゃった、キッチン前のタイルも決められて、ぐっとキッチン廻りもしまってきた感じです。
奥様から、われわれといっしょだと、悩んでいたものがすんなりと決められて、うれしいと言っていただいて、 我々も喜ばしい気持です。
サンワカンパニーまで、自転車で出向いたので、タイル選びの後は、少し廻り道をして、最近オープンしたカールハンセン&サンのフラッグシップショップを覗きに向かいました。
その途中で、キラー通りのワタリウム。
中には入らなかったのですが、ここはいつも刺激的ですね。
気がつきませんでしたが、前の歩道からストライプはつながっているような。

カールハンセン&サンでは、安藤さんの椅子に初対面。座らせていただきました。なかなか座りやすい椅子でした。

そのまま、キラー通りを千駄ケ谷の方に向かうと、外苑の森。
オリンピックまでには、この風景はどのように変わってしまうのでしょうね。
あまりに巨大な造形は、はたしてここに納まるのだろうか。

 
 

04
8
 鉄骨階段取付

「国道沿いの住宅」では、断熱材(現場発泡硬質ウレタン)の吹付けが終わったのを受けて、軽鉄下地部分のプラスターボード張りが進みました。

天井まで貼り終わってくると、はっきりとスペースの形が見えてきます。
この写真でまだ貼られていない外壁部分は、GL工法という石膏系のボンドで貼付ける方法で、プラスターボードを貼っていきます。

北側斜線の影響で、既存の外壁、柱、梁がかなり勝手な角度で勾配をつくっている部分があります。その部分のボード張りの納め方はまだまだ不十分で、軽鉄下地の仕事では、細かく納めきれない部分が残ってしまっています。残りは、大工さんが入ってからの調整にまかされています。
本来の工事工程なら、断熱材の硬質ウレタン吹付けが始まる前に取り付いているべきなのですが、ようやく鉄骨階段が取り付きました。
鉄骨階段の取付けには、どうしても熔接しなくてはならない部分があります。ウレタンは、難燃性とはいえ 燃える材料ですから、ウレタンが吹かれた後からでは、慎重に熔接しないといけなくなります。現場としては、やりたくない工事になるのですが、ここにも、ここのところの業界の混乱が現れています。

04
1
 

先日、建主さんに事務所へおいでいただき、仕上材の確認をしました。
仕上げについての打合も、なんどかしていますが、現場が進み、住まいの様子が、だんだんと確認できるようになってくると、気持は動くものだし、より具体的に考えられるようになるものです。
図面の段階では、すこしぼんやりしていたことも、イメージをつかみやすくなってくると思います。
そこで、仕上げ材料の確認です。今までは、ある意味で方向性をきめていたようなところもあり、 もう一度、今まで決めていたものをみていただき、再調整です。
クロスや塗装の色などもそうですが、まだフィックスしているわけではありません。
説明をさせていただき、現場でサンプルをみていただきながら、決めていきます。
その打合に、「今日剪定作業があったので」とおっしゃって、桜の枝のお土産をいただきました。事務所にちょうどいい花生けがあるわけではないのですが、パッと花やいだ雰囲気になっています。

03
29
 ジェルデ社の照明器具

鉄骨造住宅のリフォームを進めている「国道沿いの家」では、ちょっとかわいらしい照明器具をネットで見つけて、クライアントに提案したところ、とても気に入っていただき、採用することになりました。
初めて使う照明器具については、実物を見ないと心配です。
見つけた照明器具は、フランスの「ジェルデ社」のアーム付のブラケットで、日本にはショールームがないようなのですが、東京では、恵比寿のPACIFIC FURNITURE SERVICEが取入れていて、ショールームに展示があるということでしたので、時間を見つけて確認してきました。

商品の色は、7〜8色はあるようなのですが、お店においてあるのは4色程度、すべてがそろっているわけではないことが、ちょっとつらいところですが、白が思いのほか良かったので、好印象でした。

スタイルは違いますが、赤もなかなか捨て難い。

こんな椅子もなかなか素敵です。レトロなようで、なかなか無駄のないデザイン。

久しぶりの恵比寿の街ということもあってか、PACIFIC FURNITUREのお店では、照明器具の確認だけでなく、いろんな商品を楽しくみてきました。