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 外壁工事進む

「茶の間のある家_リフォーム」は、外壁の仕上げ工事が進んでいます。

建物同士の間が狭く、お隣の外壁に手が届きそうです。
 
この現場では、ギルドデザインでは使うことの少ない金属製のサイディングで仕上げます。
普段は、モルタル下地に吹付塗装だったり、板金屋さんに金属板を折り曲げて仕上げてもらう金属板葺き。この現場では、狭い場所での作業性や仕上げ材料の重量を考える必要がありました。
隣家の外壁が近く、人が入るものやっとの作業環境であったり、構造の耐震補強はするものの、柱や梁の既存部材が細いこの住宅の軽量化への配慮です。

外壁に取り付くものは、サイディングを貼る前に下地となる材料を取り付けておきます。
上の写真の外壁から突き出たボルトは、エアコンの室外機を固定するためのもの。
お隣との間に塀のある高さまでは、室外機を置くことができないために、少し高いところに取り付けます。

新設した出窓の庇は、屋根屋さんに葺いてもらっていますが、外壁との取り合い部分には、見切り部材が入ります。
金属サイディングの端部収まりでは、部材を追加して雨仕舞いをよくします。
下は、外壁の出隅部分と窓周り。
部材を追加することで端部収まりを作るので、少し煩雑な感じにはなります。
 
外壁には、通気層を作ります。
断熱材の吸った湿気を逃がすために、<水は通さないが湿気は通す>というシートを貼って、仕上がりの外壁サイディングの裏側に空気の流れる層を作ります。
この層に、内部の湿気は、壁の中から抜けてくるが、外から侵入した水は、中には入らないというものです。
この層の空気は壁の下から入り、屋根のキワで外に抜けるようにしています。
下の写真がその層です。胴縁という細い木の厚み分が、空気の流れる層になります。

外壁サイディングの残されている部分は、金物屋さんが作ってきたプレートを、これから取り付けるために貼り残されています。
取り付けるプレートは、後から布団干しのフレームやバルコニーの庇、物干し金物などを取り付けるためのものです。デザインされたそれらのフレームの姿は、もう少し後のご紹介になります。

内部では、前回残っていた窓周りのウレタン吹き付けも完了しています。
狭い隙間に吹き込んでもらっています。

トップライトもつきました。

ユニットバスも付いています。
最近のものは、浴槽部分はしっかり断熱されています。
これまでの現場の様子はこちらからどうぞ。
「茶の間のある家_リフォーム」

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 下地工事が完了

「アトリエのある小さな家」の下地工事がほぼ完了です。
現場では、詳細部分の確認と収まり打合せをしてきました。
外部では、左官屋さんによるモルタル下地が、しっかりと押さえられて仕上げっています。 小さな粒程度の柚肌状の吹付塗装で仕上げるので、左官による平滑な下地造りが大切なポイントとなります。

室内も仕上げのためのプラスターボード張りが完了して、これからが壁天井の仕上げ工事となります。

この吹抜には、まだ鉄骨のストリップ階段がついていませんが、数日後には取り付け予定です。
プラスターボードの止め方も、大工さんは、結構気を使ってとめてくれているようです。ビスピッチなどバラバラな工務店が多い中、適切なピッチを守っていて、これならこのまま仕上げでもっていいかって感じです。
バルコニー壁に開けた窓の収まりも確認してきました。
壁内通気用部材も問題なく収まっていて、笠置部分と壁との取り合い部の雨水進入対策もしっかりできています。

釘からのサビは少し残念です。早めに吹付の仕上げをしてもらいたいところです。

もう少しで、仕上がりです。
 

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 外壁の下地造りが始まりました

外壁工事が遅れていた「父娘で暮らす大屋根の家」の現場も、ようやく外壁工事が本格化しました。

この現場では、江中建設さんのお薦めを受けて、外壁をベースB大壁工法という半乾式モルタル工法で施工します。
防水紙+リブ付きラス+軽量モルタルで工場成形された板材をタッカーで通気胴縁上止めて、ラスが重なり露出しているジョイント部分を、ベースBモルタルで埋めた後、全体に上塗りとともにグラスファイバーメッシュを埋めてクラックを抑えるという工法です。

工場成形されたセメント板にはタッカーを打つポイントまで印刷されています。
左官屋さんが丸鋸で簡単にカットすることができて、板の取扱は良いようです。

まだ裏側は、通気胴縁のままですが、大工さんがここまでをつくっておいて、左官にバトンアタッチされます。
乾式セメント板を貼るとこんな感じになります。

出隅などには専用のコーナー材もあるようです。防止シートを重ねた上にコーナー用のラスを止めています。

バルコニーの手摺壁廻りの防水処理もしっかりしています。
この現場のバルコニーの手摺壁は、スチールを使うので、木造の部分は低く抑えてあります。
そこで、外壁との取合い部分には、FRP防水が、躯体構造用合板の笠木上まで立ち上がり、十分な防水処理がされているのですが、笠木下には、このようなガルバリウムの捨て板金も入り、将来雨水が入ってきそうな部分の対策は万全になっています。

室内は、ドイツ漆喰の下地になる紙クロス張りがほぼ完了しています。
このままでも、きれいな仕上がり具合にみえてきます。
ルナファーザーなどの塗装仕上げの時と同じ感じで、下地のクロス張りまででいったん中止して、壁が汚れてしまったら、仕上を塗りましょうっているのだって大丈夫なくらいです。小さなお子さんのいるご家庭なら、ある話です。

 
 

06
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 木製サッシ、バルコニー防水、外壁通気など

少し前になりますが、木製サッシも既に取付けられて外壁造の準備は完了です。
梅雨入りが例年より早かったためか、「父娘で暮らす大屋根の家」の現場は、外壁工事がなかなか進みませんが、梅雨の晴れ間があるたびに、少しづつですが進んでいます。

このサイズになると、木製サッシもちょっと重く、女性ではたいへんかもしれないという重さに、ちょっと戸惑っていたのですが、天気がよくなると動きが軽くなりました。湿気の多い雨の日は、木部が膨張するからなのでしょうか。
バルコニーの防水も完了しています。
写真は排水溝とオーバーフローの穴です。
バルコニーには、オーバーフローは必需品です。普段はほとんど使われることのない穴ですが、万が一、排水口が葉っぱなどで塞がれて、水が流れなくなった時には、無くてはならないものとなります。

外壁では、壁内にたまって結露するかもしれない湿気と外部からの熱を逃がす外壁通気層のための通気胴縁が取付けられてきました。

下の写真は、外壁と屋根の取合い部、ケラバの屋根垂木に開けられた穴です。
外壁からあがってきた湿気や熱気を屋根内にまわして、屋根の通気層から排出するための穴です。 上の写真にも屋根板金の下端に少しだけ見えています。

軒の板金工事もほぼ完了です。
玄関ポーチの庇には、内樋がつけられています。軒先の薄い庇ですから、内樋も深さはギリギリを樋廻りは、FRP防水で包まれています。

2階寝室の出窓の庇も、もう既に板金が葺き上がっています。
大きな庇ではないので、板金1枚による吹き上げです。なかなか、ハゼが無いのってのは、なかなか小気味いいものですね。

 
 

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 足場がとれました


 
ようやく外観の全容が見えてきました。
完了検査、お引き渡しにむけて最後の追い込みです。
その日伺った日は、建具と壁クロス貼りと外構工事が中心作業でした。
 

 
クロスを貼る作業は、撮影してるこちらも息止めてしまいます・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
こちらはクロスの糊付け作業。現場で糊付けしますので職人さんの息のあったコンビネーションが重要です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一方こちらは搬入されたばかりの特注シンクです。お施主様のご要望を取り入れ細かい寸法まで考えて発注しました。水栓金物など付いた姿が楽しみです!

 
 
 
 
 
 
 
 

 
レンジフードやキッチン家具も順次取付けられていきます。
 
 
 
 
 
 
 

中庭のウッドデッキ。右上の白いものは物干用の金物です。取付け待機中。

中庭も完成間近です。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
建具もほぼ入り・・・、

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お施主様の以前の家から持ってきた、背比べの傷跡のある思い出柱も鎮座。
新居になってご家族の暮らしの中で今後はどんな思い出を刻んでいくのでしょう・・・。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
以上、完成目前の作業状況レポートでした。(あ)

08
13
 外部工事が先行して進んでいます。

お盆休み前に、現場打合せに行ってきました。
現場では、大工さんが外部工事を進めるために下地づくりに追われています。
板金屋さんに屋根工事を進めてもらうために、壁と屋根の取合い部分の下地づくりが先行していて、板金屋さんが、順次ガルバリウム鋼板の屋根を葺いています。
先週は、ルーフィング状態でしたが、トップライトと玄関ポーチ部分を除いてほぼ葺き上がっています。

トップライトは、屋根に穴をあけることですから、防水のためのルーフィングも慎重に取付けられますが、屋根の板金も、工夫のしどころで、水が入ってきたとしても、ルーフィングにまでも廻らないように、裏板をしっかり入れて、水を軒先に流すようにしています。

屋根のガルバリウム鋼板の立て平葺きは、当社ではよく使う葺き方ですが、板金を手加工する職人さんが減ったのか、どちらかというと、コスト(手間)を押えるためということがおおきいのでしょうが、近年、規格品の立て平ものを使われることが多いです。
そうすると、軒先などの端部は、プラスチックのキャップがはめられてしまい、とても興ざめな納まりになってしまいます。
この現場でも、規格品を使わず端部は折り曲げて納めてくださいとお願いしてあったのですが、 なかなかそうはいかなくなって、規格ものになったもので、どうなるものかと思っていたのですが、板金屋さんがちょっと気を利かしてくて、ガルバリウムによるキャップを探してくれたみたいです。
これなら、まあ、いいかな、です。

ちなみに、折り曲げて納めていくと、こんな感じ。
これは、「季節を見おろす家」の屋根です。地方には普通にこうしてくれる職人さんがいるんですね。

下の写真は、壁の通気を屋根の通気層に抜いていくための穴です。
ちょっと雑な感じであいていますが、ここの軒は、軒裏現しで軒先が上がっていくので、壁の通気が、軒との取合い部分で抜きづらいため、屋根の通気層へとつないでいるんです。
ちょっとわかりにくいところかもしれませんが、この段階の現場では、通気の流れがちゃんと打合通りにできているかの確認は、隠れてしまう場所であるだけにとても重要な部分の一つです。

暑い一日でした。現場で働いてくださる職人さんたちには、頭が下がります。
とりわけ、屋根での板金屋さんはガルバリウム鋼板からの照り返しもきついという大変な場所での作業で、いろいろと考えて納まりを作ってくださっています。ありがたいことです。
現場からの帰り。暑い中での帰りのバス待ちは、どこかまったりとおおきな木にも雰囲気のある停車場です。 なかなかいい感じでしょ。

07
22
 屋根には断熱材が貼られました。

上棟以後、順調に現場は進んでいます。
現場が動き始めたことで、大工さんはじめ、各業者さんからも現場を進めるにあたっての質疑が出てきました。図面だけでは伝えきれない部分や、性能に対しての現場の考えと設計者の考えとの擦り合わせなど、どうしても現場での打合が必要になります。

外壁の構造用合板が貼られ、屋根の構造用の合板の上には、すでに断熱材が貼られています。この断熱材の上には、夏の太陽熱から室内をまもるために、熱気や湿気を逃がすための通気層が作られます。通気層の上にはもう一度、野地板が貼られ、防水、屋根の仕上げへと続きます。


屋根の断熱材と通気層を作るための通気胴縁の様子です。断熱材の下から出ている白いシートは、湿気は通すが水は通さないというシートです。
室内で上昇した湿気は通すが、万が一雨漏りしてもこのシートが二重の防水の安全を担っているということですね。
この外断熱の屋根はLDKの屋根で使います。リビングダイニングキッチンでは、屋根を支える垂木と野地板を見せる、いわゆる屋根裏をみせちゃうデザインを採用しているからです。
向かいの寝室棟の側は内断熱のため、まだブルーシートで覆われています。