05
7
 2020年 Best of House デザイン賞

うっかりしていたというわけでもないのですが、ご報告です。

一昨年に続いて、今年も「Best of House デザイン賞」をいただいていました。
賞をいただいていたのは、デッキ部門で、一昨年と同じく、都内の狭小住宅に作ったプライベートなデッキバルコニーで、「ろじのさき」という住宅のものです。

「ろじのさき」は、建築面積が、8.2坪程度しかとれない敷地条件の中、プライバシーを守りながら、リビングダイニングとバルコニーの水平方向のつながりや、吹抜による垂直方向への広がりをつくり、住宅密集地でありながらも、敷地周辺の状況を考えることで、陽射しや風通しを確保した住まいです。

つい先日、この「ろじのさき」は、Houzzのデンマークのサイトでも特集記事に取り上げてもらっています。
「リラックスとインスピレーションを与えてくれるテラス」というような事例で、「ろじのさき」は、日本の禅のイメージを与えてくれる空間として選ばれたようです。
そのデンマークのサイトはこちら。
Billedskønt: 15 terrasser får os til at drømme om sol og sommer

「ろじのさき」の竣工写真はこちらからご覧になれます。
works>ろじのさき

「ろじのさき」の最近様子や工事の時の様子は、こちらからご覧になれます。
blog>ろじのさき

02
7
 蓄熱型床暖房を体験してきました

水を使った蓄熱型の床暖房<アクアレイヤー>の体験で、イゼナHOUSEにお邪魔して、代表の前田さんから、興味深いお話を伺ってきました。

お邪魔した日は、寒波が来ていて、関東エリアは降雪・積雪で、寒々として日のお昼頃でしたが、イゼナHOUSEは、玄関に入るとすぐにわかるくらいのホカホカでした。
床暖房には、温水を循環させるタイプや、電気による発熱を使うものが一般的なイメージですね。
熱源としは電気、ガス、灯油などがあり、工事としては、パネル状になったものや薄い発熱帯シートを床材の下に敷き詰めていくとか、コンクリートや土間の中に埋めるものなど、細かくみていくと種類は多様で、使い方や使い場所を考えながら適材適所で検討する必要があります。
アクアレイヤーは、株式会社イゼナが提供している水を使った蓄熱型の床暖房システムです。水を温めて蓄熱し、輻射熱と床材を温めることによる熱伝導を使った床暖房になります。
この日も、電気代の安い深夜電力を使って水を温めているので、深夜電力の終わる時間、朝7時には温めおわっていて、お邪魔したのは5時間後くらいなのですが、蓄熱性の高さなのでしょう、玄関を入ってすぐにわかるくらい建物の中は暖かい状態を保っています。

住宅で蓄熱型の暖房を計画する時、蓄熱させる材として、よく使われるのはコンクリートであったり、土間であったりしますが、実は水は、コンクリートの2倍の蓄熱量があるのだそうです。蓄熱材としては、極めて優秀なのです。

水(湯)を使っているメリットのもう一つは、対流をするということ。
床暖房で、時々問題とされることの一つに、低温火傷があります。
一般的な床暖房では、温度は常に一定に供給されるために、人の座っているところは熱の逃げ場がなくて、どんどんと温まるため、長時間動かないでいる赤ちゃんやお年寄りは、気がつかず、低温で火傷を起こしてしまうというものです。
アクアレイヤーは、床の下に水の入った袋が敷き広げられているのですが、部分的に熱が溜まってくると、水の対流により、熱は他の部分へと拡散し、均一になっていきます。
それで、低温火傷は起きにくいのだそうです。
イゼナさんとしては、水の蓄熱性の高さをもっと積極的に使う「ヒートバッテリー」というシステムを展開し始めています。
アクアレイヤーよりもっとたくさんの水を使い、「熱の電池」 のようなものを作り、床暖房だけでなく、室内全体の温熱環境を調整していこうというものです。
第1号が完成して、これからデータを取っていかれるようです。
この「ヒートバッテリー」計画は、とてもシンプルなのに、可能性が広がるように思っていて、 展開が楽しみです。

イゼナHOUSEの床には部分的にアルミ製のフローリングが使われていました。
熱伝導性の良いアルミは、普通は冷たい床になりそうですが、暖房時はむしろ暖かく、夏場では体の熱を逃がしてくれるので、寝転がっているとひんやりと気持ち良いのだそうです。
これは、ワンコにはありがたい床かもしれません。

これは、災害時のセット。
アクアレイヤーにはたっぷりと水が蓄えられているので、災害時に断水した時に、その水を飲み水などに使うためにキットです。

アクアレイヤーは、とても快適な環境を提供してくれそうですが、まずは、建物の断熱気密性を高めておかないと熱は逃げるばかりです。
ようやく、関東エリアでも断熱気密への意識が高くなってきました。
ここのところ、ギルド・デザインとしては、省エネ4等級の住宅をお勧めしてきていますが、住宅メーカーではZEH仕様が基本となってきています。
ZEHのために、太陽光発電をするかどうかはともかくして、一次エネルギー消費量を押さえ、窓周りの断熱性の向上は、これからの住宅の大きな課題なように思っています。

 

01
27
 「ろじのさき」がhomifyにピックアップされています。

「ろじのさき」が、住まいの写真情報サイト「homify」の特集記事にピックアップされました。

homify(ホーミファイ)は、世界の住宅デザイン・北欧インテリア・収納雑貨・DIYアイデアなど、最新の情報を得られる「住まい」総合ポータルサイトです。
homifyでは、たくさんの住宅に関わる特集記事が用意されていますが、「ろじのさき」は、「住宅地でも快適に過ごせるスタイリッシュな狭小住宅」として、紹介されています。
「ろじのさき」は、8坪ちょっとの建築面積の小さな木造3階建て住宅です。
南側に3階建て住宅が建ち、道路幅は1.8mという古くからの住宅密集地にあります。採光や通風、プライバシー、高さ制限などを考えると、住宅地としては厳しい条件の場所ですが、都心というメリットを活かして生活するご夫婦とお子さん二人のためのコンパクト住宅です。
竣工写真はこちら works_ろじのさき
工事中やその後の様子はこちら blog_ろじのさき

07
21
 「ろじのさき」がWEB掲載されました。


日経住宅サーチは、日経グループの運営する、快適で上質な住まいを賢く選ぶためのサイトです。
その日経住宅サーチの「住むならデザイナーズ住宅」というコンテンツ、コラムに7月9日より、「ろじのさき」が「中庭型バルコニーで気持のいいLDKに」というテーマで、取り上げられています。
狭小敷地、敷地南に3階建てというような厳しい条件の中、広がり、明るさのある住宅をどのようなアイデアでまとめているのかが、解説されています。