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 ホテルオークラ本館

ここのところ東京は、建築の話題で事欠きません。
美術館等でのいくつかの建築展、ギルドでも鑑賞に行った映画、国民的関心である新国立競技場問題などなどですが、 惜しまれて閉館するホテルがありました。
たくさんのニュース番組でも取り上げられましたから、多くの方もご存知だと思いますが、ホテルオークラ本館の閉館、取り壊しです。
谷口吉郎らを中心に、戦後日本モダニズム建築の至宝として、建築技術、工芸技術を駆使して造られたホテルです。これほど品格のあるホテルは、ホテル御三家の中においても飛び抜けていたように思います。海外からの解体中止を求める運動もあるなか、8月31日にその営業を終えました。
最終日に、我々もお別れを兼ねて訪ねてきました。
最終日とあって、カメラが何台も入り、名残を惜しむ人たちでいつもの静けさはなかったものの、静謐な空間の質は、さすがオークラでした。


新しい建物は谷口吉郎さんのご子息、谷口吉生さんの事務所が関わります。
谷口建築設計事務所が、きっと平成の名建築を創ってくれることでしょう。

カテゴリー: 日常

2015年09月4日