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 「リノベーション住宅事例展」開催中

新宿のリビングデザインセンターオゾンでは、この秋の展示会のテーマは「リノベーション」のようで、「自宅リノベ・買ってリノベ 秋の大改造」と題して、リノベーションの可能性を探るイベントをいくつも開催中です。

セミナーや展示会、トークショー、相談会などの企画が順次つづいていますが、ギルド・デザイン磯村もこのイベントの中の展示会「リノベーション住宅事例展」にパネルや写真集を出展しています。

今回のリノベーション展への出展住宅は、数年前のものになりますが、「ワンコと暮らす家」です。
この計画は、築年数が10年くらいの住宅を購入して、自分たちの生活スタイルに合うように、間取り・デザインを変えるためのリノベーション住宅です。

築年数の古い建物のリノベーション・リフォームでは、だいたい解体すると想定外のものが出てくるものですが、この住宅は築浅で、2000年頃に確認申請をしている住宅でしたから、構造は、それなりには出来ていると思っていましたが、かなり古い考えで作られていて、2000年頃では、とても考えられない構造補強でできていました。

断熱性については、2000年の頃では、まだまだその重要性を考えている工務店さんは、東京ではほとんどいないような状況でしたから、想定通りのいい加減な施工方法でした。

まず、耐震・断熱の補強を前提に、住まい方やデザインに比較的はっきりとした要望を持っていたクライアントでしたから、クライアントとともに、二人三脚のようにデザインを調整しながら、まとめていった住宅です。

1階の寝室などのプライバートエリアと、2階のリビングダイニングキッチンを中心とした階とは、デザインが変わっています。
2階は、天井を落としたら現れた梁や柱を古色付けするように塗装して、壁や天井は白く塗装しています。
わんこのためには、無垢のフローリング、お留守番の時に外が覗ける窓などを考えてあげています。

「わんこと暮らす家」の竣工写真はこちらからご覧になれます。
works>「わんこと暮らす家」

「リノベーション住宅事例展」は、新宿パークタワーの3階、リビングデザインセンターのウェルカムプラザにて、11月6日(火)まで開催しています。
10時半〜19時まで、水曜日休館です。

お近くに行かれることがあったら、ぜひ覗いてください。

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 「ぐるぐるのぞく住宅模型展_建築家の家づくり」出展中

6月からになりますが、新宿のパークタワー、リビングデザインセンターOZONEで、模型の展示会「ぐるぐるのぞく住宅模型展_建築家の家づくり」が行われています。

 

家づくりをサポートしている「OZONE 家 design」に登録する建築家の実作の模型展で、20数名の建築家が参加しています。
そのうち5つの作品には、写真パネルによる解説がついていて、ギルドデザイン磯村が、昨年お引き渡しをしたマンションリフォーム「アジアンテイストリフォーム」もその一つに選ばれていますので、模型だけでなく、写真・解説とともに、ご覧になれます。

「アジアンテイストリフォーム」は、先日このブログでも、1年検査があったことをご報告しばかりです。
アイランドキッチンを部屋の中心に置いた、スケルトンのマンションリフォーム計画で、クライアントの現在の生活拠点である東南アジアで集められたものを中心に、デザインがまとめられています。

実は、模型はもう一つ展示されています。スケールが1/100なので、こちらは小さな模型で、「シュロの木のある家」です。
ご両親から引き継いだシュロの木のある土地での建て替え計画で、小学生の男の子二人の子育てを楽しむご家族の住宅です。
大きな吹き抜けと階段から子供部屋とつながる室内空間と、リビング前のデッキテラスから2階のデッキバルコニーからの子供室と繋がりもあり、部屋の中と外を回遊できるようなプランが特徴です。
大きな吹き抜けがありますが、断熱気密性を高くして、風通しや日差しの入り方を検討した室内温熱環境に配慮した住宅になっています。

この「シュロのある家」は、解説パネルが付いていませんが、ギルドデザインのworksより写真と解説をご覧いただけます。
こちらからどうぞ。
works>シュロのある家

 

会期が、9月4日(火)までとなりました。
会場は、リビングデザインセンター3階のウェルカムプラザです。

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 基本設計の確定

「型式住宅のリフォーム」の計画も、基本設計を確認していただくところまで進んできました。

基本設計段階では、工事金額を見積ることのできる詳細な図面をつくるのではなく、間取りや外観や断面(今回はリフォームなのでありませんが)、仕上げや予算金額など、少し具体的な計画の方針を確認していただき、この方向で進めることを了承していただきます。
基本設計がまとまると、工事をするための詳細な図面を作り始めます。
詳細な図面を描いた後に、間取りなどの大きな変更があると、変更する部分が多く複雑な変更になり、間違いの元になったり、作業量が多くなり、設計料の見直しをお願いすることになりかねません。
そんなことがないように、この段階までに時間をかけて打合せを重ね、ショールームで実物を見たりしながら、方針を固めていきます。
クライアントには、若いころ作った今の住まいでは、何もわからないまま造ってしまったという気持ちがあり、住まいについてのいろんな物や事を教えて欲しいといわれています。
そのなかで、暮らしやすい室内環境をベースに、より良い建材、好きなデザインをアドバイスをもらいながら選びたいとお考えです。
先日、リビングデザインセンターOZONEにいってきました。
一つの建物に、いろんな種類のショールームが入っているのは便利です。
家具屋さんでは、椅子に座ってもらい、座るのに気持ちの良い高さを知ってもらったり、キッチンコーナーでは、多様なキッチンを見てもらって、キッチンでできること、使い勝手を確認してもらうことができます。
他にも、塗装や床材を見てもらいました。
床材はマルホンさんで良いものを選んでいただきました。ここには良いフローリング材が揃っています。スタッフの方の丁寧な対応もありがたいです。

1階のLDK周りは、床暖対応ということで、ウォールナット厚板ばりの複合フローリングを選びました。
複合フローリングとは、無垢ではなく、いわゆる合板です。フローリングは床暖房の熱や乾燥によって収縮して、狂いやすいものです。特に無垢材は。
その点、複合フローリングは、木の持つ歪む癖を抑えてくれますから、床暖にはむいています。
その合板下地に、厚みの十分あるウォールナットの表面材を貼ったものを選びました。厚みが5ミリもあると、素材感は無垢材と変わらないと思います。
2階のプライベートなスペースには、お風呂上りに足触りが良さそうな無垢のオーク材をスプーンカット仕上げしたフローリングを選びました。
2階にも床暖房を入れたいという話もありましたが、今度のリフォームで、とても暖かな住宅に変貌するので、2階に床暖房までは必要はないということをご理解いただき、無垢材を使うこととしました。
これは、ご主人にとても気に入っていただきました。
この計画は、まだ少し時間がかかりそうですが、少しづつでも進んでいます。