カテゴリー:仕事, 型式住宅のリフォーム, 日常

最近、床材を考える時に、フローリングを選ぶのが標準となっています。
適材適所で床材を見直した時に、クライアントによっては、また、部屋に求められる機能によっては、カーペットを選択しても良いはずで、今回のクライアントにカーペットをおすすめして、ショールームにご一緒しました。
そこで、ちょっとカーペットの良さをまとめてみました。

フローリングには、木質感の良さもありますが、掃除がしやすく汚れもつきにくいなど、機能的にもおすすめしやすい床材です。仕上がった時には、少しハードな感じですから、空間の雰囲気もピリッとするのも良いところです。
反面、冷たさや硬さ、滑りやすさは、フローリングの弱点ともいえます。
カーペットは、かつては、安価な化繊の普及とともに、その暖かさもあって、住宅の床材としてかなり使われていましたが、掃除しにくさ、ダニがつきやすいなどといわれ、近年は敬遠されてきました。
しかし、カーペットには、フローリングに無いメリットがあります。
・多彩なデザイン性
色や柄の豊富さ、織り方、サイズまで、バリエーションに富んでいます。
・保温性、断熱性
空気を多く含むカーペットは断熱性が高く、熱の伝導率も低いので、ひやっとすることなく、断熱効果を高めてくれて、省エネにつながります。
・クッション性が高い
普段の歩行についても足腰に優しいですが、転んだ時にも硬い床材と違って安全性が高いです。また、フローリングではごろっと横になっていると硬くてくつろぐことができませんが、カーペットなら眠ってしまうこともできます。
・滑りにくさ
シルクの生地などでは、肌ざわり良くサラッとしていますが、フローリングのような滑り感はありません。安全性が高いといえます。
・防音性・吸音性
内部に空気を含み、層や織りが重なることで、物が落ちたり歩く音を低減して、下階へ音が伝わるのを抑えてくれますし、吸音することで室内での音の響きを抑えます。
・埃の舞い上がりを抑える。
カーペットにはホコリを吸着する性格があります。掃除機で簡単に除去できるそうですが、舞い上がりを抑えて、空気中のホコリ・アレルゲンを低減できます。
・素材の多様性
天然素材のシルク、羊毛、綿、麻、から人工素材まで多様です。カーペットを使う部屋の用途、求められる機能に応じて素材を選び、その肌ざわり感を楽しむことができます。
さらに、天然素材のカーペットでは、化繊とは違って調湿効果があり、静電気もおきないので、ホコリなどの吸着性を低く抑えられます。
まとめてみるとこんな感じですが、今回お邪魔したマナトレーディングさんのショールームで説明いただいた商品の良さを伝えることは難しく、やはり実物を見て触って感じるなかで、選んでいくことが大切ですね。
 

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2017年10月28日

カテゴリー:アジアンテイストリフォーム, インフォメーション, メディア, 仕事

今年の6月に御引き渡したマンションリフォームのお住まいが、扶桑社から現在発売中の別冊住まいの設計「オトナリノベーションNo.2」に掲載されました。

掲載された「アジアンテイストリフォーム」は、マンションのスケルトンリフォーム計画で、「水回りリノベ」の特集内に、「キッチンが真ん中の家」として紹介されています。
確かに、キッチンの位置を大きく変えて、水回り機器も一新していますが、クライアントにとっては、もっと生活全体のことで、陳腐で魅力に欠ける既存の間取りを、スケルトンリフォームすることで、生活に豊かさを持たせようと考えた計画です。
現在、東南アジア中心にお仕事をされているクライアントは、定年後の住まいを思った時に、キッチンを楽しみながら過ごす時間を大切に考え、キッチンを中心とした間取りをご希望されました。
日本の桐箪笥や、海外生活の中で集められたもの、特にミュンマーで購入された透かし彫りを空間の中に活かすことをテーマとしています。そこに、下町らしいコミュニケーションの場としての玄関、既存の大きな梁を隠すための間接照明やルーバーを使った天井の見せ方などを提案しています。
ぜひ書店で手にとってご覧ください。
「アジアンテイストリフォーム」は、まだ竣工写真をアップしていませんが、ブログから、工事の様子から竣工の具合をご覧いただけます。
ブログ:「アジアンテイストリフォーム」

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2017年10月23日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事, 展示会、セミナー, 建築家31会


今週末の10月13日(金)より15日(日)までの3日間、建築家31会の建築展を開催します。
建築家31会は、建築家の職能や仕事内容を知ってもらおうと、建築家達自身によって立ち上げたグループです。
住宅を中心とした建築模型や写真パネルを多数展示して、建築家によるトークショーや建築相談もお受けしています。
イベントでは、回ごとに展示模型やトークショーにテーマを設けています。
今回は「スマートリノベーション」、「TOKYO HOUSE」、「集まって住む家」です。ギルド・デザインからは、「スマートリノベーション」の事例として、「中庭を造る減築リフォーム」を、「TOKYO HOUSE」に、「ろじのさき」「猫と暮らす小さな家」の2件、計3展を模型展示します。
場所は、新宿パークタワー1階のギャラリーホールです。
建築家ならではの住宅の違いを、ぜひご覧においでください。

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2017年10月9日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事, 天ぷら天ふじ


建築やインテリアの情報を提供しているwebsite「feve casa」で、バリリゾート風のゆったりした住宅「向山の家」と、下町の狭小住宅「天ぷら天ふじ;7坪の家」が、ピックアップされています。


二つは、かなり違うタイプの住宅ですが、取り上げられているテーマは同じで、fev’s matomeのコーナーの「究極の癒し空間、バスルームのデザインはお決まりですか?」です。

 
 
「向山の家」中庭に面したジャグジーのあるお風呂で、まさにバリリゾート風の豪華な住宅ですが、「7坪の家」はその名の通り、下町の狭小敷地、窓を開ければお隣に手が届くほどの、建築面積が7坪という住まいで、ガラス張りの壁の上部、トップライトからの光が個性的な、小さくても狭さを感じさせないお風呂です。
極端に違う二つの住宅ですが、癒されるお風呂空間として、取り上げられています。
「feve casa」の記事とともに、ギルドデザインのworksから、竣工写真もぜひご覧く
それぞれの竣工写真はこちらからどうぞ。
「向山の家」
「天ぷら天ふじ 7坪の家」

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2017年09月29日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事


「鉄骨リノベーションの家」は、15年ほど前のリノベーション住宅で、鉄骨造3階建、1階をお店、2、3階を住宅として使っておられたクライアントご家族が、クライアントである息子さんが結婚を機に、3階をリノベーションして広々と使いたいというご希望で始まった計画です。
9月25日のwebsite「feve casa」の記事「fev’s matome」にピックアップされました。
テーマは、「新築にも取り入れたいエッセンス満載。個性的リノベーション5選」です。ご参考にしてみてください。

ギルド・デザインは、随分と前からリノベーションの設計をしてきていますが、最近は特にリノベーションのご相談が多くなってきています。
木造住宅のスケルトンリフォームなども毎年のようにお話しがありますが、この事例は鉄骨造住宅のリフォームで、昨年は鉄骨造マンションの全体リフォームの計画もしています。
戸建鉄骨造で新しいものとしては、「中庭を造る減築リフォーム」があります。
親の世代でつくった住宅は、生活スタイルの変わってきた若い世代には、ちょっと不便なのものです。
建物自体も断熱性を高めた高性能にして、現代的な生活にあわせてプランニングし直したスケルトンリフォームが必要です。
柱が少ない鉄骨造などは、自由な間取り変更のしやすい構造です。

「鉄骨リノベーションの家」の竣工写真はこちらからどうぞ。
「鉄骨リノベーションの家」竣工写真
「中庭を造る減築リフォーム」は竣工写真のアップが遅れています。
ブログから様子をごらんください。
「中庭を造る減築リフォーム」ブログ

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2017年09月27日

カテゴリー:仕事, 季節を見おろす家

オーニングメーカーのショールームにお邪魔してきました。

日除けとして、折りたたみのできるオーニングがあると便利だと思うことがあるのですが、市販品の形やキャンバス生地のデザインが、住宅のデザインとは馴染みにくいと思っていて、設計では、あまりお勧めしていませんでした。
今回、お引き渡しして4年ほど経つ「季節を見おろす家」のクライアントから要望があって、製作することも考えながらオーニングの販売、製作をしている(株)タカノのショールームを尋ねました。
今回の計画では、製作はなかなか難しく、製作したとしても、せっかくのリビングダイニングからのViewを損ないそうなため、規制品の壁付きオーニングが良さそうということになりました。
残念なのは、やはり後付けでは、デザイン的にはちょっとばかり収まりがよくない点です。
オーニングは、雨風に弱いので、基本的にはお天気の良い時に日よけとして使うというものだと認識していました。概ねその通りだそうですが、とりわけ風が問題で、故障の原因となっているそうです。
特に今回の敷地は、傾斜地のため、下からの風の吹上げが問題になりそうな場所です。
そんな対策として、風センサーがあるのだそうです。手動タイプでは無理ですが、電動であれば、オプションで取り付け可能です。

キャンバス地も、思っていたより、良さそうなものがありそうでした。

壁に固定で付けることなく、仮説的に置くタイプもありました。

置くだけで良いのであれば、必要な時期だけ出しておいて、普段はしまっておけるというのも良い選択だと思っていたのですが、吹上の風には弱いらしく、使うのは難しそうです。
オーニングは、どこの販売店も、ほとんどがヨーロッパからの輸入ものなのだそうです。どうも、日本の文化の中では、良い製品ができてこなかったようです。
輸入品なだけに、輸入業者によっては粗悪品を販売していたり、メンテナンスに対応していないところもあるようで、注意が必要だとも教えてもらいました。
 
取付を検討中の住宅の写真はこちらから
「季節を見おろす家」
「季節を見おろす家」の工事中の様子はこちらから
現場ブログ

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2017年09月21日

カテゴリー:事務所徒然, 日常

ここのところギルド・デザインも忙しくしておりまして、ブログの更新が滞ってしまいました。
模型製作では、アルバイトさんにも来てもらっています。
せっかくバイトさんに来てもらっているので、みんなでランチでもってことで出かけたら、事務所の大家さんにばったり出会ったので、お勧めを聞いてみたりして。
まあ、定番的ですが、代々木駅前のアンコールワットへ。
フォーと生春巻き、相変わらず美味しいです。昔よりちょっとお値段上がってましたが。

食事の後は、久しぶりに代々木ヴィレッジまでお散歩。

久しぶりにのぞいてみたのですが、平日でしたが(平日だから?)とても賑やかで、オシャレにカフェ、ランチがいただけそうです。
この街路でお食事してたら、なかなか素敵な気分になりそうです。

プラントハンター西畠清順氏が、世界じゅうから集めてきた不思議な植物を見るだけで楽しいところです。一時期、枯れそうな子もいたりしましたが、この日は、茂り過ぎなくらい生い茂ってました。
糸杉も、まあ立派に育っておりました。
代々木に来ることがあったら、寄ってみてください。
駅近です。

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2017年09月9日

カテゴリー:インフォメーション, 中庭のある小さな平屋, 仕事

「中庭のある小さな平屋」は、35坪程度の敷地の中に、4畳半程度の中庭を建物が囲む小さな平屋住宅です。

計画のお話しをいただいた時、お母様は、今後、階段の上り下りが辛くなってくるだろうから、寝室は1階にしたいとおっしゃっていて、部屋数や日当たりを考えると、2階建になると思っておられたようです。
我々からの提案は、南側の隣家の高さと冬の太陽高度、角度などを計算しながら、リビングダイニングには、暖かな陽射しが入るような、屋根勾配とボリュームを考えたロの字型の中庭のある住宅でした。
コンパクトな生活提案を、気持ちよく了解いただいて実現した住宅です。
竣工写真をぜひご覧ください。
「中庭のある小さな平屋」竣工写真
工事中の様子がこちらからご覧になれます。
「中庭のある小さな平屋」ブログ

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2017年08月12日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事, 猫と暮らす小さな家


東急電鉄さんには、不動産、マンション、住宅についての相談、紹介をする「住まいと暮らしのコンシェルジュ」というお店があります。
東急沿線の駅前にあって、不動産屋やハウスメーカー、工務店とクライアントとの中間に立って、相談に乗ってくれる窓口です。
「コンシェルジュ」さんの相談、仲介窓口として、建築家というルートが抜けていました。
建築家31会の一部の有志は、建築家との家づくりの良さを、より広く知ってもらう機会になると考え、コンシュルジュさんとしては、デザイン住宅志向のクライアントさんにも、住まいの情報を提供できるということで、共同を検討しています。
その検討の中で、現在3つの店舗に、参加建築家の作品集を置いてもらっています。
特に二子玉川ライズ S.C店では、模型展示のコーナーも用意してくださり、建築家が2週おきに担当展示をしています。
本日から2週間は、ギルド・デザインの担当で、昨日展示をしてきました。
今回は、「猫と暮らす小さな家」の模型を持って行きました。
小さなコーナーですが、二子玉川に行かれるようなことがありましたら、覗いてみてください。
 
 

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2017年08月5日

カテゴリー:インフォメーション, 仕事

10年ほど前に竣工お引渡しをした住宅「池之端の家」が、website「fevecasa」の特集記事 fev’s まとめ「猛暑に負けるな。暑い季節と仲良くするために我が家の工夫。」にピックアップされています。
記事は猛暑対策の住宅のシーンを複数紹介して、対策を解説しているのですが、「池之端の家」からは、洗面所の写真が使われています。
「池之端の家」は、都心部住宅地にあるのですが、敷地裏が立体駐車場で、洗面所で、裏に向け、おおきな掃き出し窓をつくり、洗面所だけでなく、リビングに対しても、明かり取り、通風のデザインポイントにしています。

リビングに面した引き違い(引き込み)のガラリ扉が、洗面所への入り口です。

換気もできるガラリ戸は壁内に引き込まれて、入り口は全開放されます。
洗面所の洗面ボール2つ並がぶカウンター正面も引き違いの障子(樹脂紙)が入っていますが、これも壁に引き込まれて、窓は全開放されます。


洗面場の窓に掃き出し窓を使うこと、しかも、洗面台前に使うことは、めったにないデザインですが、この潔さが評価されて、記事に使われています。
「池之端の家」は木造3階建ての住宅で、和モダンテイストでまとめています。
都心部の限られた敷地ですので、採光・通風に、中庭などを作りながらいろんな工夫をして、住環境を整えている住まいです。
竣工写真や建築概要はこちらからどうぞ
「池之端の家」

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2017年07月26日

カテゴリー:仕事, 型式住宅のリフォーム


少しづつ、ゆっくりと進んでいる「型式住宅のリフォーム」計画ですが、キッチンの内容を詰めていくということで、上野毛にあるキッチンハウスさんにクライアントとともに打合せに行ってきました。
できるだけたくさんのものを見て知って、確認して選んでいきたいというクライアントですので、まだまだショールーム巡りは続けますが、キッチンはそろそろ決め込みましょうということで、シンクのサイズ、機器類、キッチン家電の収納方法など、具体的に、図面化するための打合せをおこないました。

機能的な部分での整理とともに、素材感の再確認もしています。
最近はカウンター材がどんどんと良くなってきています。
ステンレス、人工大理石、クォーツストーン、セラミックストーン、などなど、キッチンカウンターに求められる性能を突き詰めて、どんどんと進化しているのですが、金額も高額になってきています。はたして、そこまでの性能が本当に必要なのだろうかと考えてしまいます。
これまで作ってきたキッチンを、クライアントは、今でも十分に満足されていますから。
つい数年まで人工大理石なら、水分も吸わず熱にも強い、補修のできて最高ですっていてたのが、セラミックとは比べものにならないような扱いです。
キッチンハウスで面白いのは、カウンター材にもメラミン化粧板があることでしょうか、最近のキッチンメーカーではあまり見なくなってきているのですが、なかなかこれも良い味があるように思います。使い方ですね。

素材の組み合わせもみていただきました。
カウンター材だけでも色々選べるわけですが、扉材も同様に仕上げ素材の種類は豊富です。
しかも色合いも考えると、みなさん悩まれてしまうのではないかと思えるほどです。でもそこは、お好きな色味、素材感を確認していただくにも良いかもしれません。
落ち着いた暗めの色、重厚な素材感がお好きなようでした。
我々としては、室内の作り込みや購入予定の家具などバランスを考えて、提案していくことになります。

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2017年07月19日

カテゴリー:インフォメーション


「多摩川の家」「本八幡のマンションリノベ」の竣工写真を、works にアップしました。
「多摩川の家」は、二世帯住宅ですが、クライアントのご両親との二世帯ではなく、おば様との二世帯住宅です。
ファサードには開口部を作らず、大きな壁面と門扉の大きな格子戸が印象的な住まいです。
「本八幡のマンションリノベ」は、主にリビング廻りリノベーションで、無垢のピンクマホガニー材による家具と造作を加えることで、リビング空間に、ぐっと潤いを増した計画です。

2017年07月13日