06
16
 1年検査

昨年竣工お引き渡しした「とんがり屋根の家」の1年検査に伺ってきました。

「とんがり屋根の家」は、コストを抑えた狭小敷地に建つ木造3階建住宅です。
木造3階建の住宅としては、ちょっと考えられない建設費で出来上がっています。
そのためには、ドアや間仕切り壁、家具などが、必要最小限しかなかったり、キッチンや洗面台なども最低限の機能しか用意しておかない、窓のつけ方にもメリハリをつけるなど、ローコストにまとめるための様々な手法を取っていますが、何よりも、施主施工=セルフビルドによる仕上げ工事が大きな要因です。
1年検査に伺っても、施主施工部分が多く、もともと作り込んでいない住宅でもあり、検査対象となる部分が少ないこともあってか、指摘事項も少なく、検査は終了となりました。
その中で見つかった指摘点は、外壁通気の通気口に、防虫や雨水の進入を抑えるためにつけている通気部材が、外れてしまっている点が一点。
これまであまり経験してなかったことで、どうも両面テープだけで止めていたようで、それでは問題が起こりかねない止め方ですね。
もう一つは、外部からの給湯管取り込み口のシーリングに隙間ができていました。
本来なら、給湯器のカバーで隠れるところのものですが、給湯器の位置が変更になったために現れてしまったのですが、このままでは雨仕舞いが良くないので、シーリング方法の見直しか、別途カバー材の取り付けなどでの対応をしなくてはなりません。

給湯器を動かしたのは、同時期に始まったお隣の工事の玄関位置に、給湯器が近かったために、場所変えした方がお隣も気持ち抱いいだろうと慮ったためですが、もう少し現場との収まり調整をしっかりしておいた方がよかったようです。
指摘事項が少なかったのは、前述のことだけでなく、工事を請けてくださった印南建設さんが、工事費のない現場でありながらも、ていねいな工事をしてくださったからです。
今回の指摘事項は、建築家や現場監督さんが、口を出して指示するような部分ではなく、どちらかというと職人任せになっているところです。現場というのは、職人さんから監督、建築家まで、 一体となってまとめないと、なかなか完成度を高められませんね。
 

03
6
 「とんがり屋根の家」が雑誌掲載中です

昨年竣工した3階建ての狭小住宅「とんがり屋根の家」が、現在発売中の雑誌に掲載されています。
雑誌は、20〜30代のおしゃれなママのための、ファッション&ライフスタイル誌である、「nina’s(ニナーズ)」2016年 3月号。
住宅紹介系の雑誌とちがいますが、「とんがり屋根の家」で生活がじまった若いご夫婦の、いろんな工夫をしながらの生活の様子が、特集「くらしを楽しむ家族のおうち」のなかで、紹介されています。
仕事や生活に便利な都心に購入された小さな土地に、どれだけ、ゆったり、ひろびろと生活できるかを、クライアントと生活スタイルの打合せを通して実現した住宅です。
限られた建設予算のなかで、木造三階建てを実現するために、クライアントのセルフビルドもお願いしました。
家具などの作り込みは、今後、ご夫婦が楽しみながら必要に応じて作り込めるような、シンプルで最小限なものにとどめたり、建具の数を減らした大きなワンルーム空間とするなどで、ローコストな建設費を実現していますが、住まいの骨格は、快適な生活のベースとなるように造り上げることができたと思っています。
「とんがり屋根の家」の現場の様子は、こちらからどうぞ
 

04
27
 お引渡後のご挨拶に伺って来ました。

お引渡ししてまだ一月経たない頃でしたが、手直し工事の確認もあって、「とんがり屋根の家」にお邪魔してきました。
工事コストを押えるため、家具類は必要最小限におさえ、引越の後、施主自身で作り込まないといけないところがたくさんある計画でした。
キッチンはステンレスカウンターのコンロとシンクのみで、食器や調理器具の収納は施主の手作り組立てに残してありました。

工務店さんのキッチン工事はここまででしたが、

壁のタイル張りから、壁付けの棚、カウンター下のワゴン収納、タオル掛けまで、しっかりでき上がっていて、もう生活が地に着いた感じです。
クロゼットの棚とハンガーパイプ、駐車場収納の扉まで、でき上がっていました。

さすがに駐車場の収納扉は、友人の家具屋さんに頼んだのだそうですが、コストを押えながらも、考えた造りになっていました。

 
荷物の多いご家族なので、まだ片付いていないかと思いながらお訪ねしましたが、必要な家具を作り込んで、思いのほか片付けが進んでいらっしゃいました。

ご主人のガンプラも納まっています。
竣工写真は、カメラマンでもあるご主人が、引越前と引越後荷物の片付けが一段落したところで撮影してくださいます。
こちらでもアップしていきますので、お楽しみに。
工事中の「とんがり屋根の家」の現場のようすはこちらから。
竣工時の様子は、こんな感じでした。


 

03
31
 お引渡しとガス漏れ

「とんがり屋根の家」がお引渡を完了しました。

クライアントによる塗装工事や一部のタイル張りも完了しました。
実は事前に登記もすませており、この日の午前中には、銀行へ工務店と出向き、
最終金額の支払が完了済み、残りは追加工事分のお支払いです。
いろいろ難航していた現場ですが、最後はスムーズに終わりそうだと思っていたところが、 施主引渡時のガスの開栓で、ガス漏れが確認されました。
ガス検査は、ガスメーター取付時に検査が行われていて、その時にはガス漏れはみつからず、コンロでの着火テストも無事に行われました。開栓時に問題が見つかるというのは、我々の経験でも初めてのことです。
ガス漏れ発見で、調査班が呼ばれて精密調査をおこなうことにより、リビングのガスコンセントから55センチあたりの配管にキズが見つかりました。

写真は管内の内視鏡検査のものですが、ビスらしきものによってつけられた傷が3つ並んでつけられています。これで見つからないようだと、検査と修理のために大変な工事が必要となるところでした。
引渡の翌日はお引越でしたが、引越日の朝より、慌ただしくガス配管の修理に入らせてもらいました。

床を開口して、ガス管を引き出すことで現れた傷跡です。
プラスターボードを止めるビスが原因のようです。

傷ついたガス管は切り取られ、新規の管に取り替えられています。

あけられた床は再び閉じられ、修理の完了です。
このお宅の床は、化粧ラーチ合板が仕上がりです。
お引越前に見つかって良かったのですが、ガス漏れはこわいです。
検査は行われているのに、その時に現れなかった漏れが、後から見つかるというのは怖い話です。
引渡日のガスの開栓の時に、ガスのマイコンメーターがおちており、ガスが供給できないようになっていたのが、気づいたきっかけです。
事前に行われた検査でのガス燃焼試験などで、管内のガス圧が下がることでガス管が動き、キズからビスの先が少し抜けたのでしょうか、ガス漏れがおこりました。
今回は、大工さんの工事によって配管を傷つけてしまい、事故が起こったわけですから、各職方の気配りとともに、建築工事方法の見直しも必要なことに思われます。
一方で、ガスのマイコンメーターの能力がとても優秀で、安全対策がしっかりできていることを知るきっかけともなりました。
 
午後、引越が無事におこなわれました。
クライアントには、まだ就学前のお子さんがいらっしゃいます。
引越とともに、まずは落下防止ネット貼りを始めていらっしゃることと思います。

 

03
18
 審査機関による完了検査終了

施主のセルフビルドにより、工事金額を押えた木造3階建ての住宅「とんがり屋根の家」の現場も大詰めです。
確認審査機関による完了検査を向えました。
この現場では、工事がはじまってからの変更もなく、問題点は何もないと確信しているとはいえ、検査済証がおりるまでは気になるものです。
審査機関より2人の検査員がいらして3〜40分の現場確認の後、 検査終了。
あとは検査済証を取りにいけば良いだけとなりました。

施主によるセルフビルドも大詰めです。
ほとんどの壁面、天井の塗装が完了しています。
この現場では、塗装の色も、カメラマンやクリエーターでもある施主におまかせでのセルフビルドです。
塗料も施主のお知り合いからのお薦めがあったということで、株式会社フィルというところのものだそうです。
塗料には、なかなかユニークなネーミングがされています。

リビングの壁には、「甘い練乳」の白と「クジャクの羽」の濃い青
奥様の創作コーナーの壁は、「カルデラ湖の水」の空色

寝室には、「爽快な朝」の白


もう少しで施主工事も完成です。
工務店さんの残り工事も、同じくあとわずか。来週には引渡を予定しています。

 
 

03
5
 セルフビルド

「とんがり屋根の家」の現場の足場がはずれ、とんがり屋根の姿が見えて来ました。
室内には、プラスターボードが張られることで、室内ボリュームが見えてきました。


3階へ向う階段からは、とんがり屋根の裏側、上昇する室内空間がわくわくさせてくれます。

ボードは、工務店さんがとてもきれいに張ってくれました。このまま仕上でもいいくらいです。
 
「とんがり屋根の家」は狭小敷地に建つ小さな3階建て住宅です。
小さな敷地でも、世田谷の良好な公園が近くにあって、子育てに良く、忙しく働くクライアントにも、充実した都心での生活を過ごせる絶好の敷地です。
ちょっと土地に予算がかかった分、建築コストを下げるために、この現場ではクライアントのセルフビルドが検討されました。
手作業の好きな方でないと、セルフビルドはつらくなることが多いのですが、今回のクライアントは、ものづくりの経験が豊富な方なので、大丈夫そうです。
室内がある程度進んだところで、工務店さんが一旦抜けて、施主工事の始まりです。


今回は、壁天井の塗装工事が、施主によるセルフビルドでまかなわれます。
プラスターボードのジョイント部分には寒冷紗張りをすることで、塗装の割れを押えます。塗装のセルフビルドは、寒冷紗を張るところから始まりました。
次に、ボードをとめているビスのヘコミをパテで埋めて、ペーパーをあて、平らにならす作業を繰り返した後に、塗装となります。

天井塗装、特に下地づくりからはとても大変なのですが、そこもがんばってくださるということになりました。
工務店は、キッチン廻りの工事が続いて入るということなので、キッチンの壁は先行して仕上げていました。

なかなかきれいに仕上がっています。期待できそうです。
この日で施主工事はおよそ3日目。まだ先は大変です。たのしんでいただけるといいのですが。
これは施主工事ではありませんが、ルーフバルコニーの赤い屋根が、なかなかきれいでした。

 

01
28
 とんがり屋根づくり_赤い屋根

無事に検査機関による中間検査を終えた日に、「とんがり屋根の家」のとんがり屋根が葺き終わりました。
その様子をお伝えします。
24ミリという相当厚い構造用合板を使って屋根面の剛性をつくった上に、ポリスチレンフォームによる外断熱と通気層を造っている工事の様子は、「とんがり屋根の家」前々回のブログでお伝えしましたので、そこから先の様子です。
通気層の上に12ミリ厚の野地板を打ち、再び構造用合板を止めたようなマッシヴな姿に。

野地板の上に、まず防水材であるアスファルトルーフィングを敷き詰めていきます。
ルーフィングを葺くところからが、屋根屋さんの仕事となります。
「とんがり屋根の家」のように急勾配な屋根では、屋根作業のためには、まず屋根足場という屋根作業用の足場造りから始めます。
「とんがり屋根の家」の屋根は、彩色セメント板、いわゆるコロニアルです。コロニアルの場合は、ルーフィングの後は、屋根の端部(ケラバ)や、登り棟部分に板金による雨押さえ材を取付けていきます。


軒先に水切り板金を取付けた後、コロニアルを軒先から重ね張りしていきます。基本的にルーフィングから2枚のコロニアルが重なって屋根となります。(一部は3重になります。

屋根葺きは三日くらいで棟まであがりました。
なかなかの急勾配です。「とんがり屋根」の所以です。
 
急勾配で大変ですねと、屋根屋さんに声をかけると、「どこもいっしょだから」という答えが帰ってきました。
確かにそうでした。お隣、先お隣と見渡してみれば、どこも北側斜線がしっかりかかっていて、同じような勾配です。みんな3階建てののっぽ住宅、これが東京の今の街並でしょうか。
とんがり屋根の家となる寄せ棟造りでは、小屋裏換気が棟や軒からは、とても造りづらい屋根です。
外壁足もとにある土台の壁内通気孔から、外気が入り、外壁や屋根からの熱気や湿気を逃がしてくれる大切な逃がし口です。屋根の途中、上の方につけてもらっています。

屋根材としてはガルバリウム鋼板を選ぶ事が、私の場合ほどんどだったのですが、
今回のコロニアル。「おうち」度は断然あがりますね。

 

01
26
 中間検査完了

「とんがり屋根の家」の現場では、構造部材、接合金物の取付が完了したところで、検査機関による中間検査を受けました。

午前中に、住宅瑕疵担保責任保険の保険会社による中間検査を受けた後、午後には、確認審査機関による中間検査を受けています。
いずれも無事に検査を終了しましたので、引き続き工事はスムーズに続けられます。

建物は四角いプランで、1階、2階は、そのまま壁が建ち上がるシンプルな姿なのですが、3階は、2方向道路と2方向の北側斜線のために、屋根裏部屋のような部屋。
1、2階がシンプルな構造に対して、3階は垂直な外壁のない、ちょっと厄介な構造のため、審査機関とは随分と打合を重ねて造り上げた構造です。
問題はないとわかっていても、審査が終わればほっとします。


屋根裏であれば必要もない構造計算でも、屋根裏部屋として3階の床ができれば、住まいの安全としての構造計算が必要で、金物や合板の使い方など、構造にはいろいろ工夫をしています。
 
 

01
13
 通気垂木

1月9日
監督さん、ユニットバス屋さんと現場打合せ。
現場がはじまるといろいろでてきます。でてこないように、いろいろ考えていたつもりでもやっぱりいろいろでてしまいます。
現場について屋根を見上げると、通気垂木と断熱材取り付けの工程まで進んでいました。部分的に野地板が貼られている面もあります。

軒、けらばの納まりについて監督さんと再度打合せをしました。
そして天窓があけられていました。天窓をあきらめた時もあったのですが、ついてよかったです。
きっとごろごろしながら空をみあげてくれるでしょう。

 

01
7
 とんがり屋根の家 2015現場スタート

本年もよろしく御願いします。
とんがり屋根の家は1月5日より大工さんが入り現場が再開しました。
今日現場につくと…
シートが貼られていました。
屋根には24ミリの野地合板が貼られ、3階もくっきり空間がみえてきました。

150角の柱に向かって登り梁7本があつまっています。
金物、筋交いの位置の確認をしました。
3階の金物はこれからつけるというところが数カ所ありましたが、1階、2階はばっちり。

棟梁は通気垂木の1本1本を角度をあわせてカットしながら野地に留める作業中。

今日は棟梁とたくさんお話ができてよかったです。

12
30
 上棟式

12月25日
クリスマスの上棟式です。
いろいろあって、陽がくれてからのスタート。集まってくださった各業者の職人の方々。
基礎工事で御世話になった職人さんから、棟梁、鳶職人さん、足場屋さん。そして何度か現場で作業をしてくださっている設備屋さん。あと2ヶ月ほどの工事となります。よろしく御願いいたします。

やっと、本当にやっと形が見えてきました。お施主様、あと2ヶ月です。
昼の写真は、カメラマンのお施主さんとアシスタントさんが撮影してくれました。

監督と棟梁。屋根合板を登り梁に留めては、その屋根に足場をつくり、次の合板へ。

でもこの屋根面が、一番緩やかな勾配なのです…。

模型でも難しかった屋根が、出来てゆく…。
ちょっと火打梁が合わず最後までは決めきれなかったものの、皆さん怪我なく安全に今日の作業をおえることができました。
ありがとうございました。

小さなお施主さん、そこは洗面所になります。

 

12
30
 建方 開始

12月24日
作業スタートから4時間ほど経過したお昼休みの現場。
2階の柱、3階の床梁までが立ち上がっていました。

午後からの作業は3階の床を固めるところから。

2方向からの道路斜線、北側からの高度斜線で、天空率計算で緩和をうけているものの、3階は垂直な外壁が1面しかないのです。もうこんな感じで桁が加工されて、登り梁がつくのです。
3階の柱がたちはじめたところ。

登り梁があつまる大黒柱っぽい柱が今まさに。
あえて大黒柱と言い切れないところが構造の不思議で複雑なところ。

明日の上棟、楽しみです。棟梁をはじめ、とび職人の方々、工務店の監督さん、プレカット工場の方、クレーン操縦の方。皆様おつかれさまです。

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