06
2
 屋根葺き、断熱、配管工事の確認

「父娘で暮らす大屋根の家」の現場定例会議に行ってきました。
この日は、防水屋さん屋根屋さんも入ってきていましたが、先週から、衛生設備工事、電気工事が加わってきていて、配管配線工事が進み、現場では大工さんとの躯体工事の打合にくわえて、設備配管、器具の取付けに向けた打合をしてきました。
大屋根のガルバリウム鋼板立て平葺きは、ほぼ完了。製作によるトップライト廻りを残すのみとなっています。

室内では、ウレタン現場発泡工事の第一段階が完了しています。外壁部分を残して、床下と屋根裏部分の吹付けは完了していました。
床下は、基礎の気密化をしており、外周部分の立上がりとベタ基礎部の1M分を吹付けてもらっています。
基礎の外周部を断熱することで、外気からの影響をなくし、ベタ基礎の中心部分は、うまく地熱利用をするために、吹付けずに躯体をあらわしで、残してあります。
ウレタン吹付けで、断熱性のは、省エネ等級4を目指しています 。


このタイミングでは、雨じまいについての確認項目が多くなっています。
バルコニーの防水下地の確認、軒のフーフィングの立上がり、サッシの取付けと防水テープの使い方、防水防風透湿シートの取付け具合、外壁の防水層を貫通してしまう配管類の防水への処理などと、多くの部分の確認が必要です。
写真からは、配管の外壁貫通部での、防水防風透湿シートと配管を防水テープで密着させることで、水の侵入を防いでいる様子が確認できます。


これまでの現場の様子は、こちらから
「父娘で暮らす大屋根の家」

05
28
 リビングデザインセンターの中間検査

「父娘で暮らす大屋根の家」はリビングデザインセンターOZONEの住宅コンペから始まった計画です。
リビングデザインセンターからのプロジェクトでは、担当の方との設計段階からの定期的な打合や確認をおこなっています。
今回は、OZONEのインスペクターを招いての現場確認で、現場の状況、工程、近隣関係、現場監理の状況、変更の有無など、工事中間時点での現場がスムーズに進んでいるかの確認をしていきます。
クライアントは残念ながら参加できなかったのですが、無事に検査完了いたしました。

現場では、瑕疵保険の中間検査も無事合格していて、現在は、庇も組上がり、大屋根にはルーフィング、外壁には透湿防水シートが張られ始めています。


内部も進んでいて、天井内部に入ってしまう壁面の耐火性をつくるためのプラスターボード張りがほぼでき上がっていました。
天井下地の野縁を組むと、ボードが張れなくなるために先行したようですが、まだ、断熱材である現場発泡のウレタンが吹かれる前です。
このままでは、この部分だけ、断熱が欠損してしまいます。耐火性能を気にしてのことだったようですが、残念ながら一度はがしてもらって、断熱工事の後に再度張ってもらうこととしました。

 

05
22
 ご両親のフロアの引渡前検査

「国道沿いの家」のリノベーションも大詰めです。
今月末にはお引っ越しを予定してますので、そろそろお引渡前の検査をして、手直しや補修箇所の確認もしておかなければなりません。
二世帯住宅でもある「国道沿いの家」では、まずは、ご両親のフロアでのチェックです。
手配の遅れに悩まされてきたこの現場ですが、どうにか仕上がってきたものの、塗装、木製建具、電気器具など未施工部分が残るなか、補修等の指摘箇所の確認を行いました。

残念ながら、しっかりとした工事完了の状況が、つくれていない中での検査となりましたが、来週は、クライアント世帯部分の検査を予定しています。
検査の後は、クライアントに、ご近所のカフェでお昼をごちそうになりました。たっぷりランチです。



 

05
20
 週1回の現場定例

父娘で暮らす大屋根の家の現場では、上棟の後からは、現場での打合ができるようになり、週1回の現場定例会議も、回を重ねてきました。
設計事務所仲間の話でも、まだ混乱している職人さんの手配状況があるようですが、
ゴールデンウィークを挟んで、上棟後3週間程度たち、 この現場は、今は大工さん中心ということもあって、工事は順調に進んでいます。
木材利用ポイントをもらおうということで、国産材に限らないともいわれていますが、この現場では、国産材(正確には対象地域材)を出来るだけ使っています。
構造材や合板での産地をはっきりと確認できる刻印が押されています。


サッシやトップライトも取付らています。サッシの下には結露対策、防滴対策として防水フェルトが敷かれ、透湿防水シートも貼り始められました。


出窓や軒の工事も始まっています。
大工さんや監督さんと、意匠として実現したいこと、工事としてできることできないことの 納まり打合を重ねています。出来上がりが楽しみです。


 

05
1
 上棟しました

先週の土曜日に建て方を始めた「父娘で暮らす大屋根の家」ですが、その日のうちに上棟していました。
クライアントの都合で、その日の上棟式が出来なかったので、別の日に清めの式を予定しています。
この日は、建主と現場で確認したいことがあり、夕方、行ってきました。

確認したかったのは、窓サッシです。
図面上では、周辺の様子を想定して、サッシのサイズや開き方、ガラスが透明かスリガラスのようなタイプかなど、決めているのですが、 上棟すれば、その場所に立って周囲を確認しながらの決定が可能です。
ということで、現地からの確認が出来れば、より確かなので、クライアントも参加して、サッシの最終決定をしてもらいました。
少しの変更を加えて、サッシ発注となりました。現場確認が出来たおかげで、より良いものになったようです。
連休中の雨にそなえて、シートもかけられていて、養生は万全ですが、内部が少し暗く、外の確認がしづらかったのは、ちょっと弱りました。

現場での打合のあとは、最寄り駅近くで、お茶をごちそうになりながら、2、3時間程打合。
具合の悪いお父様にとっての洗面所、お便所の使い勝手についての相談です。こちらも対策方法が見えてきたようです。
図面修正をして、今後の現場との打合準備に入れます。

04
27
 建て方


4月26日(土)から建て方が始まりました。
この現場は前面道路が、2項道路といわれる道幅が4m足りない道です。
狭い道では建て方に必要なレッカー車を止めるのも一苦労。
構造の木材も、プレカット工場からたっぷりと運ばれて来ていますが、ここに止めるわけにもいかず、少しはなれたところで待機して、レッカーの荷揚げを待ちます。

土台敷きは、もうすでに出来ていたので、この日は柱から。
11時頃には2階の床梁も組上がり、金物による梁の締め付け、2階の床合板の荷揚げとすすみ、天気に恵まれたこともあって、建て方はとても順調です。



残念ながら、この日は自由が丘での建築展と重なって、午後からの現場につきあえませんでした。
無事、上棟していることと思います。
 

04
27
 工程確認

工事が遅れている「国道沿いの家」の現場ですが、室内では大工さんの人数も増え、壁下地のプラスターボードを貼るGL工法のボード屋さんの工事が進み始めました。

この間まで見えていた外壁部分のウレタン吹付けの状態が、GL工法によるボード張りでかなり隠れてきました。
GL工法というのは、セメントのようなどろっとした塊のボンド=GLボンドを、団子のようにして壁につけて、プラスターボードを貼っていく工法です。
ボードを貼る下地を大工さんや軽鉄屋さんが造らなくても、断熱材の上に直接はれるので、手間がかからず、コストをおさえられる工法です。
正面は木下地が組んであります。ここは必要があって木下地を組みました。大工さんの工事です。

大工さんが、巾木部分のアングル目透かし納まりのための下地とアングルを取付けると、ボード屋さんが、GL工法で、ボードを貼っていきます。
大工さんが、ボード屋さんに追っかけられるように、工事を進めています。
外部では、板金屋さんも入ってきて、ガルバリウム鋼板による屋根葺きの工事が進んできます。

下から見上げてもけっこう急勾配な屋根だということはわかりますが、上から見下ろすと、絶壁です。屋根足場を組んでの屋根屋さんによる工事ですが、屋根屋さんでなくてはとても出来ない工事です。トップライト廻りの納まりを確認に、登っただけで足がすくむような足場です。餅は餅屋ですねと屋根屋さんに声を掛けると、上にフラットルーフがなければ、出来ないような工事だよっていわれました。

室内も外部も、少しずつですが、先が見えるようになりました。
この日は、建主さんにも来てもらい、工事の様子をみてもらうのと同時に、引っ越し予定日の確認をしました。
残り一ヶ月程でお引渡です。

04
24
 建築模型展+無料相談会 in 自由が丘

恒例になりつつある、自由が丘のギャラリー・カーサタナでの建築模型展と無料建築相談会を、今週末に開催します。
今回も建築家31会のいつもの有志が12人集まっての開催です。
26日(土)と27日(日)の二日間、いずれも 10時から18時まで
ギャラリー・カーサタナ 目黒区自由が丘1ー23ー15 です。
自由が丘の駅から5分程度のところです。
自由が丘散歩とともに、おいでください。
家づくりついての相談から、デザインの楽しいお話が出来るのを楽しみにしています。

 

04
24
 工事工程が思うように進みません


今日は、大工さんと設備屋さんが工事中でした。
設備屋さんに話を聞くと、以前を思うと、給排水管はとても施工しやすくなったとのこと。今の現場では、この架橋ポリエチレン管がほとんどになりました。
架橋ポリエチレン管になることで、衛生的で、耐久性も増しました。しかも現場では加工もしやすく、管のジョイントも随分と楽に安全になったようです。
ジョイントもなく、長い配管が簡単にできるようになったので、さや管ヘッダー方式も可能になったようなものですね。
昔は、鋼管、ライニング鋼管、塩ビ管、銅管、さらにステンレス管なんて耐久性や衛生性を求めた管もありましたが、どれも配管、とくにジョイントは手間のかかるところでした。

着工時から、業者の手配、段取の混乱気味だった現場ですが、今だに工程通りに工事が進まずおくれ、予定がずれ込んでいます。
先週時点での現場確認、工程予定では、今週の打ち合わせ時点で、完了していると思っていた工事が、完了できていません。ここのところ、その繰り返しです。
この建物は鉄骨造ということもあって、木造大工さんの仕事とはちょっと違った職方が必要にはなります。監督さんの話によれば、今だにビル系の職人さんは、全く人手が足りないそうです。
大手のゼネコンが、高額の人工で、抱えてしまっているとのことなのですが、さすがに、そろそろ引越し時期を決めなくてはならなくなりました。
週末には、施主を交えての工程会議です。
 
大工さんと設備屋さんが工事中でした。
設備屋さんに話を聞くと、以前を思うと、給排水管はとても施工しやすくなったとのこと。今の現場では、この架橋ポリエチレン管がほとんどになりました。
管の性能が向上しただけでなく

04
24
 外部配管工事

基礎のコンクリート打ちも終わって、足場組の前に外部配管の工事が進んでいます。
足場が組まれてしまうと、足下になる外周部分は、掘れなくなるため、何も手が付けられなくなってしまいます。
そこで、足場組の前に埋設しておいた方が、後工程で段取りよく、工事が進められるということになります。

ここは、施主が古くから住んでいた敷地ですが、排水を下水道とつなぐ公設枡というものがありません。東京では、だいたい一つの敷地に、敷地に近接して公設枡があるものなのですが、こういうエリアも時々あって、敷地内の最終升から道路内の下水道に直接つながっています。
公設枡があれば、排水管を取り替えることがあっても楽ですが、道路中央部分の下水管までの取替では、道路工事まで必要になって大変です。
今回は、道路下の排水管に新設の排水管をつなぐ作業で対応します。
水道屋さんが、バーナーで埋設管をあぶり広げながら、新設管を接続しています。

すでに埋設されている部分では、将来排水管の取替がしやすいように、さや管の蛇腹管が入れ込まれています 。

最近は、外部配管のジョイント部分も、塩ビ製ですね。排水枡も塩ビ製がほとんどになりましたから、排水管のジョイントも塩ビで当たり前といえばそうなのですが、実物を見ると、なかなかしっかりできていて、これなら排水の流れも良さそうに思えます。

基礎立上がりコンクリート打設前の現場確認で、アンカーボルトが不足していた部分も、ちゃんと必要本数分のアンカーがされていました。

現場はとても順調に動き始めているようです。
 
 

04
20
 床組下地が始まり、防水の下地も始まりました

もう先週のことなのですが、2階では、床の下地づくりが始まりました。床の組み方は、いわゆるフリーフロアという置き床タイプです。2階はもう終了です。

ギルドとしては多い納まりですが、床と壁の取合い部分を、巾木をなくして、アルミのアングルを使った目透かしで納めます。
現場では、これにちょっと手間取ったようです。神崎さんとしては、以前の現場でもお願いした納まりなので、ちょっと指示が徹底していなかったのでしょうか。

もともと室内だったところですが、バルコニーの防水下地作りも始まりました。
このバルコニーは、国道からの音のバッファーとしての騒音対策エリアで、バルコニーの外回りには、サッシもつくので、実は室内。
でも、バルコニーだから、お子さんの水遊びの場所にもなるので、防水しましょうということで、ちょっと変わったバルコニーなのです。
防水の立上がりのために使うコンクリートの錬りは土工さんが現場で錬っています。
生コンを頼むには量が少なく、でも人手で錬るのはけっこう大変なんです。

立上がり部分に充填完了。防水の立上がり部分の下地はこれで大丈夫です。

この日の打合は、家具の納まり、製作建具、鉄骨階段の木造階段部分との取合い、網戸の納め方、バルコニー手摺のデザインと取付け方法などなどです。
大工さんのさらに増強されるようですが、心配なのは、工事工程です。

04
19
 広告ですが、つかわれています。

あまりないことなのですが、住宅を紹介する雑誌の中に広告のなかに「ろじのさき」が紹介されました。
雑誌というのは、「住まいの実例セレクション 心豊かに暮らせる家」というもので、大手住宅メーカーさんの注文住宅の事例集です。
そんな中に、狭小敷地という、大手メーカーさんが苦手な条件の上に、前面道路が狭くて車が入らない、裏の土地をまたいでコンクリートを打たないといけないような、絶対に工事しないだろうと思われる住宅が、載っています。

「ろじのさき」が都市型住宅として、「住まいの環境デザイン・アワード」で東京ガス賞をいただいてたので、東京ガスさんのCMページに「狭小敷地の難点をアイデアでクリア 暮らしよさ満点の家」として紹介されています。