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 金物工事打合

「中庭を造る減築リフォーム」の現場の進行状況の確認と金物工事打合にいってきました。

中央高速で向かう楽しみの1つは、富士山です。この季節は空気も澄み、とてもすばらしい富士山を見ることができます。

隣地との離れが極端にない部分では、こちらの外壁だけでなくお隣の外壁も仕上状態が悪く、雨漏りのために構造体自体をいためていました。
今回こちらの外壁のやり直しに合わせて、お隣の外壁も一部ではありますが補修することとなり、その工事の分だけこちらの工事の段取りが遅れてしまっています。
そのあたりの状況と工程の説明のために、クライアントにも来ていただき説明をさせてもらいました。

こちらの工事では、現状のスケルトン状態のうちに取付けておかないといけない金物の下地の打合を進めました。
薪ストーブの遮熱板の取付け下地、CDや文庫本用の鉄板本棚、6mの長さになるお子さん3人のために勉強机の受け金物、テレビ置きカウンターの下地、中庭のベンチの受け金物、室内物干、吹抜けにつけるハンモックの取付け下地などなど、断熱のウレタン吹付け工程との絡みで検討しなければならない下地の造り方です。
お隣の外壁工事との絡みでの遅れもありますが、こちらの金物下地が遅れるようでは、断熱工事へと進めません。
今回の打合で、現場もスムーズに進んでいくことと思います。

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 オープンハウス

先日のオープンハウス。

施工途中はブログに載せていないので竣工時のみですが写真をいくつかご紹介します。
30代ご夫婦の二世帯住宅です。建て替えです。

正面の壁は白い壁で窓を付けていません。
玄関へと続くアプローチの大谷石が素敵ですが、
この石は取り壊す前の家の塀に使われていたものを並べています。
 
ご夫婦世帯はお施主さんの好みに合った木材を探してご提案させていただきました。
イメージはアメリカ西海岸、カリフォルニアです。
メインのLDKは2階で、吹き抜けがありお部屋は外のバルコニーへとつながっています。
バルコニーではバーベキューをしたり子供をビニールプールで遊ばせるとのことです。
家事動線を考えて、キッチンに洗濯機と乾燥機を並べました。(キッチン写真右側に並んでいるもの)
 奥さまこだわりの水廻りはティファニーブルーの色で仕上げました。
あまり広さは無いのですが、洗面脱衣室兼トイレと浴室とをガラスで仕切り、
窓を大きくとることで狭さがあまり感じられません。

1階は間仕切りはできるだけ無くしシンプルにカーテンで仕切っています。
2階とは違いこちらは落ち着いた、明るい素材でまとめました。
 
夜の写真です。

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 内部解体始まりました

「マンションお茶席」の現場では、解体工事が始まりました。
 
茶道のお稽古のできる茶席とたくさんの造作家具をつくろうという計画ですが、まだ住んでもいないピカピカの新築マンションのリノベーションです。解体工事もしっかりと養生をして、慎重に解体が進んでいます。

クライアントから伺ってなかったのですが、プラスターボードを撤去すると、手摺をつけそうなところや吊り戸棚などの収納をつけそうなところには鉄板が仕込まれていました。
マンションの標準仕様かもしれませんが、こんな風に下地を入れておくものなんですね。初めてみました。

2人の大工さんが状況を確認し、また、再利用するものをていねいに取り外ししながら、傍らで、1人の人夫さんがでてくるゴミやチリホコリ を袋詰めして掃除してくれています。
長物の軽鉄など、袋に入るように切断しなくてはなりません。
こういうリノベーションでは、解体作業だけでも手間がかかります。

天井を落としてみてわかったことですが、上のスラブには、ほとんどアンカーが打たれておらず、天井板はスラブから吊られるのではなく、壁間にかけられた骨太の軽鉄が天井の下地となっていたようです。
スラブのPCパネルにアンカーを計画的に打ち込んでおく手間よりも、この方が確かにつくりやすそうです。今回リビングはいじっていないのですが、リビングなどの広めの部屋では、何カ所かのアンカーも使っているものだとは思われますが。

工事の段取りを始めたところで、工務店さんからの報告があったのですが、ここの搬入用のエレベーターでは、2間もの(3.6m)の材料が積めない事がわかりました。
では、36階まで階段であげるか、とも考えたそうですが、階段も天井が低くて長物は振り回せそうもありません。
2間ものの欄間板、それどころか、敷居、鴨居、廻り縁ですら持って来れません。8畳間の茶室としてはとても困ったもので、 全てをつなぐしかなくなってしまいました。

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 打設 1回目

昨日の配筋検査を無事に終え、本日は耐圧の打設です。
とんがり屋根の家は、余分な土を運びだすコストを押さえるために、基礎の立ち上がり天端が耐圧天端となるような形状になってます。打設も1回ですませて、コスト削減!と息巻いていたのですが、やっぱり、立ち上がりが必要な場所もでてきてしまい…。2回に分けて打設します。

ミキサー車4台分です。
じつは現場のすごい近所にプラントがあるので、てっきりそこからくるのかな…と思っていたら、違ったようでした。思いっきり都内なのに、プラント、あるのですね。

こちらの現場は、「ろじのさき」という3年前に竣工した現場で大変御世話になった監督さん、職人さんにまたまた御世話になっています。
基礎工事の職人さんもろじのさきで活躍してくださった方でした。
今回御世話になっているとても丁寧に工事をすすめてくださるK監督を筆頭に
みなさんの力で無事に工事がすすみますように。

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 配筋検査

とんがり屋根の家。
工務店さんがしっかりと工程管理をしてくださっているおかげで、雨が続いたにも関わらずに順調。
配筋検査をうけました。

とんがり屋根の家はちっちゃくてシンプルな形状(屋根以外は…)。
小さいと、配筋の重ね継手部分がそこかしこにたくさんでてきて、なんとなく全体的にすっごい頑丈そうに見えるのは私だけでしょうか。

 

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 茶席の金物

「マンションの茶席」の現場が、ようやく動き始めました。
新築の高層マンションにお住まいになる前からのリノベーションで、奥様のための8帖の茶席をつくる計画です。
工務店さんを指名でお願いしたこともあって、大工さんたちの空きを待ってのスタートです。
茶席は、奥様のお茶事だけでなく、お弟子さんたちのお稽古の場所にもなるので、 限られたマンションのスペースを、茶事、お稽古の動線に無理なくどちらにも使い勝手がよいように打合を重ねてきました。
この日は、大工さんたちによる現場の詳細な実測と、クライアントと工務店さんを交えての工事見積の最終的な詰めの打合でした。
良い材料と良い仕上を求めるとついつい工事金額があがるものです。取り分け大切な茶席の仕上を守りながらの予算調整ですから、こちらからの仕様変更等も含めてのクライアントからのご返事待ちとなりました。
工務店さんに、茶席で使う金物類をご用意いただきました。
一般住宅ではなかなか使わない金物です。京都の室金物さんから手配していただいただけあって、良い金物がそろいました。

床の間の軸掛けに使う軸釘(二重折)、床の間天井に打つ花蛭釘、床の間壁に埋め込む無双釘、床柱の花釘、床の間入り隅に打つお正月飾り用の柳釘、それにお釜を吊るための釜蛭釘などです。
どれも手造りで、とても良い肌の仕上がりです。
特に床の間軸釘は、三幅対で使えるように、廻り縁を細工して自在に釘が動くものをお願いしました。

それにしても最近の高層マンションでは、エントランスや共用スペースはお金をかけています。広々と、そしてゆったりと来客や住人を迎えるようにつくられています。


お打合の後、「熊魚菴たん熊北店」で、お昼をごちそうになりました。
久々の京料理を堪能させていただきました。
  

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 「中庭のある小さな平屋」1年検査

昨年10月に竣工お引渡しした「中庭のある小さな平屋」の1年検査に、工務店さんとともにお邪魔してきました。

床暖房による無垢のフローリングには若干のひずみがあるようですが、気になる程ではなく、クロスの一部にめくれなどがみつかりましたが、引渡当初手直しを加えていた建具も1年経って落ち着いていて、ほとんど問題なく仕上がり状態は良好でした。

キッチンに使っていたロシアンバーチや、無垢のフローリングは、1年経って落ち着きのある色合いになってきています。良く手入れしてくださっているからだと思いますが、床のフローリングの手入れなどについてのお話もさせていただきました。


息子さんのガレージルームも、お引っ越しの後にお邪魔した時と同じようにきれいにお使いで、ビンテージバイクもピカピカに手入れされていました。
ご家族のものへの愛着が、そのまま伝わってきているような住まいのあり方をみせていただきました。

古い住まいから持ってきたお子さんたちの背比べの印も、ひっそりと住まいの中になじんできているようです。

「中庭のある小さな平屋」のオープンハウスや現場の様子はこちらから。
http://www.guild-design.com/category/仕事/中庭のある小さな平屋/

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 引渡1年後の竣工写真

「季節を見おろす家」の竣工写真撮影にお邪魔してきました。
お引っ越しの後は、しばらく後片付けでたいへんだし、せっかく撮影させていただけるなら富士山がくっきり見える時期で、ということで竣工後1年過ぎたこのタイミングでお願いした甲斐がありました。
ダイニングの南の小窓から、ほら富士山!

キッチンに立つと、ダイニング越しのバルコニー窓からお隣の山の紅葉が。
ちょっとタイミングが悪く、色が落ちた木々もあるのですが、この窓からは季節の変化を山の木々の移り変わりで楽しめます。キッチンは季節の変化を楽しむベストポジションなのです。

皆さんにお手伝いいただいたおかげで、撮影は順調に進めることができました。


リビングからは、南の大窓から薪ストーグ越しに。


しっかり夜景まで撮影させていただきました。
カメラマンからの写真とどきましたら、順次こちらでもアップしますので、富士山がどんな風に写真の中に取り込めているか、お楽しみに。

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 根切り中

朝。お仕事前のお施主さんと打合せ。
そのあと現場まで車でつれていってもらいました。
先週、杭を打ち遣り方まで終え、今朝は小雨の中、根切りの最中。

そして、熱心に撮影するお施主さん。

 

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 中庭基礎の立上がり完了

「中庭を造る減築リフォーム」の現場では、中庭廻りの基礎の立上りが完了しました。
鉄骨造の現場ですから、この基礎に軽量鉄骨で土台と柱を立てていきます。
上に見える鉄骨はもともと屋根(バルコニールーフ)を支えていた構造体で、かつて増築していたので、ちょうど増築部分の境目になるので、梁が2本並んで入っています。
外壁の足下から雨漏りがあった東面外壁も解体されました。壁のように見えるブロックは隣地との境界塀で、こんなに外壁近かったんです。外壁の仕上が満足にできていなかったためと、基礎天端よりも高く土が溜まってしまったために、雨が入り込んでいたんですね。

お隣もたいへんです。これだけ近いので、ブロックより下はまともな仕上になっていません。随分と傷んでそうなので、お隣にも声をかけて、対策を検討中です。
当時の工務店さんは、どういう考えでこれで良いと思っていたのでしょうか、昔のこととはいえ、工務店としての良心が問われそうな仕事です。
こちら側は、埋まった土をさらい基礎を高く打直し、ALCを一段ずつシーリングしながらの外壁をつくっていきます。