08
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 住宅展

9月8日から、川口市立アートギャラリー・アトリアでの建築展のご連絡をしたばかりですが、その展示会より先に、今週末の展示会にも参加しています。
こちらは、ASJの福島スタジオさん主催の住宅展で、29日(土)と30日(日)の二日間、MAXふくしま4階での開催です。
29日にはミニセミナーを担当していて、リフォームのお話をする予定です。

08
25
 建築展

ギルドデザインが参加している建築家31会では、9月はなかなか忙しい月になりました。
9月11日(金)から31メンバー半数による横浜マークイズでの模型展が始まります。今年1月に半数メンバーによる前半戦をしているので、今回は後半戦となります。
その前半に参加していたメンバーの一部有志による展示会が、11日より少し早い8日(火)から埼玉の川口市立アートギャラリー・アトリアにて13日(日)まで開催されます。
題して「建築家との家づくり展 建築家に聞いてみよう」という展示会で、模型やパネル展示を行います。
今回の展示メンバーのブログ「建築家との家づくりblog」も随時更新予定です。こちらもご覧ください。

建築家との家づくりってどんものなのか、工務店やハウスメーカーとの違いはどんなところなのか、建築家に頼むと費用ってどのくらいかかるのか、そういうことから、一般的な住まいについてのお悩み、土地探しや家づくりでのご相談にもお答えしていこうという会です。
ギルドデザインは8日と12、13日の週末には詰めている予定ですが、ご連絡があれば、お時間を調整してお話をしたいと思います。
たくさんの皆さんがおいでいただけることを楽しみにしています。

08
10
 解体工事、木材腐朽菌

ここ数年、リフォームのお話が多くなっています。特に木造のスケルトンリフォーム、耐震補強に、断熱などの住宅性能を高めながら、生活スタイルの変化に対応して、ある程度間取りも変えたいというお考えの方が多いようです。
「耐震+省エネリフォームの家」の現場も生活スタイルの変化に伴いリフォームを計画された現場で、本格的に内部の解体が始まりました。
ある程度解体が進んだところで、構造材の状況の確認に行ってきました。

設計を進める前には、柱の位置や床を支える梁の位置や大きさなど構造の組み方を知りたいので、解体前のお住まいのうちから、床や天井の一部を壊させていただき、少しは確認しているのですが、全体を見られるのは解体まで待たないといけません。
特に2階の床の様子は確認しにくいところなので、解体することで、初めて床を支える部材(梁)の様子がわかりました。
柱も、いただいた図面とは違って、あるべきところになかったりしています。2階床梁のかけ方も想定とは違っていました。
確認できなかったところでは違っていてもしょうがありません。現場で、大工さんと打ち合わせて、どう変更するのが有利なのかを決めていかないといけません。

水回り、お風呂や洗面所、台所まわりの土台や柱などの木構造部分は、傷みやすいものですが、 特に湿気が多く、温度も高くなるお風呂まわりは危ないものです。
浴室では、腰の高さくらいまではブロック積みの壁を造ることで、床近くには木材を使わない現場も多いと思いますが、この現場はそれもしていなかったので、浴室の水が、随分と土台や柱に浸み込んできていたようです。かなりひどい状態でした。

写真は、柱が土台にのっている部分のものですが、ほとんど溶けてなくなっているような状態で、太さは1/5くらいになっているでしょうか。ほとんと構造的には役に立っていない状態です。
木材腐朽菌によるためですが、土台も柱も腐り溶けています。
この腐り具合は想定外で、土台、柱の取り換えをしてもらわないといけません。
工期にも影響出てきますし、クライアントにも費用の負担が発生してしまいます。

浴室まわりでは、増築された跡も見られました。コンクリート基礎が削り採られて、浴室が広げられ、ブロックによる基礎が造られています。
今回は、この部分の壁を撤去し、基礎から新設してもらうようにお願いしてあります。

07
28
 上棟確認

「アトリエのある小さな家」が上棟しました。外壁の構造用合板が張られたタイミングで、構造金物の取付確認、クライアントとの電気関係の確認のため、現場打ち合わせをしてきました。
アトリエの吹抜け、土間収納、リビングの天井高さ、子供室やリビングのロフトとの関係など、部屋部屋のつながりや区画が確認できるようになって、クライアントもようやく実感できるようになってきたと喜んでいらっしゃいました。

金物検査では、ボルトに締め込み忘れなど、一部金物の追加などもお願いしましたが、おおむね良好でした。
これまでの「アトリエのある小さな家」の現場の様子は、こちらから

07
20
 昼食会


「中庭を造る減築リフォーム」の住宅は、今年の2月末にお引き渡しを終えた住宅ですが、一部手直し工事などがありました。
お住まいになって、少し落ち着いた頃に工事に入り、クライアントや工務店からは、無事完了の連絡をもらっていたので、確認に伺いますとお伝えしながら、ちょっと時間が空いていました。
遅ればせながらとお邪魔する予定をおつたえしたところ、昼食会のお誘いを受けて、思いの他、楽しい時間を過ごさせていただきました。

あいにく雨の日だったので、中庭には出られませんでしたが、アオダモの緑も広がって、気持ちのよい場所になっているようです。奥様からは喜びの言葉をいただきました。

手直し工事の途中に伺った時には、まだ段ボール箱も少し置かれていましたが、今は可愛い小物達も飾られて、生活の流れも落ち着かれてきたようです。
リビングのニッチや玄関の小さな飾り棚にも、かわいらしく飾っていただいています。

 
 
 
 
 
 

階段脇の壁の隙間に作ったCD&文庫本棚には、いい感じでCDが収まり始めました。

裏周りのパントリーや土間のシューズクロゼット、収納棚もまだ少し余裕を残して埋まっています。何度も打ち合わせの中で調整してきたボリュームですが、ちょうどよく収まっているのを見ると、やはりホッとするものです。
猫ちゃんのお便所も、土間に用意していて、予定通りに新しい場所で用をたしてくれているようです。24時間換気扇をつけることでニオイ対策もできています。

お子さん達の勉強は、たいていキッチン横のランドセル収納付き本棚カウンターだそうですが、2階の3人用のロング勉強机もだんだん使われ始めているようです。

気になっていた2階の壁天井の仕上げは、PBのままという仕上げ。
大工さんが、ビスは丁寧に打ってくれていますが、一般的には下地のままという仕上げです、どう思ってくださっているかと気にしていましたが、だんだん見慣れてきたそうです。
いつかはペイント仕上げでもと考えていらっしゃるようですが、今は、ウォールステッカーを楽しんでくださっています。

「中庭を作る減築リフォーム」には、いろいろと目玉になる仕掛けがあるのですが、中庭を作った次にヒットとなった吹抜けハンモック床!
お子さんのお友達が遊びに来ると、大騒ぎなのだそうですが、僕はちょっとゆっくりした気分で使わせてもらいました。

 中庭を造る減築リフォームの現場の様子はこちらからご覧ください。

07
9
 ASJ熊谷スタジオのイベントに参加します。

今週末の11日(土)、12日(日)の二日間、東松山市民文化センターで行われるアーキテクト・スタジオ・ジャパンのイベントに参加します。
5組の設計事務所が参加して、建築模型、写真パネル、映像などで、住宅の紹介や相談に対応していますので、お時間がある方はぜひ足を運んでください。

06
28
 基礎配筋

セルフ地鎮祭のあと、着工が遅れていましたが、「アトリエのある小さな家」の現場がようやく動き出しました。
この現場は、設計監理がない契約になっているのですが、 そこはそれ、せっかくお手伝いさせていただき、家づくりに関わらせていただけたのですから、節目には確認に伺おうと思っています。
そこで、先日、基礎配筋の確認に行ってきました。
土間仕上がりとなるアトリエ部分のコンクリート下には、図面通り断熱材も入っていました。ブルーの材が捨てコンクリート下に入れられた断熱材で、捨てコンクリート部分の切れ間から覗いています。

今回の基礎設計は、基礎梁部分にD16という太めの鉄筋が何本も使われ、木造2階建ての住宅としては、かなり余裕がありそうな構造になっています。
耐力壁が載る部分の基礎梁も十分そうな配筋が計画されています。

しかし、現場での確認中、構造設計図と違った配筋を発見しました。設計図と違うということは、現場で何かの変更をしたか、間違えているかということで、監理がないとはいえ、設計側への確認がないのは気になるところです。
我々が見つけた時点で、構造設計者に対応を確認したところ、間違っていることは問題だが、耐力は十分にあるので、手直しは必要ないという返答で、一安心でしたが、現場から構造設計へも、確認の連絡はなかったということ。
この前日には、瑕疵保険の検査員が、基礎配筋の検査にきているのに、図面と違っていて問題にならなかったことが腑に落ちません。
瑕疵保険の検査員に、一般よりしっかりした配筋計画とはいえ、構造設計全体の把握はできるわけがないので、なぜ、図面と違っているということが、問題にされなかったのか、瑕疵保険の検査って、意外といい加減にされているのでしょうか。困りますね。設計者の検査が、まだまだ大切ですね。
 
 

06
23
 落下防止ネット

階段や吹抜け回りには、安全のために手摺をつけますが、手摺のデザインもいろいろあります。低い壁にしたり、その壁の厚みを利用してCD収納の手摺にしてみたり、木製の格子で見え隠れさせたり、すっきりとスチールのフレームだけだったりします。
それらは、その住宅のデザインのなかで、クライアントとの打合せやデザインコンセプトを考えた上で、ベストとなるスタイルを提案しています。

5年ほど前に竣工した「ろじのさき」では、スチールのフレームだけの手摺とすることで、スタイリッシュなデザイン、抜け感や立体的な広がり感を、都市的な狭小住宅への対応として、提案しています。
この手摺は、若いご夫婦だけの時は良かったのですが、昨年、お子さんが誕生したことで、とても危ないデザインになりました。
その対応として、お子さんが小さい間は、手摺やストリップ階段の抜け部分、吹抜けなどに、落下防止ネットを取り付けましょうということにしていました。

先日、ネット取り付け中にお邪魔してきました。
DIYで取り付けることもできますが、「ろじのさき」では、工務店さんにお任せしました。さすがにぴったり、しかも取り外し後もきれいなように考えてくれています。

これで隙間は安全ですが、まだまだ、やっと立ち上がれるようになった理久翔くんには、階段の入り口にもフェンスが必要です。
 

06
21
 解体の手始め

2階建て木造住宅のスケルトンリフォームの現場が始まります。
都内、とりわけ都心部には、建築法規上の制限から建て替えのできない建物があります。
クライアントは、耐震的にも建て替えることを願っていたのですが、それがかなわず、スケルトンリフォームして、耐震補強と気密断熱化することで、地震につよく、暖かく省エネルギーの家に変えていきます。
この日は、工事契約の日でしたが、クライアントご希望の解体着工の日でもあり、工務店さんによる解体の手付け(?)が行なわれました。
和室の柱にすこしだけ鋸目を入れるということで、解体着工を確認しました。

06
16
 写真撮影

「父娘で暮らす大屋根の家」の庭の緑がひろがってきた頃合いを見計らって、竣工写真の撮影にお邪魔してきました。
お引越しの前に、一度撮影させていただいたのですが、外構工事の遅れから、お引越の時までに、植栽工事が間に合わなかったため、その時に撮影できなかった外部やデッキテラス周りの撮影です。

生活も落ち着かれてきたと思いますが、とてもスッキリと生活されていて、設計時に生活の仕方や収納方法など、何度も打合せをし、介護とお仕事をこなすクライアントにとって、無理や負担のない設計プランにまとめていった成果が出ているように思われます。
クライアントからは、とても快適な生活の様子や、お友達から羨ましいなどと言われているというお話もありました。
竣工写真は、順次アップしていきますので、お楽しみにしていただければ、幸いです。


「父娘で暮らす大屋根の家」の現場の様子はこちらからご覧になれます。
 

06
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 踊り場板の補修

ちょっと前のことですが、「父娘で暮らす大屋根の家」の階段踊り場の板がふたつに割れるということが起こりました。
踊り場の板は、無垢の木を集成した幅広の材です。

僕が独立する前に勤めていた事務所での仕事で、1度同じことがありましたが、ほぼ25年ほど前のことになるので、四半世紀に一度あるかないかというほど、珍しいことということでしょうか。
材木屋さん、大工さんとの相談で、無垢材の一部を削り取って、 新しい材を埋めるという方法で、補修することとなりました。
ルーターを使って、きれいに直線上に削り取るために、ルーターのガイド(定木)を造るところからはじまり、ルーターで削られた粉や木片が飛び散って、お住いを汚さないようにと、しっかりとビニール養生で包まれた中での作業となりました。

下の写真が、ルーターの定木となります。
削り取ってしまう板の上から、この定木をビス留めして固定しています。

ルーターで直線上に削り取った後は、鑿で底を平らに削って、新しい板の接着面を作っていきます。
ルーターでは、壁際まで彫り込めないので、キワは慎重に手作業でした。

新しい板をはめ込むと見事に納まりました。
後は塗装すれば、まわりとの色違いも落ち着いてきます。

ビニール養生の中は暑く、ルーターからの粉、木片が飛び散って、粉まみれになりながら、最後ぴったりと納めてくださいました。さすがでした。
「父娘で暮らす大屋根の家」の現場の様子は、こちらから。

06
10
 解体工事

「敷地七坪の家」の解体工事が進んでいます。

3週間ほど前の、役所によるアスベスト有無確認の立会検査の後、足場掛け、近隣養生などを済ませて、内部から解体が始まっています。
お隣3方の建物とは、ほとんど隙間がないように建てられていて、よく工事ができたものだと思うほどです。
隙間がないと解体工事時も大変です。外壁の壊し方によっては、お隣を傷つけてしまいます。
解体に重機は使えず手壊しで、搬出も人手で急な階段を使って運んでいます。


室内側の壁が取られ、外壁の下地が現れてきました。
3階の途中までがブロック積みで、3階途中から波鋼板を使っています。なぜ使い分けているのかが不思議です。
塔屋では、屋根がはずれて青空が気持良いのですが、お隣との離れ具合にあらためてびっくりしてきました。
ほとんどくっついています。
解体工事はかなり慎重に進めないといけないようです。
 

あらためて、周囲の見え具合を確認してきました。
東と南は、ほぼ隣の外壁しか見えません。西側は、隣が2階建てなので、3階途中あたりから少し期待できそうです。