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 下地づくりの工事が進んでいます

国道沿いの家では、内部の軽鉄下地工事も順調に進み、既存外壁の補修部分、新しく開けられる窓の補強工事のために、鍛冶屋さんが入ってきました。

鉄骨造の住宅だからといって、必ずしも内装部分の壁や天井の下地に金属を使う必要はないのですが、かかる時間やコストなどを考えると、大工さんの木工事よりはかなりパフォーマンスはよくなります。
コンクリートや鉄骨部材で覆われてい鉄骨造では、金属の方が、経済的な施工上の相性はいいのでしょうね。
ただ、精度を求める部分や、少しむずかしい納まりを考える部分については、やはり大工さんに頼まないと作り込めない部分があります。そのあたりの案配のための打合を、監督さんと重ねています。

室内の金属製下地材(シルバーの部材)も軽鉄と呼んでしまいますが、上の写真のような茶色い鉄骨部材も、軽量鉄骨で軽鉄と呼ばれています。茶色の軽鉄は、鉄骨造の構造に使う鉄骨と比べれば、板の厚みが薄いので、そう呼ばれるのですが、室内用の軽鉄(シルバー)と比べれば、かなり厚さのある鉄骨で、この現場では補修の必要な外壁部分や、新たに開ける窓の開口補強に使っています。
この工事は鉄骨屋さん(鍛冶屋さん)によって、組まれていきます。


上の写真と同じ位置の外壁部分です。既存外壁の開口部と、サイズや位置が変わってしますので、 壁を作り替えています。

最上階は、北側斜線の影響で、壁は傾いているので、どちらかというと屋根で、屋根裏部屋のようなところです。
屋根に新規の窓をあけているので、鉄骨屋さんに補強をしてもらいました。
ここまで来たところで、再び設備工事屋さんもが入ってきての配管工事、電気の配線工事などが始まります。
建主さんと、図面上では何度も打合を重ねて来た電気工事ですが、そろそろ、現場でのコンセントやスイッチの位置打合が必要です。 やはり建主さんには、図面だけではわかりにくいところがありますからね。

解体工事の時に、正確に納めきれていなかった部分については、土工さんなどにお願いして少し修正してもらっています。


設備工事がある程度すすめば、断熱工事、耐火工事などへと進みます。
これまでの、「国道沿いの家」の現場の様子はこちらから。
http://www.guild-design.com/category/仕事/big-balcony-house/ 

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 大雪の残る中、地鎮祭が無事執り行われました。

本当なら1週間前の土曜日、8日に予定していた地鎮祭でしたが、記録的な大雪のために、あらためて大安を選び、17日に執り行われました。

1週間まっての地鎮祭でしたが、金曜日から、再び東京では記録的に大雪となってしまいました。
日曜日、雪は止み晴れ上がったものの、まだ雪が残り、足下の安定しないなかでしたが、神主さんには氏神様をむかえ、四方を清めていただき、無事に工事の安全を祈願する事ができました。
神主さんからは、鎮め物、家内安全のお札をいただきました。

地鎮祭を終え、これから現場が始まります。
まずは、先週報告のあった地盤調査の結果を受けて、これにどう対応するかを現在調整中です。今週中には、建主さんとの打合を詰めて、工程を組立てていくこととなります。
 

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 軽鉄屋さんとの打合

この建物は、北側斜線を2方向から受けています。
既存状態での確認時でも、斜線による影響から、上階部分では、斜めの壁、折れ曲がる柱や梁などの影響から、複雑な柱型、梁型が室内に現れていました。
それらは図面化されて残されていないために、こちらの想定による計画を、半ば現場で確認しながらの修正が必要となっています。
どうやったら、より建主に有利になるか、よりシンプルにまとめられるかは、工事をする軽鉄の職人さんとの打合もとても重要です。

ここのところ、一日おきの現場での打合です。
本日が、そのメイン。
斜めと斜めがいくつもぶつかる部分の取合いの確認を、現場で墨出、糸張りによる仕上げラインを確認をしながらの作業です。

こちらからのデザインに対して、軽鉄屋さんからの工法提案、さらにこちらから、よりすっきりさせるためのアイデアなどなどと、打合を重ねていきます。

今日の打合で、一番厄介な部分をクリアできました。
まだしばらく現場とは濃密な打合は必要ですが、これで順調に進みそうです。

 

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 軽鉄工事がはじまりました

今春から墨出を確認していた国道沿いの家の現場では、ようやく軽鉄工事による天井下地、壁下地が組み上がってきました。


消費税がらみの駆け込み需要の影響で、昨年末から現場での人手不足の状況はきわめて顕著になってきています。知人の建築家からも、職人さん不足で現場が止まってしまっているという話を、聞くようになりましたが、この現場でもその影響をかなり受けています。
当初の工程では、1月には終わっている軽鉄工事ですが、ようやく2階部分が完了し、全体の3割程度しか進んでいません。
現場監督も工程管理が大変だとは思いますが、建主さんにご心配をおかけしていて申し訳ないかぎりです。
我々は、なにより、無理な工程で質が落ちないように、しっかりと現場監理をしていかなければなりません。


上の写真は天井の梁型の囲い。
リフォーム現場では、既存の梁がままならず、デザインの邪魔になる事があります。この現場でもそんな梁が何カ所かあるので、天井には少し変化を持たせながらも、すっきりしたデザインにまとめる工夫をしています。

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 引き続き墨出しとコア開け

ここのところ激しく現場に通っているためか、現場に行かないと不安な気持ちになります。
現場につくと水道屋さんが作業をしていました。
配管経路、既存の管が使用できるか出来ないかの確認、打合せをしました。
写真の右上が新規に明けた排水用の穴。
職人さんがダイアモンドと呼ぶ機械で1つの穴に40分以上時間をかけてあけていきます。

なかなか終わらない墨だし作業も佳境。

明日から入る壁、天井の下地設置に向けて、墨を出した上にさらにスプレーペイントでポイントごとに印を付けていきます。ときどき文字も書いているのですが、K監督、うまいです。(仕事を始めるよりもずっと前から別の用途でつかってたのか…)。

まだ設備や仕上げの中で決めかねているところがあるので現場をこれ以上遅らせないよう、こちらもいそがねば。
 
 
 
 

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 墨出確認と外壁の確認

先週は状況確認ために、何度も現場に通いました。これは先週3度目の現場からの状況報告です。
予定では、内装工事の軽鉄屋さんが、天井下地を吊りに、現場に入ってきているはずなのですが、どこかの現場で引き止めされていて、こちらの現場になかなか入って来れないとのこと。
消費税アップに関係して、この時期、職人さんの取合いで、工程監理はままならないようです。
現場の各階の墨出も遅れていて、2階は、既存斜め壁にそった通芯が出ただけで、まだきまっていません。
そこで今日は、事務所の松本が、現場監督さんの手元として、墨出の手伝いです。
本人は、墨出はカッケーとかってことで、生き生きしながらやっています。
実際は、既存図面と現場の現状との食い違いを確認しつつ、現状に合うように壁の位置などを調整しながらの墨出です。他との取合いを考えながらですから、少し時間のかかる作業です。


内装がはがされ既存ALCが露出し、外部に足場があって、外壁の様子が確認しやすいこのタイミングで、外壁の様子を確認しています。


内部からはっきりとALCのクラックが見えている部分、外部のタイルにひび割れがおきている部分、雨漏りの痕が確認できる部分など、補修をどうしていくか、現場監督さんとともに、対策を検討しなくてはなりません。
意外としっかりしているのですが、20年以上の建物ですから、外部のシーリングもそろそろ打ち変えた方がいいようです。足場のかかった時期にしておいた方がいいと思うのですが、予算もある事です。建主さんとの相談も必要です。
先週2度目の現場では、墨出の確認中に、建主さんがたまたま現場前を通られたので、現場の様子を確認していただき、窓の開け方の変更他、外壁の件なども相談させていただきました。
まずは、外壁補修の見積を工務店さんから出していただき、建主さんにも検討をしていただきます。 
建主さんも、現場を見ていただき、状況による変更もふくめて、進行を楽しみにしていただいているので、我々も喜ばしいのですが、なにかと思いもよらぬことが起こる鉄骨造のスケルトンリノベーションです。こちらとしては、身を引き締めてかからねばなりません。
 

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 SURさんのオープンハウスに

休日にSUR都市建築事務所さんのオープンハウスにお邪魔してきました。

免震構造、地熱利用の住宅で、延床面積は36坪程度との事でしたが、大きな吹抜もあり、建物のヴォリュームとしては、40坪をこえる大きさの住宅でしたが、暖房機は床下に設置された14帖用のエアコン一つだけなのだそうです。

これが実現できているのは、高気密高断熱のおかげなのです。我々の設計の中でも35坪程度の住宅で、床下にたった一つの暖房機で暖房できている事例はありますが、14帖用のエアコンで、これだけの暖かさを体感できたのは、とても興味深い事でした。この住宅での断熱は、壁内の現場発泡による充填断熱にくわえて、ウレタンの成形板に外断熱のダブル仕様なのだそうです。


さらにこの住宅は、ソーラーウォールパネルによる太陽熱の壁面からの吸熱、太陽光パネルによる発電により、ゼロエネルギーを目指しているそうです。

訪ねたのはもう日が落ちかけていた時間でしたので、発電、売電量の確認はできませんでしたが、かなり良好な売電量で、ゼロエネルギーも実現が近いそうです。
 

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 建築展へのご来場、ありがとうございました


13日まで横浜、マークイズみなとみらいで開催されていた建築模型展「建築家31人 x 3 works vol.11 」が盛況なうちに終了しました。
9日からで、1000名をこえる方々にご来場いただきました。 12日の日曜日には400名をこえる方々で会場が狭くなる程でした。
マークイズに食事やお買い物にこられた方が多かったので、いろんな方がおいででした。
もう具体的に家づくりを考えている方、
まだ少し先になりそうだけど少しずつ考えていきたいという方、
土地探しから考えたいという方、
まだ何も考えていないけど建築家との家づくりに興味があるからという方、
実にさまざまな方と、お話をさせていただくことができました。
大変楽しい会とすることができました。ありがとうございました。
ギルドが参加している建築家31会という会は、一般の方、家づくりを考えている方と建築家が、直接気軽に出会える、建築家との家づくりがどんなものなのか、より良い家づくりのためには、建築家との家づくりがとても良い選択肢であることを知っていただくための会です。
身近なところに建築家がいることを知っていただくために、建築家が集まり建築家による情報発信をしている会です。

今後も31会では、3月に新宿パークタワー、6月には横浜赤レンガ倉庫でと、このような建築展、相談会を続けていく予定です。もちろんギルドデザインも参加していきます。今後も多くの方のご来場を、多くの方とお話しできることを楽しみにしています。

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 墨出の確認とプランの調整

この連休、ギルドデザインでは横浜、マークイズみなとみらいでの建築模型展に参加しておりましたが、国道沿いの家では、墨出を監督さんが進めてくれましたので、さっそく本日は、墨出の確認に現場に行って参りました。

先週、外壁の新規開口、開口位置の変更とスチールアングルによる開口補強工事が進められました。
この建物は、南側から南西側にかけて3階建てのビルが建っており、午後からの陽射しがあまり望めません。また、前面道路は南東側できわめて交通量の多い国道です。
そんな条件から、南西のビルの上からの陽射しを取込む工夫と、国道側には、奥様の第一希望である大きなバルコニーを造りながら、サッシ入りの室内化されたバルコニーとしていて、音のバッファとしています。

国道側には、引違い窓だけでしたので、ALCの壁はとれる範囲で撤去して、大きな開口としています。この廻りが6帖程の音のバッファとなるバルコニーになります。
ちなみに既存は下の写真のようなサイズの窓のみでした。

南側、南西側は隣のビルの屋根越えの採光を狙って、階段の吹抜上に窓を新規開口を造っています。
下の階からの見上げでは、冬枯れのケヤキの街路樹がみえています。

今日はとても寒い一日でした。
墨出による壁の位置を確認し、さらに修正部分などは、いっしょに墨出をしてきました。 墨出している間は、寒さなど気にもならなかったのですが、気づいた時には日も落ちて、吹きさらしの冬の現場の寒さをあらためて感じさせられました。

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 建築模型展開催中です。

先日ご連絡しました横浜のマークイズみなとみらいでの建築模型展、「建築家31人 x 3 works」を本日まで開催しています。

三連休になり、たくさんの方においでいただいています。


会場は、マークイズの4階の東京ガスのショールーム内のホールをお借りしています。
東京ガスさんのショールーム正面には、こんな展示がありますが、本会場はそこを抜けた奥になります。

みなとみらい線の駅にはポスターにて案内もしています。
本日一日だけの展示となりましたが、ご都合がよろしければおいで下さい。

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 現場が静かなうちに現場確認してきました。

全面リフォームの現場ではよくあることですが、この現場も、既存図面との整合性のとれていない現場です。

昨年、床スラブの新規穴あけや新設窓のための外壁解体位置など、解体途中に確認してきましたが、解体現場の騒がしい中ではなく、新年早々、現場が始まる前の静かなうちであれば、少し落ち着いて現場の状況確認ができるだろうということで、現場に行ってきました。



現場は鉄骨造にALCの外壁の古い造りです。外観だけではALCの割付などわからなかったのですが、室内の仕上げと下地が取り払われることで、ALCの割付、補強で入っている鉄骨など、見えなかった物が見えてきました。
そういった既存からの制限により、窓のサイズや位置を変えないと合理的に納まらなかったり、既存の補強を調整変更してもらわないと、間取りがまとまらなかったりします。また、新たに、こうしたらより良くなるんじゃないってところも見えてきました。

リビングの小さな吹抜になる部分。ある程度想定できていたのですが、既存図面より低い位置から、北側斜線の関係で、柱が曲がってきています。3階の造りかたに修正を加えねばなりません。

新たに室内階段を造るために開けたスラブ開口です。
古い鉄骨造の建物ですから、やたらとスラブに穴を開けることは構造上の強度を落とすこととなりかねません。
今回の計画での3、4階の室内階段の位置などは、構造設計と協議の上、スラブ開口位置を決め、 そこからプランニングがスタートしてます。
この階段廻りの窓の開け方は、ALCの割付や近隣との関係で、少し修正した方が良さそうです。 ずっと良くなりそうなアイデアも出てきました。

不思議なことに、屋根版のALCと小屋梁の間にコンクリートブロックが埋まっていました。何の必要があったのか?わざわざこんなところに差し込むには、訳があったように思うのですが、ぐらぐらしていて、こんな物が地震で揺れて落ちてきたら大変です。現場には確認の上、とってもらうようにお願いしておかないと。


 

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 建築模型展+相談会を開催します。

あけましておめでとうございます。
ギルド・デザインは本日が仕事はじめです。本年もよろしくお願いいたします。
新年早々となりますが、ギルド・デザインも参加している「建築家31人の会」が主宰する建築模型展+相談会が、今回は横浜みなとみらいエリアにできた新しいショッピングモール、「マークイズ」にて開催されます。
建築家31x3works展も会を重ねて、今回で11回目です。
建築家との家づくりの楽しさ、質の高さを知っていただきたいという思いで、続けています。
今回は、展示方法にテーマを設けての開催です。 いつもの新宿パークタワーとは違った会場ですが、会場構成の違いから、少しわかりやすい展示になっていると思います。
平日は、なかなか会場には詰めていられないのですが、休日には、皆さんとお話できるのを楽しみにしたいと思っています。事前連絡いただければ、お時間の調整もできるかと思います。
家づくりの楽しい話、参加しにいらっしゃいませんか。おまちしています。
 
日時 :1月9日(木)~13日(月・祝)  10:00-20:00(最終日は~17時)
場所 :MARK IS(マークイズ) みなとみらい4F 東京ガスショールーム