05
23
 オープンハウスのお知らせ

「アジアンテイストリフォーム」の現場が、そろそろ竣工引渡しを迎えます。
クライアントのご好意により、オープンハウスの機会をいただきました。
ご希望の方には、後日案内図をお送りさせていただきますので、ご住所、お名前、人数を明記の上、メールかファックスでご連絡ください。

 
「アジアンテイストリフォーム」は、現在東南アジアにお住いのクライアントが帰国された時の住まいとして、下町にある既存マンションをスケルトンリフォームした計画です。
キッチンを生活の中心に据えた、ワンルームのような住まいです。
クライアントがミャンマーで購入した長さ1.8mあるチーク板の透し彫や、日本の桐たんす、アジアの小物やお気に入りの絵画を、楽しむためのプランニングを提案しています。
マンションとはいえ、下町コミュニティのために、広い玄関土間と小上がりできる「飾りの間」が、来客をお迎えします。
 
日時:2017年6月10日(土) 13時〜17時
場所:東京都台東区
アクセス:千代田線千駄木駅より徒歩5分
*駐車場のご用意はありません。
申込:見学をご希望の方は、ギルド・デザインまでご連絡ください。
後日、詳しい案内をお送りします。
メール:iso@guild-design.com
電話:03-3375-3745  FAX:03-3375-3746
これまでの現場の様子は、こちらからご覧になれます。
「アジアンテイストリフォーム」
 


 

05
21
 クライアントから

「中庭を造る減築リフォーム」のクライアントから中庭の写真が届きました。

今年も中庭のアオダモが、元気に新緑の葉を広げているようです。
お引き渡しから2年ほどたちました。送っていただいた写真からだと、ずいぶんしっかりと根付いた感じでがします。
アオダモは、大きくなると15mにもなるそうですが、株立ちで、幹の細いものを選んでいるので、どこまで大きくなるものか。
以前送っていただいた写真と比べると、そんなに高さは変わってないように見えます。
株立ちの地面からは、新しい芽が出てきているのだそうです。

写真撮るよ〜って言われたからでしょうか?どこか背中に緊張感を漂わせている次男くんですが、最近のマイブームは、中庭で朝食を食べることなんだそうです。
なかなかのシェレオツです!
この季節は、新緑が清々しくて、屋外での生活が、とても気持ち良い時期です。
キッチン横の中庭の緑は、奥様がお仕事をされている時、ふと目に止まるのでしょうね。
リフォームで作った中庭が、生活の中の楽しみ、潤いになっているようで、嬉しいご連絡をいただいきました。
 
これからの季節は、夜も良さそうです。

 
「中庭を造る減築リフォーム」は、築40年を超える鉄骨造住宅のリフォーム計画です。
暗く寒かった家の部屋を潰して減築することで、中庭を造り、風通しよく陽射しが室内奥まで射し込む住まいにしています。
現場や最近の様子はこちらから
「中庭を造る減築リフォーム」

05
17
 壁の塗装/玄関と飾りの間

「アジアンテイストリフォーム」の玄関は、ちょっと広くて、腰掛けられる畳に小上がりのスペース「飾りの間」が付いてます。
ご近所さんとのコミュニケーションスペースでもあることは、以前のブログ「畳打合せ」でお伝えしましたが、ここの仕上は少し特殊です。

「アジアンテイストリフォーム」の壁天井は、基本的には漆喰で仕上げますが、この玄関+飾りの間は、青と黄色の壁塗装仕上げ、天井は黒く塗られてチークのルーバーを吊り下げます。
お客さんが、ちょっとワクワクドキドキしてくれそうな場所になりそうです。
天井ルーバーを下げると、ルーバーより上の部分は、仕上げができなくなってしまうので、他の仕上に先駆けての塗装です。
漆喰仕上の部分についても前回お話しましたが、紙クロス貼りの上に塗装屋さんが塗って仕上げる漆喰です。
内装屋さんによるクロス下地を平滑にする調整が始まっています。

塗装屋さんが先行させた工事のもうひとつは、造作材の塗装に加えて、透し彫と縦格子部分の塗装です。
チーク材の汚れ止めと耐久性を高めるために、自然塗料であるオスモで、吹き付け仕上をしてもらいました。
クリア塗装ですが、オイル分が染み込むことで、ぐっとチークの高級感が増してきました。

これまでの現場の様子はこちらからどうぞ
「アジアンテイストリフォーム」
 
 

05
15
 透し彫が納まりました。

「アジアンテイストリフォーム」の見どころのひとつになる透し彫が、間仕切りに取り付きました。

この透し彫は、クライアントがミャンマーから送ってくださったもので、どのように見せるかが、この計画のひとつのテーマです。
我々からの提案は、リビングと小さな寝室との間仕切りに使いましょうというものでした。
普段の生活をゆったりとくつろいでいただくために、リビングダイニングをできるだけ広くとり、寝室は、むしろ籠るような狭さの場所にしています。
狭さもいいのですが、少し抜け感がほしい、また、透し彫をみせるのに、裏からの明かりはあったほうがよく見える、透し彫の奥に人の動きが見えるのも面白いなどと考えて、寝室を壁で仕切るのではなくて、透し彫と縦格子で仕切ることを提案しました。
リビングからは、チラチラと寝室が見えることになり、嫌う方もいらっしゃると思いますが、クライアントからは、了解が得られました。

この日は、塗装屋さん、建具屋さんとの打合せでした。
壁と天井は、ほとんどの部分で漆喰をぬります。
漆喰というと左官屋さんが、鏝で塗り込んでいくように思いますが、この現場では、塗装屋さんが塗っていきます。
その漆喰は、(株)プラネットジャパンが販売しているプラネットウォールというドイツ本漆喰で、コバウという専用の紙を貼った上に、塗装屋さんがローラーを使って塗装するという工法の材料です。
塗るという程度ですから、厚みはたいしてないのですが、その分施工性が良く(コストが抑えられ)、下地の紙や漆喰の調湿性能や、防臭・防カビ性能を持っている優れものです。
そんなわけで塗装屋さんとは、壁天井の塗り分け位置や色の確認、建具や造作材へ塗装についての打合せでした。

建具屋さんには、デザイン的な説明をして、建具の寸法取りをしてもらいました。そして、こちらが気にしていたチークで作る縦格子戸の作り方の確認。建具として狂いなく作るためには、どうしておくか。
想定していたことではあるけれど、やはり横桟は必要なようです。

玄関周りも造作が進んでいます。建具屋さんは、鴨居がつかないことには寸法取りはできませんからね。

05
11
 「借景のある家」展に参加しています。


今日から始まったリビングデザインセンターOZONEのイベント「借景のある家」展にギルド・デザインも参加しています。
現在、リビングデザインセンターOZONEでは、館内で、生活と植物をテーマに様々なイベント展開中という事で、そのテーマのなかでの建築との関わりで「借景」をキーワードにした建築展を開催するという事になったようです。
ギルド・デザインからは、山の中腹傾斜地に建ち、富士山を遠望し、尾根の緑、盆地の街を見おろしながら、季節の移り変わりを楽しんでいただく住宅「季節を見おろす家」の建築模型と写真パネルと展示しています。
ギルド・デザインは前半の5月11日から30日までの展示です。
 
「借景のある家」展  https://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/286
会期:5月11日(木曜日)〜6月20日(火曜日)  水曜休館
*1期は、5月30日まで。
時間:10時半〜19時
会場:リビングデザインセンターOZONE  3F OZONEウェルカムプラザ
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー

05
10
 基本設計の確定

「型式住宅のリフォーム」の計画も、基本設計を確認していただくところまで進んできました。

基本設計段階では、工事金額を見積ることのできる詳細な図面をつくるのではなく、間取りや外観や断面(今回はリフォームなのでありませんが)、仕上げや予算金額など、少し具体的な計画の方針を確認していただき、この方向で進めることを了承していただきます。
基本設計がまとまると、工事をするための詳細な図面を作り始めます。
詳細な図面を描いた後に、間取りなどの大きな変更があると、変更する部分が多く複雑な変更になり、間違いの元になったり、作業量が多くなり、設計料の見直しをお願いすることになりかねません。
そんなことがないように、この段階までに時間をかけて打合せを重ね、ショールームで実物を見たりしながら、方針を固めていきます。
クライアントには、若いころ作った今の住まいでは、何もわからないまま造ってしまったという気持ちがあり、住まいについてのいろんな物や事を教えて欲しいといわれています。
そのなかで、暮らしやすい室内環境をベースに、より良い建材、好きなデザインをアドバイスをもらいながら選びたいとお考えです。
先日、リビングデザインセンターOZONEにいってきました。
一つの建物に、いろんな種類のショールームが入っているのは便利です。
家具屋さんでは、椅子に座ってもらい、座るのに気持ちの良い高さを知ってもらったり、キッチンコーナーでは、多様なキッチンを見てもらって、キッチンでできること、使い勝手を確認してもらうことができます。
他にも、塗装や床材を見てもらいました。
床材はマルホンさんで良いものを選んでいただきました。ここには良いフローリング材が揃っています。スタッフの方の丁寧な対応もありがたいです。

1階のLDK周りは、床暖対応ということで、ウォールナット厚板ばりの複合フローリングを選びました。
複合フローリングとは、無垢ではなく、いわゆる合板です。フローリングは床暖房の熱や乾燥によって収縮して、狂いやすいものです。特に無垢材は。
その点、複合フローリングは、木の持つ歪む癖を抑えてくれますから、床暖にはむいています。
その合板下地に、厚みの十分あるウォールナットの表面材を貼ったものを選びました。厚みが5ミリもあると、素材感は無垢材と変わらないと思います。
2階のプライベートなスペースには、お風呂上りに足触りが良さそうな無垢のオーク材をスプーンカット仕上げしたフローリングを選びました。
2階にも床暖房を入れたいという話もありましたが、今度のリフォームで、とても暖かな住宅に変貌するので、2階に床暖房までは必要はないということをご理解いただき、無垢材を使うこととしました。
これは、ご主人にとても気に入っていただきました。
この計画は、まだ少し時間がかかりそうですが、少しづつでも進んでいます。

05
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 「春日部の家」と「大森の家」

しばらく更新が滞っていたギルドデザインの works ですが、4年も未公開分がたまってしまいました。
春日部の家
心を入れ替えて、順番にアップしていきますので、ぜひご覧ください。
まずは、2013年竣工の「春日部の家」「大森の家」をアップしました。
「春日部の家」は、木造2階建て、延べ床面積66坪ほどの2世帯住宅です。
大屋根と家族をつなぐ広いテラスが特徴的な住宅です。
「大森の家」は、親子3人の子育て世帯の木造3階建住宅です。
奥行きの深い敷地での採光を工夫した住宅で、ベルギータイルの外観が特徴です。
 
大森の家

05
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 畳打合せ

「アジアンテイストリフォーム」の現場では、壁や天井に石膏ボードが張られ始めました。ということは、壁や天井の中に入るべき電気の線や空調の冷媒菅、ダクトなどの工事が終わってきたということです。
逆に、まだボード張りの残っているところでは、まだ設備工事が、完了していないようで、大工さんが配線の間違いに気がついて、手直し待ちということでした。

ボードが張られると、これまで透けていた壁や天井に面ができてくるので、よりスペース感がでてきます。
「アジアンテイストリフォーム」は、基本的には、大きなワンルームのようなプランニングですが、冬には冷える玄関は、ガラス入りの格子戸で仕切れる少し広めの場所になっています。
玄関には、土間と2帖の畳の小上がりがあって、小上がりを「飾りの間」と呼んでいます。
もともと玄関となりの6畳ほどの部屋の出窓のあったあたりを、2帖の「飾りの間」として作り込んでいます。出窓の窓を少し開けておくことで、廊下を歩くマンション住民に、飾りを通して季節を感じてもらいたい、飾りを通してコミュニケーションできる細工になるのではないかと目論んでいます。
小上がりの「飾りの間」は、お隣さんがちょっと寄った時に、気楽に腰掛けていただく場所にもなります。

その畳の場所が出来上がっていました。
上がり框や畳寄せは、チークです。フローリングと合わせています。
畳とチークの取り合わせは、ちょっと珍しいです。とても楽しみです。
チークは硬いとはいえ、コーナー部分のシャープなエッジに傷がついては台無しです。
早速、養生をしてきました。

畳寄せがついて、畳のスペースが区画されれば、畳屋さんが寸法取りに入れます。
良い畳は、その都度、寸法を測って製作するものです。
今回は2畳と狭いですが、4畳半であっても、一畳一畳の畳の寸法というものは違っています。どんなに大工さんがしっかり造作していても、完全な正方形、長方形には作れません。ピタッと畳を収めるためには、正確な寸法取りが欠かせません。
 
現場の打合せを終えて、畳屋さんへ仕上げの最終打合せに行ってきました。

今回の畳は、クライアントのお勧めで、ご近所のクマイ商店さんにお願いします。
東京の一般住宅では、畳を使うことが本当に少なくなり、畳屋さんの数も随分と少なくなったのですが、このクマイ商店さんは江戸時代から300年の老舗です。
最近では、スタイロフォームやヒノキの畳床もあって、それなりに機能的ではあるのですが、昔ながらの藁の畳床を選びました。
熊本の上級品のい草を使い、クマイ商店さんの技量で、すっきりとシンプルで細めの無地縁でまとめます。