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 和室の襖紙と引手金物

今ある和室は、元々は客間としてお考えだったようですが、もう泊まっていかれるような来客もないようで、もっぱら奥様の衣装部屋となっているようです。

今回のスケルトンリフォームでは、この部屋の使い方の検討を重ねてきました。
着物をはじめとした衣類の収納と、和装のための着替えの部屋が主な用途なのですが、仏壇を置いておく部屋であり、茶道のお稽古もしてみたい、お持ちの捶撥も使ってみたいといくつものご要望が残り、結果として、少し欲張りですが、かなり多用途な炉のある部屋に造り変えることになりました。
でも、和室とは、そもそもそういう使い方をしてきたものですね。
収納がメインな部屋ですから、襖収納が向かい合い、明かり障子の入った一面と仏壇をおく壁が対面する壁の作りをシンプルに、まとめようと考えています。

シンプルな部屋だからこそ、襖紙や引手金物に少しこだわりましょうということで、まずは実物がどういうものなのかを知っていただくために、東京松屋さんにお邪魔してきました。

まずは襖紙選びからで、うっすらと小紋が刷られた唐紙や織目がうっすらと感じられる絹絓もの、さらに、紙質の良い無地のものなどを見ていただき、最終的には、繊維の少し浮き出る無地の実物を襖に当ててもらい、決めていただきました。

引き手選びも、楽しい時間となりました。

基本的には衣裳部屋のような使い方にありそうなので、引き手もシンプルでと思っていましたが、少し遊ぼうということになり、伝統的ではありながら、桂離宮に使われているような意匠性の高いものをいくつか見ていただきました。

無地の襖紙を使った襖と障子で囲まれた部屋ですが、小さな引き手に遊びごごろのある部屋になりそうです。

 

 

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 チークフローリングと珪藻土の家

チークのフローリングに珪藻土の壁で仕上げたスケルトンリフォームの住宅「鉄骨リノベーションの家」が、建築・住宅・インテリアの情報サイト「fevecasa」の特集にピックアップされています。

この住まいは、築年数が30年を超える鉄骨造の3階建て住宅で、1階を店舗に使い、2、3階を住宅としていた併用住宅でした。
高齢になったお父様は、お店を閉めていて、リフォームすることで、2階をお父様、3階を息子さんご夫婦が生活する二世帯住宅へとリノベーションする計画でした。

2階のお父様のフロアーは、キッチンや水周りなど基本的な機能がそろっていたので、部分的なリフォームのとどめ、3階の息子さんご夫婦のフロアーについては、スケルトンリフォームとして、室内は全て解体して、新たにプランニングしています。

 

息子さんご夫婦のご希望で、チーク材の床や珪藻土など自然素材で内装を仕上げている大きなワンルームのようなフロアになっているので、
今回、fevecasaの特集「ぬくもりたっぷり。無垢のフローリングが心地よい家」でピックアップしてもらっています。

「鉄骨リノベーションの家」の竣工写真はこちらからご覧いただけます。
works>鉄骨リノベーションの家

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 「リノベーション住宅事例展」開催中

新宿のリビングデザインセンターオゾンでは、この秋の展示会のテーマは「リノベーション」のようで、「自宅リノベ・買ってリノベ 秋の大改造」と題して、リノベーションの可能性を探るイベントをいくつも開催中です。

セミナーや展示会、トークショー、相談会などの企画が順次つづいていますが、ギルド・デザイン磯村もこのイベントの中の展示会「リノベーション住宅事例展」にパネルや写真集を出展しています。

今回のリノベーション展への出展住宅は、数年前のものになりますが、「ワンコと暮らす家」です。
この計画は、築年数が10年くらいの住宅を購入して、自分たちの生活スタイルに合うように、間取り・デザインを変えるためのリノベーション住宅です。

築年数の古い建物のリノベーション・リフォームでは、だいたい解体すると想定外のものが出てくるものですが、この住宅は築浅で、2000年頃に確認申請をしている住宅でしたから、構造は、それなりには出来ていると思っていましたが、かなり古い考えで作られていて、2000年頃では、とても考えられない構造補強でできていました。

断熱性については、2000年の頃では、まだまだその重要性を考えている工務店さんは、東京ではほとんどいないような状況でしたから、想定通りのいい加減な施工方法でした。

まず、耐震・断熱の補強を前提に、住まい方やデザインに比較的はっきりとした要望を持っていたクライアントでしたから、クライアントとともに、二人三脚のようにデザインを調整しながら、まとめていった住宅です。

1階の寝室などのプライバートエリアと、2階のリビングダイニングキッチンを中心とした階とは、デザインが変わっています。
2階は、天井を落としたら現れた梁や柱を古色付けするように塗装して、壁や天井は白く塗装しています。
わんこのためには、無垢のフローリング、お留守番の時に外が覗ける窓などを考えてあげています。

「わんこと暮らす家」の竣工写真はこちらからご覧になれます。
works>「わんこと暮らす家」

「リノベーション住宅事例展」は、新宿パークタワーの3階、リビングデザインセンターのウェルカムプラザにて、11月6日(火)まで開催しています。
10時半〜19時まで、水曜日休館です。

お近くに行かれることがあったら、ぜひ覗いてください。

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 本日は建築家31会の無料相談担当

磯村が参加している建築家31会では、毎週土曜日に無料相談会を開催しています。

年3回の展示会のイベントでも行っていますが、お急ぎの相談にも対応しようということで、31会のメンバーが各回ふた事務所の持ち回りでおこなっている相談会です。

今日はギルドデザインと内田雄介設計室の担当です。
ギルドデザインは渋谷区代々木、内田さんは稲城市になります。
各事務所度行っている相談会ですので、ご足労願うことになりますが、
ご相談のある方は、どうぞおいでください。

建築家31会の毎週土曜日の無料相談会の担当者や場所は、建築家31会のホームページの「週末相談会」よりご確認いただけますので、本日のご都合が合わない方は、別の機会にお時間を調整しておいでください。

 

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 「茶の間のある家」の室内窓

スケルトンリフォーム計画「茶の間のある家_リフォーム」が、住宅・インテリアの情報サイト「homify」の特集記事でピックアップされています。

「茶の間のある家」は、小さなお子さん二人とご夫婦の4人家族の小さな住宅です。
築年数が40年を超える既存住宅は、接道問題で建て替えができなかったために、小さなお子さんのためにも、耐震改修と省エネ改修をして、古い間取りから、現在の生活スタイルに合わせた間取りに変えていく、リフォーム計画です。
現在の生活スタイルに合わせた間取りとしていながら、「茶の間」という畳の部屋があるところがおもしろいでしょ。

住宅が密集するこの敷地環境では、お日様の明かりや風通しを確保することが、とても大変でした。
近隣住宅の建っている位置を確認しながら、窓の位置を変更し、階段吹抜けの屋根部分にトップライトを設けたり、風の通り具合を検討しつつ、室内環境を整えています。
耐震改修を施し、断熱気密性能を充実させたので、安心とともに、光熱費などのランニングコストも大幅にダウンさせています。

「homify」では、階段室・ファミリールームに向けてあけた寝室の室内窓をピックアップして、特集「室内窓の機能とおしゃれなインテリアスタイル Best 5」で取り上げてくれています。ご覧になってみてください。

「茶の間のある家」の竣工写真は、まだアップしていないのですが、
ブログから、工事の様子や竣工の様子などもご覧いただけます。
こちらからどうぞ blog>茶の間のある家_リフォーム

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 「建てまん」満員御礼

初めて舞台出演した演劇「建てまん」が、無事に楽日を迎えました。

楽日最終公演は、JR東日本が首都圏内の電車を計画運行停止するという台風の日で、8割ほどのお客様でしたが、連日、満員御礼の興行となりました。

この人にお願いして家を作ると、どんな困難な状況でも、建て主が喜ぶ家づくりとなるスーパービルディングウーマン「建てまん」こと、たてよう子が造る幸せな家のお話です。
住まいづくりについて、ちょっとしたアイデアと問題を織り込んだ3つのオムニバスになっています。

赤坂チャンスシアターという小さな劇場での公演ですが、場所は赤坂!一流です。
緊張しました。
お見苦しい私の演技であったかと思いますが、小劇場での若い俳優さんたちとの舞台を楽しんでいただけたことと思います。
ご来場くださった皆様には、感謝いたします。

僕としては、とてもとても貴重な経験をさせていただきました。

半年ほど前に、出演してみないって声をかけていただいた川島さんに感謝。
常に寄り添うように励ましてくれた主演女優のこばやかわチエさんに感謝。
褒めて持ち上げて、うまく演出指導してくださった小松さんに感謝。
セリフの掛け合いで、カバーしてくれた宮川さんと渡辺さんに感謝。
笑顔で迎えてくれた俳優さんや裏方さんに感謝。
です。

稽古に何回か参加させていただき、一つの舞台を作り上げることの大変さを知りました。
建築も演劇もおなじですね。

普段漫然としか見ていないドラマや演劇が、こんなにも時間をかけて作っていたのかと気付かされ、参加するみんなが、演技アイデアを出して試し、案を潰しては再構成する、開演してからも、日々進化していく舞台、その流れを見せていただけたこと、いや〜、楽しかったです。

みなさまの、またのご来場をお待ちしています。
そういえば、僕は学生の頃、歌って踊れる建築家になろうなんて言ってましたね。

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 コラム<健康で長生きできる家>

建築家31会は、建築家という人たちがどういう仕事をしているかを知ってもらいながら、より良い住宅、住まいづくりを推進していこうというグループで、ギルド・デザイン。磯村が、参加活動しています。

住宅と限ったわけではないですが、写真や模型の展示、セミナーなどを通して、建築家の作った住まいでは、見た目のデザインだけではない、住まいづくりに必要な多くのことをおしらせしています。
また年に数回のイベントだけでなく、websiteでも、バトログやコラムなどを通して、住まいや店舗、クリニックなど、メンバー建築家の経験を通して、たくさんのノウハウをアップしていますので、関心のある項目を検索していただけるとお役に立てると思います。

その様は情報アップは、メンバーの持ち回りなのですが、今回はコラムを磯村が投稿しています。
最近の高気密高断熱住宅は、ただ寒くない、省エネになる住宅というのではなく、一歩進んだ、健康長寿に繋がる住宅になってきているというお話です。

コラムサイトはこちらです。
「省エネ・高気密高断熱、健康で長生きできる家」@磯村一司

是非ご一読ください。