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 基本設計の確認

「アジアンテイストリフォーム」の計画が、基本設計を終えました。

いわゆる基本設計レベルの設計段階は、少し前に完了していたとも言えるのですが、リフォームの計画の一つの特徴でもあるのかもしれませんが、断面図や立面図がない代わりに、少しづつでも展開図(室内の壁の様子を描く図面)を描き進めていました。
「アジアンテイストリフォーム」のクライアントは、現在、海外にお住いのため、スカイプでの打合せで内容の確認もしてきましたが、やはり細かいこと、手触り感や素材のテクスチャーは実感できないものです。
そこで、帰国されるタイミングを待って、フローリングや壁の漆喰サンプルなど、実際に仕上げ材料をみていただき、基本設計の内容を確認していただきました。

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 家具の確認 クライアントのイメージとは

「型式住宅のリフォーム」のクライアントは、今でもとても綺麗なお住まいで、水回り設備の老朽化による更新やEV設置の必要性がなければ、リフォームしなくてもいいのではと思えるほどです。
家具類や小物、食器に至るまで、質の良いものをお持ちで、リフォームされても、やはりそれらの家具は、お使いになりたいとのことでしたので、それらの印象から、少しクラシカルなお好みが強いかと思って打合せを始めていました。

そんなクライアントとのデザイン打ち合わせの中で、家具と出会うことで、デザインの検討方向が修正されるということがありました。
気に入った家具があるので、見て欲しいと言われ、アルフレックスの河口湖ショールーム「カーサミア河口湖」へ行ってきました。

そこで見せてもらった気に入った家具というのは、ジオ・ポンティの家具でした。

設計をさせていただく時には、お住まいにお邪魔したり、趣味や好きなデザインの写真を見せていただくことが多いです。その上で、我々のデザイン提案をさせていただいています。
空間構成はともかくとして、インテリアデザインの方向性を考える時、現在のお住まいとお使いの家具を見て、お話を伺っていただけでは、間違ったまとめ方をしてしまったかもしれません。
人の好みは変わるものですね。言葉で嗜好を伝えることの難しさを感じました。
 

カーサミアで展示されていたマレンコ。憧れのソファーですが、かなり違う印象になりますね。

カーサミアでは、ゆったりと家具を楽しんで選んでこれます。
一度お訪ねてみると良いところです。

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 「8坪でも広い家」で、セミナーします。

今週末の21日(金)から24日(月)まで、アーキテクトスタジオジャパンさんが、「総勢100人の建築家による大相談会」を東京、横浜、大阪で同時開催します。
ギルドデザインは、丸の内にある「ASJ TOKYO CELL」の会場に、模型展示とともに、21日と22日に参加しています。

また、22日(土)は、13時30分より1時間、磯村が、
「8坪でも広い家」と題して、狭小住宅の事例を通して、セミナーをいたします。
東京丸の内の素敵な場所にある会場です。
ご興味のある方のご参加をお待ちしています。

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 鉄骨階段

「茶の間のある家_リフォーム」の現場報告です。
少し前になりますが、鉄骨階段の取付が完了しています。
鉄骨屋さんとバルコニー廻りの庇や手すり、布団干しの金物の打ち合わせもあったので、階段の取付日に合わせて現場に行ってきました。
「茶の間のある家_リフォーム」は、いわゆる狭小住宅です。
細かくスペースを仕切らず、階段を室内に取り込み、段板だけの透けた階段にすることで、ボリューム感を抑え、部屋の抜け感をつくり、広がり感を演出しています。
できるだけ軽やかにと考えたデザインで、ちょっとしたところにもこだわりを持ってデザインしています。
鉄骨屋さんとの事前打合せのおかげで、全体としては、部材寸法や加工の仕方で、良い感じになっていましたが、その軽やかさのためのこだわり部分のポイントに、間違いを見つけました。
この段階ではわかりませんが、床や階段が仕上がってきたときに、ワンポイント大切な部分です。早速その部分の修正をお願いしました。
写真は直した後です。
 
現場での溶接は、火花が飛ぶリスクがあるので、好ましいものではないと思っていたのですが、鉄骨屋さんの持ってきているのは、「TIG溶接」。
これはいいですね。ステンレスやアルミの応接もできるようですし、火花が飛びません。これなら、少し安全に現場溶接がお願いでいます。
この「TIG溶接」であっという間に、階段の修正完了です。

これまでの現場の様子はこちらから
「茶の間のある家_リフォーム」
 

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 模型展に展示参加しています。

秋になると、文化イベントが数多く開催されますね。
デザイン、建築に関係するイベントも多数あるので、我々も幾つかは覗きに行きたいと思っているのですが、ギルドデザインが関わるものもあります。

純粋に建築デザインの展示会等というのではなく、会場に来ていただく人の幅を広げるために、建築相談会というものも同時に行うことが多いです。
そんな一つで、今週末の21日から11月5日までの間の週後半、文京区団子坂のカフェで開催される住宅模型展に、模型を出展しています。
Cafe Rinneの店主の方が、芸工展に参加するということで、12名の建築家の模型を展示するイベントです。
谷根千を散策されることがあるようでしたら、立ち寄っていただければ嬉しいです。

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 HOUZZに取り上げられています

数年前にお引き渡しした、建築面積8坪ちょっとの都心に建つ小さな木造3階建住宅「ろじのさき」が、住宅、建築、インテリアデザインのWEB情報サイト「HOUZZ」の海外サイトに取り上げられました。

「HOUZZ」の海外サイトでの掲載は、これで4度目。
ドイツ、スウェーデン、イタリアに続いて、今度はデンマーク。
HOUZZ デンマークのサイトはこちら
http://www.houzz.dk/ideabooks/70298456/list/12-altandoere-goer-graensen-mellem-ude-og-inde-usynlig 

今回は、バルコニーと室内を仕切る窓、ドア、ガラス。バルコニーと室内との関係のお話のようなんですが、またまた、読めません。
デンマーク語が読める方、ぜひ、 内容を教えてください。

現場の様子は、こちらからどうぞ、
「ろじのさき」現場 
竣工写真はこちら
「ろじのさき」works 
 

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 TG-NEXPO 2016にそれとなく参加?

来週18日(火)から21日(水)まで、東京ガスグループのイベント「TG-NEXPO 2016」が、新宿パークタワーで開催されます。

「住まいと暮らしの未来づくり」と題して、エネルギーの未来やガスのことなどが展示されていますが、都市生活研究所やギルドデザインが登録しているリビングデザインセンターOZONEもイベント参加しています。
ギルドデザインとしては、特に何かしてるわけではありませんが、OZONEの登録建築家として、ささやかに加わっています。
ご来場されたら、探してみてください。

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 外壁工事進む

「茶の間のある家_リフォーム」は、外壁の仕上げ工事が進んでいます。

建物同士の間が狭く、お隣の外壁に手が届きそうです。
 
この現場では、ギルドデザインでは使うことの少ない金属製のサイディングで仕上げます。
普段は、モルタル下地に吹付塗装だったり、板金屋さんに金属板を折り曲げて仕上げてもらう金属板葺き。この現場では、狭い場所での作業性や仕上げ材料の重量を考える必要がありました。
隣家の外壁が近く、人が入るものやっとの作業環境であったり、構造の耐震補強はするものの、柱や梁の既存部材が細いこの住宅の軽量化への配慮です。

外壁に取り付くものは、サイディングを貼る前に下地となる材料を取り付けておきます。
上の写真の外壁から突き出たボルトは、エアコンの室外機を固定するためのもの。
お隣との間に塀のある高さまでは、室外機を置くことができないために、少し高いところに取り付けます。

新設した出窓の庇は、屋根屋さんに葺いてもらっていますが、外壁との取り合い部分には、見切り部材が入ります。
金属サイディングの端部収まりでは、部材を追加して雨仕舞いをよくします。
下は、外壁の出隅部分と窓周り。
部材を追加することで端部収まりを作るので、少し煩雑な感じにはなります。
 
外壁には、通気層を作ります。
断熱材の吸った湿気を逃がすために、<水は通さないが湿気は通す>というシートを貼って、仕上がりの外壁サイディングの裏側に空気の流れる層を作ります。
この層に、内部の湿気は、壁の中から抜けてくるが、外から侵入した水は、中には入らないというものです。
この層の空気は壁の下から入り、屋根のキワで外に抜けるようにしています。
下の写真がその層です。胴縁という細い木の厚み分が、空気の流れる層になります。

外壁サイディングの残されている部分は、金物屋さんが作ってきたプレートを、これから取り付けるために貼り残されています。
取り付けるプレートは、後から布団干しのフレームやバルコニーの庇、物干し金物などを取り付けるためのものです。デザインされたそれらのフレームの姿は、もう少し後のご紹介になります。

内部では、前回残っていた窓周りのウレタン吹き付けも完了しています。
狭い隙間に吹き込んでもらっています。

トップライトもつきました。

ユニットバスも付いています。
最近のものは、浴槽部分はしっかり断熱されています。
これまでの現場の様子はこちらからどうぞ。
「茶の間のある家_リフォーム」

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 ウレタン吹付

「茶の間のある家_リフォーム」の現場では、断熱工事が始まりました。
この現場では、現場発泡ウレタンフォームの吹付による充填断熱工事です。
断熱工事には、大きく充填工法と外張工法の二つがあります。
外張り工法は、構造体である柱の外側に断熱層を作る工法で、充填工法は、柱と柱の間の壁の中の空洞部分に断熱材を充填することで、断熱層を作る工法です。
それぞれに長所短所はありますが、どちらも大切なことは、隙間なく断熱層で建物を包み込むことです。

充填工法には、使う断熱材の種類が多く、コストの違いもあります。
現場発泡ウレタンは、現場で壁面や屋根裏に、水発泡のウレタンを吹き付けることで、ウレタンが発泡して隙間がなく膨らみながら断熱層を作っていく工法です。

この現場では、窓枠周りの細い隙間は、発泡ウレタン屋さんではなくて、工務店さん工事です。小型缶タイプの吹付材を使って、後日この隙間を埋めていきます。

ここは、1階のお風呂。
寒いお風呂にならないように、基礎から外壁までしっかり断熱します。
お風呂の天井部分の上は、2階のバルコニーで、2階が室内となる部分では、天井の断熱はしませんが、ここの上は外部。
しっかり吹付をしています。

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 基本設計完了

まだ仮の現場名のつもりですが、始まってから随分と時間が経ってしまった「敷地7坪の家」の基本設計がまとまり、クライアントから了解をいただきました。

敷地は、3方が隣地で囲まれ、間口は3mと少し、奥行きは7.5mほどの7坪で、防火地域のため耐火構造で計画します。
両国の敷地間口3.6mの計画でもそうでしたが、防火地域などで、建ぺい率が100%認められる狭小敷地では、工事用の外足場を立てるスペースも、もったいないので、外壁が敷地ギリギリになるように、足場は立てず、室内側から施工できる外壁材を検討しています。
大抵の工事では、建物の外側には足場があって、外から工事できるようになっていますでしょ。中からだけっていうのは、とても大変な事なんです。
窓も室内側から工事できるもの、いざという時のメンテナンスの検討、などなど、クライアントと相談しながらの計画です。

赤い壁が左隣の複合ビルの外壁、右は木造3階建てのお店(面しているのは2階部分)。
模型を作ってみると、ギリギリがよくわかって、設計もドキドキです。
今後の報告をお楽しみに。
これまでの様子は、こちらから
「敷地7坪の家」