08
30
 住宅展に参加します

今週末となりますが、アーキテクトスタジオジャパンの住宅展「未来をのぞく住宅展」に参加します。
今回は東京北スタジオ主催によるイベントで、4日の15時からはセミナーと担当します。
セミナーテーマは「中庭を造る減築リフォーム」です。
建物の面積を減らしながらも、中庭をつくった戸建住宅のリフォームの話です。
中庭によって生まれた豊かな空間について、計画、工事、竣工の様子を、写真と図面を見ていただきながらお話しする予定です。
会場:北とぴあ B1展示ホール
北区王子 1-11-1
時間:9月3日 10時半〜18時
9月4日 10時半〜17時

08
29
 蓄熱薪ストーブの勉強会の1


ギルドデザインでも薪ストーブや暖炉のある家を何軒が造っていますが、環境先進国であるヨーローッパの国々では、薪ストーブについても新たな基準が作られ、よりエナルギー効率が高く省エネで、安全な製品が普及しようとしています。
先日、「薪ストーブライフ」を出版している沐日社さんで、蓄熱薪ストーブの勉強会があったので、参加してきました。
講師は、スイスの薪ストーブ会社「TONWERK LAUSEN社」の日本代理店である「青い空」の小川さんが、愛知県より来てくださっていました。

日本は、「暖房」という考え方において、かなり後進国のようです。
いまだに室内で暖房機器を燃焼させて、ポイントで温めるような採暖という考え方が、大半です。
室内で燃焼させれば、空気が汚れ、新鮮空気の取り込みが必要になります。それは、外気=冷気を室内に入れなければならないということです。
韓国では、オンドルという床暖房がありますが、これは室外で燃焼させた暖気が床を巡るものです。暖房による室内換気の必要性はないことになります。
薪ストーブ同じようなもので、室内燃焼型で、日本では、鋳物製の薪ストーブが大半です。
鋳物製の薪ストーブといっても、ヨーロッパや北アメリカからの輸入品で、燃焼効率や操作のしやすさなどは、かなり良いものだと思っていました。(確かに、古いものとは比べられないほどの高性能でしたから。)
これからの新しい基準のなかでは、単なる鋳物性は時代遅れになりそうです。
住宅の高気密高断熱化、エネルギー利用効率強化が進むなか、薪ストーブも開放型から気密性を高めて、給気をどれだけコントロールするかへ移り、さらなる省エネ化が求められているようです。
そのなかで注目されているのが、蓄熱薪ストーブということです。

これまでの薪ストーブは、外装の表面温度が上がり、対流熱によって室温を上げるような作りになっていました。
表面温度は、燃えている間、必要以上に熱くなるのですが、消えてしまうと暖かさもなくなっていくので、薪を連続的に焼べる必要がありました。
対して、蓄熱型は燃焼による熱を、ストーブ内部の蓄熱材の蓄え、ゆっくりと放熱する仕組みを持っています。1回の薪の燃焼で、短いもので4時間、長いもので24時間も放熱するのだそうです。
ストーブ表面温度は、燃やしたときには上がるものの、90度前後に抑えることで、人体にとって快適となる遠赤外線を放出するということです。
 

 
蓄熱型と限ったわけではないと思いますが、薪ストーブの扉周りの機密性を高めるためのパッキン部分の詳細です。
専用ダクトから給気をおこない、空気のコントロールをしないと燃焼効率に問題が出てしまいます。
小川さんは10年も使っていても、このパッキンは痛んでいないとのことです。
 
 
 

08
27
 今週は、31会のブログ担当でした。

建築家31会では、ブログの更新をメンバーの持ち回りでしています。
「ばとろぐ」というなまえで、バトンを受けながらメンバーにつなぐブログとして、その時々の話題をお話ししています。
今週は、ギルドデザインの担当で書いてきました。
ギルドデザインではここのところリフォームのお話しが多く、とくに戸建住宅でのスケルトンリフォームが続いています。
最近続いている戸建住宅のスケルトンリフォームは、
「中庭を造る減築リフォーム」「耐震+省エネリフォームの家」「型式住宅のリフォーム」「茶のある家_リフォーム」などがそうです。
なかには、建替をあえてしないのではなく、「建替のできない家」のあります。
建替ができないから古いままでいるのではなく、建替ができなくとも、現在の家族のための現在の住まい方の間取り、現在の住まい方に求められす性能の住宅に造り替えることは可能です。
古い建物では、構造も断熱性能もかなり弱いものですが、スケルトンリフォームをしながら、性能アップが図れます。
古いだけに、思わぬ難題も発生しますが、なんとかなっていくものです。
そんな話しをしています。
よろしかったら、31会のブログ「ぱどろぐ」もごらんください。
僕の書いているのは「建替できない家のリフォーム」です。

08
25
 基礎の補強

「茶の間のある家」の既存基礎は、無筋で、クラックも大きく入っていたこともあり、この機会に新しく打ち直すことになりました。
事前調査で、基礎の立ち上がりが低くく、地面からの湿気の影響を受けやすいことはわかっていたのですが、解体し今まで見えなかったところが見えてくると、基礎の高さと地面の高さが、ほとんど変わらないところが見つかりました。
それくらい既存基礎の高さが低くく、同じ高さで作っては、また湿気による悪い影響を受けてしまいます。
どうせ基礎を打ち直すのなら、基礎の立ち上がりを高くし、床下は、全面コンクリートで造り(ベタ基礎)、基礎の強度を高めつつ床下の湿気を押さえるようにすることとなりました。
そこで、全面的な基礎の打ち直しとなり、先日配筋検査に行ってきました。

上の写真は、基礎配筋前の根伐り状態の確認です。
基礎の立ち上がり高さが変わるので、全体高さを変えないために、既存の土台は撤去し、柱も詰めることとなりました。


配筋検査での主なチェックポイントは、鉄筋の太さ、鉄筋の並ぶピッチ、鉄筋はどこかでつながないといけないのでそのつなぎ方、それに、コンクリートのかぶり厚さ(鉄筋の周りにコンクリートがどんな厚さでついているか)などです。
上の写真は、床部分の鉄筋配筋の様子です。d13の異形鉄筋を200mmのピッチで組んでいます。
下の写真は、基礎梁部分の配筋の様子です。
鉄筋の太さ、ピッチ、つなぎ方には問題はありませんでしたが、かぶり厚さの不足している部分が見つかり、そこは修正をお願いしてきました。

鉄筋コンクリートは、鉄とコンクリートの良いところをお互いに利用しながら、強度を作り出す構造です。かぶり厚が不足するとその強度を十分に発揮できなくなるだけでなく、外部からの影響もうけやすく、鉄筋の酸性化などが早く進むこととなります。
酸性化すると鉄筋が錆びやすく、どんどん劣化も進むことになってしまいます。
我々は建主代理として、住宅という建主の資産がより良いもの、間違いのないものとして引き渡されるように、しっかりとした監理をしなければなりません。
 

08
24
 建築家31会のイベントお知らせ


ギルドデザインが参加している建築家による組合「建築家31会」では、建築家の仕事(主に住宅)を知っていただく、建築家は敷居が高い存在ではないことを知っていただく、建築家との住まいづくりが楽しく価値のあるものであることを知っていただくために、定期的に展示会などをおこなっています。
いつもは、メンバー全員によるイベントなのですが、今回は半数の建築家による模型展+建築相談会を横浜マークイズの東京ガスショールームをお借りして開催します。
ギルドデザインは、来春1月の同じくマークイズイベントに参加の予定で、今回は展示参加していませんが、お時間がありましたら、ぜひ訪ねてみてください。
建築家によるトークショーもおこなっています。気軽に参加していただけるイベンドです。

08
3
 「ろじのさき」の写真がHouzz海外サイトにアップされています。

三たびとなりますが、「ろじのさき」が、また、Houzzの海外サイトの特集記事で、ピックアップされています。

「ろじのさき」は敷地面積13.6坪という狭小敷地に建つ住宅です。
建ぺい率60%のため、建築面積は8.1坪という都市に建つ小さな木造3階建ての住宅です。
多分、海外サイトでも、そんな小さな住宅とは、思いもしないで、写真だけがピックアップされているのだと思いますが。
今度は、イタリアです。特集テーマはどうも「夏を過ごす屋外の小さなスペース」とでもいうような感じです。
イタリア語の読める方、どうぞ、サイトを訪ねて内容をおしえてください。
Houzz イタリアの特集記事はこちらです。
Houzzは、インターナショナルな住宅のリモデルやデザイン・設計のためのプラットフォームです。
たくさんの住宅、建築の写真がアップされていて、一般の方が自身の住宅イメージをまとめる上で、参考になるサイトだと思います。
「ろじのさき」の竣工写真はこちら
「ろじのさき」の現場の様子はこちらからどうぞ。
 

08
1
 LINKLEに作品登録が追加されています。

「猫と暮らす小さな家」、「親娘で暮らす大屋根の家」、「路地が巡る家」の3つがLINKLEのサイトに追加登録されました。
LINKLEのサイトはそれぞれこちらです。
「猫と暮らす小さな家」
 「親娘で暮らす大屋根の家」 
 「路地が巡る家」



LINKLEは、建主とプロフェッショナル達をつなぐ「住まいのライブラリーサイト」で、リビングデザインセンターozoneを運営する東京ガスコミュニケーションが企画運営するサイトです。
ギルドデザインがozoneに登録していることもあり、定期的に住宅作品のアップをしてもらっています。
ここのところ、ギルドデザインのworksでは、新作アップが滞っているのですが、こちらでは新しい作品のいくつかがご覧いただけます。
それぞれの現場の工事の様子などはこちらからどうぞ
「猫と暮らす小さな家」
「親娘で暮らす大屋根の家」
「路地が巡る家」