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 竣工写真アップしました_「中庭のある小さな平屋」

「中庭のある小さな平屋」は、35坪程度の敷地の中に、4畳半程度の中庭を建物が囲む小さな平屋住宅です。

計画のお話しをいただいた時、お母様は、今後、階段の上り下りが辛くなってくるだろうから、寝室は1階にしたいとおっしゃっていて、部屋数や日当たりを考えると、2階建になると思っておられたようです。
我々からの提案は、南側の隣家の高さと冬の太陽高度、角度などを計算しながら、リビングダイニングには、暖かな陽射しが入るような、屋根勾配とボリュームを考えたロの字型の中庭のある住宅でした。
コンパクトな生活提案を、気持ちよく了解いただいて実現した住宅です。
竣工写真をぜひご覧ください。
「中庭のある小さな平屋」竣工写真
工事中の様子がこちらからご覧になれます。
「中庭のある小さな平屋」ブログ

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 「中庭のある小さな平屋」1年検査

昨年10月に竣工お引渡しした「中庭のある小さな平屋」の1年検査に、工務店さんとともにお邪魔してきました。

床暖房による無垢のフローリングには若干のひずみがあるようですが、気になる程ではなく、クロスの一部にめくれなどがみつかりましたが、引渡当初手直しを加えていた建具も1年経って落ち着いていて、ほとんど問題なく仕上がり状態は良好でした。

キッチンに使っていたロシアンバーチや、無垢のフローリングは、1年経って落ち着きのある色合いになってきています。良く手入れしてくださっているからだと思いますが、床のフローリングの手入れなどについてのお話もさせていただきました。


息子さんのガレージルームも、お引っ越しの後にお邪魔した時と同じようにきれいにお使いで、ビンテージバイクもピカピカに手入れされていました。
ご家族のものへの愛着が、そのまま伝わってきているような住まいのあり方をみせていただきました。

古い住まいから持ってきたお子さんたちの背比べの印も、ひっそりと住まいの中になじんできているようです。

「中庭のある小さな平屋」のオープンハウスや現場の様子はこちらから。
http://www.guild-design.com/category/仕事/中庭のある小さな平屋/

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 竣工写真撮影


「中庭のある小さな平屋」は昨年秋に竣工した住宅ですが、家具蔵さんに注文したダイニングテーブルとダイニングチェアの納品を待っていたので、ほぼ半年遅れとなりましたが、竣工写真の撮影に伺ってきました。
建主さんが、吉祥寺のショールームで座ってみて気に入った椅子がきっかけで、家具蔵さんの青山のショールームを訪ね、家具蔵さんこだわりのテーブル天板で、出来上がりを楽しみにしていたダイニングテーブルとダイニングチェアーがこちらです。

ソファーは娘さんが一人暮らしだった時に使っていたというものだそうですが、なかなか素敵です。この場にぴったりとあっています。


今年の大雪のとき、埼玉は30センチ程度の積雪だったそうです。直接被害はなかったそうですが、中庭に積もった雪は簡単に処理できず、困ったそうです。
近年、毎年ある集中豪雨に対しては、対策は考えていたのですが、大雪のことも、これからは考えておかないといけないかもしれません。
まだ、緑が育っていない中庭でしたが、ハンモックがピッタリでした。
ご家族の個室は、決して広くないのに、どなたもすっきりと使いこなされていましたが、息子さんお部屋は、相変わらずバイク映え、カメラ写りのする部屋で、男子とは思えない素敵な使い方をされていました。

 

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 外壁のムラの補修確認とお住いの様子伺いにいってきました。

10月にお引渡ししていた「中庭のある小さな平屋」でしたが、外壁の吹付けの仕上がり具合がどうも気になっていて、吹付け直しをしてもらっていました。
うちの事務所でよくお願いしている外壁の吹付けは、アイカのジョリパット「ゆず肌」というものです。
材料自体は高価なものではないのですが、骨材をほとんど入れない仕上げ方で、すっきりと上品な仕上がり具合になるのですが、下地の作り方や塗料の吹き方に手をかけないと、ムラの出やすい仕上げです。

修正も難しいのですが、今回はこれで2回目の吹付け直しでした。
写真ではあまり目立って見えないかもしれませんが、残念ながら少しムラが残り、修正はこれ以上無理だと判断し、建主さんにも立ち会ってもらい、ご了解をいただきました。
外壁の確認がてらに、住まわれてからの様子をうかがいました。
ここのところ急に寒くなってきましたが、とても暖かく過ごされているようで、基礎断熱、床下室内空気循環排気、高断熱の仕様はかなり有効に働いているようです。
これからますます寒くなる季節ですが、この感じなら今年の冬からは、とても暖かく過ごしていただけそうです。リビングからのお日様の陽射しも十分です。伺った日は、もうこれだけで暖かかったのですから。

息子さんの部屋には、予定どおりビンテージバイクが納まりました。カリモクのソファーとともに素敵に納まっています。息子さんのセンスに感服です。こんな風に使っていただけると、とてもうれしいです。

生活便利品も通販で購入されたものが、納まっていました。
冷蔵庫とキッチンの間の隙間には細長いワゴン式の収納が、洗面所には洗濯機の隙間に折りたたみ式の物干が、ピッタリ入っています。
ネットで探すと、便利なものがけっこうあるのに驚かされました。


 

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 オープンハウスご来場ありがとうございました。


おかげさまをもちまして、さる10月19日に無事「中庭のある小さな平屋」オープンハウスを盛況のうちに開催する事ができました。お施主様はじめ、ご来場いただいた皆様、関係者各位に御礼申し上げます。皆さん同じようにシンプルで気持ちのよい家だとおっしゃっていただきました。

 

ポールセンのペンダントライトも一輪挿しの花のようにいいアクセントになってます。空間がシマりました!
早速、お施主様ご購入のハンモックを掛けていただきました。外部の目を気にせず外の空間を満喫できるって贅沢ですね。
来場のお子さんたちが、まずのらせていただきました。



オープンハウスも終わり、慌ただしく夜の写真を撮らせていただきました。
竣工写真を撮らせていただくのは、もう少し先になります。




 
外観夕景も灯りの漏れ具合がなかなかいい雰囲気です。夜帰ってくるとほっとしそうです。

台風の直撃など工程スケジュールの最後の最後までドキドキする場面はありましたが、施工の和光建設さんのがんばりで外構のコンクリート打ちも完成し、中庭の排水がうまく機能してくれていた事も逆に確認できました。施工関係の皆様にも大変お世話になりました。ありがとうございました。
 

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 オープンハウスのお知らせ

埼玉県新座市で設計監理をしてきました「中庭のある小さな平屋」の現場がそろそろ竣工を迎えます。
クライアントのご厚意により、このたびオープンハウスを催せることとなりました。
延床面積が72.2m2(21.8坪)のかわいらしい住宅ですが、冬の太陽高度を考えながら、中庭を通してリビングダイニングに陽射しが入るようにプランニングした高気密高断熱の住宅です。
10月19日の午後1時から現地におりますので、ご都合がよろしければぜひおいで下さい。
ご連絡をいただければ、詳しい住所をお送りします。

 

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 完了検査無事終了。19日にオープンハウスします。

今日は、「中庭のある小さな平屋」の指定確認検査機関による完了検査でした。
この現場は、工事途中に工務店が倒産したために、一部の検査書類などを手に入れることのできなかった現場です。
以前なら問題のなかった話なのですが、最近は諸々書類確認を求められるので、求められたら困ったものだと気にしつつ、検査員も人の子だから、事情を話せばわかってくれるだろうとか思っていたのですが、何のことはなく、すんなりと検査終了。

検査日ではありましたが、まだ外構工事も残っています。

玄関土間、ポーチ床はタイル、ドアの右には、表札とインターホン、ポストがつきます。

内部は、床に養生ベニヤが貼られたままですが、ほぼ仕上げは完了していて、電気屋さんが器具付け中。

リビングの小上がりには畳も敷かれましたが、畳下の収納引出しはまだでした。

クロス張りも完了していて、後は養生をはがすだけ。
検査の終わった頃には建主さんもいらっしゃり、完了検査が無事終わったことで、安心されていました。
しばらく、現場が仕上がっていく様子をご覧になって、とても喜んでいただけたようです。 中庭や外構の植栽、中庭に吊るすハンモック、購入予定の家具などについてのお話をされていかれました。
10月19日(土)にはオープンハウスを予定しています。
近々、ご案内をアップ予定です。
お時間のある方は、ぜひおいで下さり、ご批評をお願いしたいと思います。
 
 
 
 

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 足場がとれました


 
ようやく外観の全容が見えてきました。
完了検査、お引き渡しにむけて最後の追い込みです。
その日伺った日は、建具と壁クロス貼りと外構工事が中心作業でした。
 

 
クロスを貼る作業は、撮影してるこちらも息止めてしまいます・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
こちらはクロスの糊付け作業。現場で糊付けしますので職人さんの息のあったコンビネーションが重要です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一方こちらは搬入されたばかりの特注シンクです。お施主様のご要望を取り入れ細かい寸法まで考えて発注しました。水栓金物など付いた姿が楽しみです!

 
 
 
 
 
 
 
 

 
レンジフードやキッチン家具も順次取付けられていきます。
 
 
 
 
 
 
 

中庭のウッドデッキ。右上の白いものは物干用の金物です。取付け待機中。

中庭も完成間近です。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
建具もほぼ入り・・・、

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お施主様の以前の家から持ってきた、背比べの傷跡のある思い出柱も鎮座。
新居になってご家族の暮らしの中で今後はどんな思い出を刻んでいくのでしょう・・・。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
以上、完成目前の作業状況レポートでした。(あ)

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 外壁の色決め、断熱工事も完了、床下換気

現場では、ウレタン吹付け工事が完了しました。
屋根裏を化粧としてみせるLDKの天井部分は、外断熱としていますが、その他の屋根部分には、屋根裏にはウレタンフォームを160mmの厚みで、外壁部分は80mmの厚みでの吹付けです。省エネ等級4の性能を目指しています。

室内では、断熱工事の完了を受けて、大工さんが内装の下地づくりを始めています。
先週は天井を張る野縁を吊っていましたが、断熱の吹付け完了とともに天井の石膏ボード張りは、ほぼ完了しています。
壁のボード張りの前に、床のフローリング張り、木枠や見切り材の取付け工事が始まっています。

写真は面戸、垂木と壁の見切り材のための加工作業です。
現場での打合の終了後、建主さんにおいでいただいて、製作キッチンの最終確認と外壁の色決めをおこないました。

最終的にはサンプルを外に持ち出して、外光の中での確認です。
サンプルは小さいので、一面の壁となると色の印象は変わります。
サンプルを持ちながら、ちょっとご近所を廻ってみて、色の程度具合を参考にしていただきました。
外に面する外壁と中庭廻りの外壁の2色を決めていただきました。
断熱工事、フローリングの工事の前に、床下換気扇の取付もおこなわれています。
この現場は、ベタ基礎、基礎断熱をしていますから、いわゆる床下換気の必要はないのですが、畳コーナーの床下に中間ファンを付け、床下の換気ができるようにしています。
床下を閉じてしまうことで、しばらく湿気がコンクリートから上がるのに、床下空気が動かなくなるのに問題を感じるからでもありますが、この換気は、室内空気を床下にまわして、床下を室内温度化させながら、24時間換気としても使うといういくつもの利点を合わせたものです。

畳コーナーの小上がりの段差を利用して配管された床下換気中間ファン。
基礎断熱もしっかりできています。
これまでの様子は、こちらから、「中庭のある小さな平屋」
 

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 外壁の左官下地工事が進んでいます。


お盆あけの最初の現場打合は、建主さんにも参加していただきました。
前回からは、お盆が入っているので、現場はそんなに進んでいない上、仮住まいがご近所なので、時々見に来られているようですから、現場を見ていただいて説明することはなかったのですが、製作するキッチンなど、諸々の打合を現場でおこないました。

一部の屋根の板金工事を残して、現場では外壁左官工事が進んでいます。中庭廻りはもう乾いていましたが、下塗りの最終段階でした。数日の間をあけて上塗り工事となります。
外壁の確認中、屋根と袖壁の取合い部分で雨じまいが悪く、将来雨漏りの原因になりそうなところがありました。現場監督、大工さんにも確認してもらい、取合い部分の左官下地を一部斫った上で、左官下地下で屋根小口をルーフィングで巻き込むように修正をお願いしてきました。

室内では、大工さんが、天井板を貼るための野縁を吊る工事を進めています。
野縁が吊り終わると、室内の断熱材吹付け工事へと移ります。
それまでには、吹付けにかかわる部分の設備の配線、配管工事も進めておかないといけないので、電気屋さん、水道屋さんも工事を進めています。

 

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 外部工事が先行して進んでいます。

お盆休み前に、現場打合せに行ってきました。
現場では、大工さんが外部工事を進めるために下地づくりに追われています。
板金屋さんに屋根工事を進めてもらうために、壁と屋根の取合い部分の下地づくりが先行していて、板金屋さんが、順次ガルバリウム鋼板の屋根を葺いています。
先週は、ルーフィング状態でしたが、トップライトと玄関ポーチ部分を除いてほぼ葺き上がっています。

トップライトは、屋根に穴をあけることですから、防水のためのルーフィングも慎重に取付けられますが、屋根の板金も、工夫のしどころで、水が入ってきたとしても、ルーフィングにまでも廻らないように、裏板をしっかり入れて、水を軒先に流すようにしています。

屋根のガルバリウム鋼板の立て平葺きは、当社ではよく使う葺き方ですが、板金を手加工する職人さんが減ったのか、どちらかというと、コスト(手間)を押えるためということがおおきいのでしょうが、近年、規格品の立て平ものを使われることが多いです。
そうすると、軒先などの端部は、プラスチックのキャップがはめられてしまい、とても興ざめな納まりになってしまいます。
この現場でも、規格品を使わず端部は折り曲げて納めてくださいとお願いしてあったのですが、 なかなかそうはいかなくなって、規格ものになったもので、どうなるものかと思っていたのですが、板金屋さんがちょっと気を利かしてくて、ガルバリウムによるキャップを探してくれたみたいです。
これなら、まあ、いいかな、です。

ちなみに、折り曲げて納めていくと、こんな感じ。
これは、「季節を見おろす家」の屋根です。地方には普通にこうしてくれる職人さんがいるんですね。

下の写真は、壁の通気を屋根の通気層に抜いていくための穴です。
ちょっと雑な感じであいていますが、ここの軒は、軒裏現しで軒先が上がっていくので、壁の通気が、軒との取合い部分で抜きづらいため、屋根の通気層へとつないでいるんです。
ちょっとわかりにくいところかもしれませんが、この段階の現場では、通気の流れがちゃんと打合通りにできているかの確認は、隠れてしまう場所であるだけにとても重要な部分の一つです。

暑い一日でした。現場で働いてくださる職人さんたちには、頭が下がります。
とりわけ、屋根での板金屋さんはガルバリウム鋼板からの照り返しもきついという大変な場所での作業で、いろいろと考えて納まりを作ってくださっています。ありがたいことです。
現場からの帰り。暑い中での帰りのバス待ちは、どこかまったりとおおきな木にも雰囲気のある停車場です。 なかなかいい感じでしょ。

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 大工さんとの打合に行ってきました。

現場は順調に進んでいます。
前回の打合の時から、サッシの取付が始まっていましたが、既に玄関ドアを除いて、全て取り付いてます。ただ、中庭に面したガラスが、一部、型板ガラスではいったのは間違っています。これは取替を依頼しました。

屋根工事もトップライトがついて、防水のためのルーフィングまで進んでいます。
棟が重なったり、屋根が折れたりする部分があるので、監督さんには、ルーフィングの処理の仕方には、十分注意するようにお願いしてきました。

この現場では、リビング前の軒を半間の長さで出しています。軒裏は垂木をそのまま現します。雨が激しく吹き上がると、垂木が室内へ入るところが心配です。垂木を伝って、雨水が入ってくる場所になりかねないからです。
そんなところには、下地の段階から雨水が浸入しないようにしっかりとシーリング処理がしてあります。大工さんが対応してくださいました。感謝です。

サッシと土台水切りも付き、外壁工事も進んでいます。
最近の木造住宅では、外壁の通気工事がとても大切ですが、通気胴縁がサッシにあたっていると、通気層をのぼる通気をとめてしまいます。サッシの下では、数センチ離して通気胴縁をとめて、空気の流れが横へ動くようにしておく必要があります。

写真の窓は巾がないので特に問題ではないのですが、引違い窓など巾の広い窓では必ずこんな感じで、通気胴縁をとめておきます。
今の下地の段階で確認しておくことは、建物の性能のために、とても大切な部分なんです。