06
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 1年検査

昨年竣工お引き渡しした「とんがり屋根の家」の1年検査に伺ってきました。

「とんがり屋根の家」は、コストを抑えた狭小敷地に建つ木造3階建住宅です。
木造3階建の住宅としては、ちょっと考えられない建設費で出来上がっています。
そのためには、ドアや間仕切り壁、家具などが、必要最小限しかなかったり、キッチンや洗面台なども最低限の機能しか用意しておかない、窓のつけ方にもメリハリをつけるなど、ローコストにまとめるための様々な手法を取っていますが、何よりも、施主施工=セルフビルドによる仕上げ工事が大きな要因です。
1年検査に伺っても、施主施工部分が多く、もともと作り込んでいない住宅でもあり、検査対象となる部分が少ないこともあってか、指摘事項も少なく、検査は終了となりました。
その中で見つかった指摘点は、外壁通気の通気口に、防虫や雨水の進入を抑えるためにつけている通気部材が、外れてしまっている点が一点。
これまであまり経験してなかったことで、どうも両面テープだけで止めていたようで、それでは問題が起こりかねない止め方ですね。
もう一つは、外部からの給湯管取り込み口のシーリングに隙間ができていました。
本来なら、給湯器のカバーで隠れるところのものですが、給湯器の位置が変更になったために現れてしまったのですが、このままでは雨仕舞いが良くないので、シーリング方法の見直しか、別途カバー材の取り付けなどでの対応をしなくてはなりません。

給湯器を動かしたのは、同時期に始まったお隣の工事の玄関位置に、給湯器が近かったために、場所変えした方がお隣も気持ち抱いいだろうと慮ったためですが、もう少し現場との収まり調整をしっかりしておいた方がよかったようです。
指摘事項が少なかったのは、前述のことだけでなく、工事を請けてくださった印南建設さんが、工事費のない現場でありながらも、ていねいな工事をしてくださったからです。
今回の指摘事項は、建築家や現場監督さんが、口を出して指示するような部分ではなく、どちらかというと職人任せになっているところです。現場というのは、職人さんから監督、建築家まで、 一体となってまとめないと、なかなか完成度を高められませんね。
 

03
6
 「とんがり屋根の家」が雑誌掲載中です

昨年竣工した3階建ての狭小住宅「とんがり屋根の家」が、現在発売中の雑誌に掲載されています。
雑誌は、20〜30代のおしゃれなママのための、ファッション&ライフスタイル誌である、「nina’s(ニナーズ)」2016年 3月号。
住宅紹介系の雑誌とちがいますが、「とんがり屋根の家」で生活がじまった若いご夫婦の、いろんな工夫をしながらの生活の様子が、特集「くらしを楽しむ家族のおうち」のなかで、紹介されています。
仕事や生活に便利な都心に購入された小さな土地に、どれだけ、ゆったり、ひろびろと生活できるかを、クライアントと生活スタイルの打合せを通して実現した住宅です。
限られた建設予算のなかで、木造三階建てを実現するために、クライアントのセルフビルドもお願いしました。
家具などの作り込みは、今後、ご夫婦が楽しみながら必要に応じて作り込めるような、シンプルで最小限なものにとどめたり、建具の数を減らした大きなワンルーム空間とするなどで、ローコストな建設費を実現していますが、住まいの骨格は、快適な生活のベースとなるように造り上げることができたと思っています。
「とんがり屋根の家」の現場の様子は、こちらからどうぞ
 

03
31
 お引渡しとガス漏れ

「とんがり屋根の家」がお引渡を完了しました。

クライアントによる塗装工事や一部のタイル張りも完了しました。
実は事前に登記もすませており、この日の午前中には、銀行へ工務店と出向き、
最終金額の支払が完了済み、残りは追加工事分のお支払いです。
いろいろ難航していた現場ですが、最後はスムーズに終わりそうだと思っていたところが、 施主引渡時のガスの開栓で、ガス漏れが確認されました。
ガス検査は、ガスメーター取付時に検査が行われていて、その時にはガス漏れはみつからず、コンロでの着火テストも無事に行われました。開栓時に問題が見つかるというのは、我々の経験でも初めてのことです。
ガス漏れ発見で、調査班が呼ばれて精密調査をおこなうことにより、リビングのガスコンセントから55センチあたりの配管にキズが見つかりました。

写真は管内の内視鏡検査のものですが、ビスらしきものによってつけられた傷が3つ並んでつけられています。これで見つからないようだと、検査と修理のために大変な工事が必要となるところでした。
引渡の翌日はお引越でしたが、引越日の朝より、慌ただしくガス配管の修理に入らせてもらいました。

床を開口して、ガス管を引き出すことで現れた傷跡です。
プラスターボードを止めるビスが原因のようです。

傷ついたガス管は切り取られ、新規の管に取り替えられています。

あけられた床は再び閉じられ、修理の完了です。
このお宅の床は、化粧ラーチ合板が仕上がりです。
お引越前に見つかって良かったのですが、ガス漏れはこわいです。
検査は行われているのに、その時に現れなかった漏れが、後から見つかるというのは怖い話です。
引渡日のガスの開栓の時に、ガスのマイコンメーターがおちており、ガスが供給できないようになっていたのが、気づいたきっかけです。
事前に行われた検査でのガス燃焼試験などで、管内のガス圧が下がることでガス管が動き、キズからビスの先が少し抜けたのでしょうか、ガス漏れがおこりました。
今回は、大工さんの工事によって配管を傷つけてしまい、事故が起こったわけですから、各職方の気配りとともに、建築工事方法の見直しも必要なことに思われます。
一方で、ガスのマイコンメーターの能力がとても優秀で、安全対策がしっかりできていることを知るきっかけともなりました。
 
午後、引越が無事におこなわれました。
クライアントには、まだ就学前のお子さんがいらっしゃいます。
引越とともに、まずは落下防止ネット貼りを始めていらっしゃることと思います。

 

12
9
 打設 1回目

昨日の配筋検査を無事に終え、本日は耐圧の打設です。
とんがり屋根の家は、余分な土を運びだすコストを押さえるために、基礎の立ち上がり天端が耐圧天端となるような形状になってます。打設も1回ですませて、コスト削減!と息巻いていたのですが、やっぱり、立ち上がりが必要な場所もでてきてしまい…。2回に分けて打設します。

ミキサー車4台分です。
じつは現場のすごい近所にプラントがあるので、てっきりそこからくるのかな…と思っていたら、違ったようでした。思いっきり都内なのに、プラント、あるのですね。

こちらの現場は、「ろじのさき」という3年前に竣工した現場で大変御世話になった監督さん、職人さんにまたまた御世話になっています。
基礎工事の職人さんもろじのさきで活躍してくださった方でした。
今回御世話になっているとても丁寧に工事をすすめてくださるK監督を筆頭に
みなさんの力で無事に工事がすすみますように。

12
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 配筋検査

とんがり屋根の家。
工務店さんがしっかりと工程管理をしてくださっているおかげで、雨が続いたにも関わらずに順調。
配筋検査をうけました。

とんがり屋根の家はちっちゃくてシンプルな形状(屋根以外は…)。
小さいと、配筋の重ね継手部分がそこかしこにたくさんでてきて、なんとなく全体的にすっごい頑丈そうに見えるのは私だけでしょうか。