「中庭と造る減築リフォーム」のクライアントから、春らしい中庭のアオダモの写真が届きました。
こんなコメントが添えられていました。
おかげ様で毎日明るい中庭を眺めていい気分です。
雨の日も、晴れの日も、夜も、朝もそれぞれにいいですが、
虫も出ますね。(笑)
手直しの最後の確認がまだだったので、お邪魔しないといけないなと思っていたところでした。
とてもうれしいご連絡です。
鰭ケ崎の家が竣工し、25日オープンハウスを開催いたしました。
外構工事がまだ残っていますので全ての完成は5月末、植栽、庭の整備も合わせれば夏頃になるかも知れません。部屋の延長と繋がるウッドデッキ、ハンモック、芝生の庭、立樹の木陰が楽しみです。ハワイアンリゾートをテーマとして計画した住宅ですので、夏姿はきっと似合うと思います。振返って見ると仕上の段階になってクライアントはじめ大工さん、監督さんも楽しんで、ラフでタフな仕上の遊び空間を創り合ってくれた気がします。
照明器具は抑え気味にしていますので、夜景は特に陰影で立体感、奥行感、素材感が引立ちます。特に高かな材料を使っていませんがハワイ杉の柔らかさ、レッドシダーの素朴な味わいと、コンクリート床の対比も違和感無く、落着く部屋になっています。
これから家具や小物が置かれ更に心地良いすまいになってくれると期待しています。
お引渡ししてまだ一月経たない頃でしたが、手直し工事の確認もあって、「とんがり屋根の家」にお邪魔してきました。
工事コストを押えるため、家具類は必要最小限におさえ、引越の後、施主自身で作り込まないといけないところがたくさんある計画でした。
キッチンはステンレスカウンターのコンロとシンクのみで、食器や調理器具の収納は施主の手作り組立てに残してありました。
工務店さんのキッチン工事はここまででしたが、
壁のタイル張りから、壁付けの棚、カウンター下のワゴン収納、タオル掛けまで、しっかりでき上がっていて、もう生活が地に着いた感じです。
クロゼットの棚とハンガーパイプ、駐車場収納の扉まで、でき上がっていました。
さすがに駐車場の収納扉は、友人の家具屋さんに頼んだのだそうですが、コストを押えながらも、考えた造りになっていました。
荷物の多いご家族なので、まだ片付いていないかと思いながらお訪ねしましたが、必要な家具を作り込んで、思いのほか片付けが進んでいらっしゃいました。
ご主人のガンプラも納まっています。
竣工写真は、カメラマンでもあるご主人が、引越前と引越後荷物の片付けが一段落したところで撮影してくださいます。
こちらでもアップしていきますので、お楽しみに。
工事中の「とんがり屋根の家」の現場のようすはこちらから。
竣工時の様子は、こんな感じでした。
ハワイアンリゾートをデザインテーマとした住宅、「鰭ケ崎の家」がそろそろ竣工をむかえます。
お引渡しに先立って、クライアントのご好意によってオープンハウスを開催させていただくこととなりました。
4月25日(土) 12時〜17時
千葉県流山市です。
都内からは少し離れますが、ご都合がよろしければぜひおいでください。
ご連絡いただければ、くわしい案内をお送りいたします。
ホームページの contact または下記メールアドレスよりお願いします。
ご連絡先:mail@guild-design.com
鰭ケ崎の家」の現場の様子はこちらから
http://www.guild-design.com/category/仕事/鰭ケ崎の家/
築46年ともなると、耐震対策がどこまでできているか、はなはだ疑問です。
いわゆる新耐震という地震への耐震性能を高めた構造基準は、1981年からのもので、それより前に建てられた建築は、耐震への配慮が足りません。
さらに、現在の構造基準は、その新耐震より厳しいものになっています。
この計画でも、スケルトンリフォームをするので、建物の耐震補強は必ず必要となるので、耐震壁の壁量計算はしておくのですが、計画を立てるにも、予算を考えておくにも、既存構造骨組みの状況だけでも確認したくなります。
古い住宅の良いところは、天井や床下が覗きやすいこと。
2階の押入の天井板は、お約束通りというのか、釘打ちされてなくて、あけることができました。
小屋梁の組み方の確認ができました。小屋裏にあがれるほどの高さがあります。
古い木造らしく、材は細めですが、丸太も使われています。
断熱材は、まったく入っていない。時代としては、そんなものかもしれません。
不思議なことに、船底天井になっている部屋の棟のような材は、まったくのダミーでした。今度は、天井高さがずっと上げられそうです。
床下も覗いてみました。
和室の畳をあげて新聞紙と防水紙(湿気が多くて後から入れてそうです)をめくってみると荒床が現れます。荒床は釘止めされていました。
荒床をあけてみると、こちらは残念ながら想定通りで、床から土間までの高さが低く、基礎の立上がりが法定基準以下でした。
畳が黴びたことがあるということでしたので、土台や大引など状態が心配でしたが、傷んではいないようです。小さいながらも床下換気口がついていたからでしょう。
いずれにしても、床下には、何らかの対策が必要です。
ちょっとした建築の専門誌となりますが、最近出版された「HEAT20 設計ガイドブック」(株式会社建築技術刊)という本に、「収納いっぱい子育ての家」の写真が取り上げられています。
これまで、もっぱら誘導目標として位置づけられてきた省エネ住宅化が、2020年には、適合義務化され、新たな段階に入ってきます。
「HEAT20 設計ガイドブック」は、その2020年に向けて、建築の専門家だけでなく、エンドユーザーにもわかりやすく、建築形態や技術、設備の使い方によって変わる住いの具合を、解説している本です。
「収納いっぱい子育ての家」は、今から十数年前に竣工した住宅ですが、当時、北海道並みの断熱気密性能を求めてつくった、大きな吹抜を中心とした子育て家族の住宅です。
「収納いっぱい子育ての家」が、この本で解説されているわけではありませんが、このような省エネルギー化を目指す本のなかに、写真として取り上げられたのは、とてもうれしく思うのです。
「収納いっぱい子育ての家」の竣工写真はこちらから
http://www.guild-design.com/works_w/kosodatenoie/
最近のギルドデザインの住宅は、高気密高断熱です。
木造住宅の新築、リフォーム、マンションリフォーム、鉄骨造やRC造住宅、それぞれにおいて、また建主の生活の仕方に応じての省エネルギー化を、工法を変えて提案しています。
最近少ないのですが、いまもコンクリートの打放しは大好きなので、断熱性の基準を義務づけすることについては、表現上の問題との関わりで、悩ましいのですが、住いが省エネ化に向うことはとても良いことで、この「HEAT20 設計ガイドブック」から学ぶことはたくさんあります。
「HEAT20 設計ガイドブック」および HEAT20 についてはこちらから
http://www.heat20.jp/index.html